資料1-2-2 今後のナノテクノロジー・材料科学技術に関する論点

平成27年8月19日
研究振興局参事官付

超スマート社会の中で求められるナノテク、物質・材料研究について

基盤技術としてのナノテク、素材のあり方について

  • IoT、AIといった流れの中で、これらを日本が強い材料に組み合わせて研究開発を次の段階にステップアップさせることが重要。例えば、先端計測等のデータを集積し、AIを組み合わせることで、リアルデータとシミュレーションを統合していくような新たな研究手法の確立(マテリアルズ・インフォマティクスの拡張)等。
  • また、データを上手く活用するための環境整備も重要。
  • ナノテクノロジー・材料分野においては「先鋭化」「融合化」要素の集積を通じた高度な機能の発現という意味での「システム化」の三つの技術世代に複合的に取り組むことが必要。
  • また、ナノテクノロジーの研究から生まれてきた革新的な機能をシステムとどう融合させるかが重要。
  • この他、ナノテクノロジー・材料分野に求められているものは何か。

【参考1】第五期科学技術基本計画中間とりまとめより抜粋

 『超スマート社会』の実現に向けて、センサー、ロボティクス、先端計測、光・量子技術、素材、ナノテクノロジー、バイオテクノロジー等、我が国が技術面で強みを有し、幅広いビジネス創出の可能性を秘める基盤的な技術を更に強化する。

【参考2】科学技術イノベーション総合戦略より抜粋

 「来年度からの(次期基本計画)実施に向け、具体的な推進方策について検討を進め、その内容を第5期科学技術基本計画に反映する」

「システム化・統合化」の中で求められる物質・材料研究のあり方について

  • バックキャストとフォアキャストの均衡が必要であり、そのためにシステム側からの要請と共に、材料側が主導する「材料の機能からのシステム化」が必要。例えば、官民対話といったトップダウン型とボトムアップ型の研究がお互いを知れる場の設定。
  • 未来社会を切り開く製品に要求する機能を発現するためのデバイス、プロセス、またはそれを実現するためのBackCast的な課題抽出を行うための場やプロジェクトの設定。良いものを組み合わせて新しいものをつくる仕組みやそのために必要な最先端科学のグルーピング等が必要。
  • この他、物質・材料研究において「システム化」が有効な具体的事例について。
  • 「システム化」の観点から、現在の物質・材料研究の体制・推進方策等に不足しているものは何か。今後、具体的にどのような取組が必要となってくるか。

情報科学、ライフ等とナノテクノロジーの融合について

  • ナノバイオ領域においては、例えば、新薬についても、化合物合成という発想から、求められる機能に着目しそれを可能とするシステムをナノテクノロジーを活用して実現していくことが可能。
  • この他、具体的な領域設定、進め方について。

この他、日本の物質・材料研究が目指していくべき方向性について

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研究振興局参事官(ナノテクノロジー・物質・材料担当)付

(研究振興局参事官(ナノテクノロジー・物質・材料担当)付)