資料3 第4期科学技術基本計画の策定に向けた検討の進め方等について(案)

 平成21年6月29日


 第2期科学技術基本計画において「ナノテクノロジー・材料分野」が重点4分野の1つに位置付けられた後、第3期基本計画を検討する際には、「ナノテクノロジー・材料分野」において強化すべき研究開発の方向性についての議論はなされたが、分野分類を問い直すような議論は基本的には行われなかった。
 しかし、文部科学省内の第4期基本計画に向けての非公式な検討において、「社会の課題やニーズから必要な技術を選定すべきではないか」、「第4期では、「既存の分野」にとらわれることなく、社会的な目標・要望(ニーズ)に対応する科学技術(デマンドサイド)の視点に立つことが重要である」等の意見もみられ、今後の科学技術・学術審議会基本計画特別委員会、総合科学技術会議等の議論においても、このような視点について議論されると考えられる。

ナノテクノロジー・材料委員会における検討の視点

 このような議論の動向を踏まえ、ナノテクノロジー・材料委員会において、第4期基本計画を検討するにあたり、以下のような視点が重要となってくるのではないか。

(1)ナノテクノロジー・材料分野の現状等について
 第2期、第3期基本計画において、「ナノテクノロジー・材料分野」という分類に基づき重点分野として推進してきたが、それによる現状認識、課題、問題点(メリット、デメリット)等

(2)第4期基本計画において重点的に推進すべき研究開発について
 ナノテクノロジー・材料科学技術は、多様な分野の基盤技術的な側面があり、広範な社会的課題に関連している。そのようなナノテクノロジー・材料科学技術の特徴を踏まえ、重点的に推進していくべき研究領域・課題、推進方策をどのような方法で議論していくべきか。

(3)横断的・共通的な視点について
 横断的・共通的な視点として、以下のようなものが考えられる。ナノテクノロジー・材料委員会として特に主張すべき内容があれば、報告書に盛り込んでいけばよいのではないか。

  • 人材育成
  • 研究基盤の整備
  • 研究拠点の構築
  • 産学官連携
  • 知財戦略
  • 国際戦略
  • 技術の社会還元
  • 国民の理解増進

検討の進め方

○「俯瞰マップ」の作成
 ナノテクノロジー・材料分野で今後推進すべき研究開発、及び、それらの研究開発がどのような政策課題に貢献していけるかについて、俯瞰できるマップを作成する。

○ナノテクノロジー・材料委員会における研究者等からのプレゼン研究領域、ご経験、所属機関(大学、産業界、独法)等に着目したプレゼンテーマを設定し、ゲストスピーカーや委員よりプレゼンをしていただく。

○産業界へのアンケート
 ナノテクノロジー・材料委員会におけるプレゼンに加えて、産業界が何を求めているかについての調査を実施する。 

以上

お問合せ先

研究振興局 基礎基盤研究課 ナノテクノロジー・材料開発推進室

(研究振興局 基礎基盤研究課 ナノテクノロジー・材料開発推進室)