資料5 社会・経済の中でのナノテクノロジーの位置づけに関する調査について

調査の背景(現状確認)

・ナノテクノロジー・材料分野は、第2期科学技術基本計画の中で初めて重点分野のひとつとして位置づけられて以来、重点的な研究開発投資や各種の施策が実行されてきた。

・しかしながら、ナノテクノロジー・材料は、基盤技術であるがゆえに、バイオテクノロジーや情報技術に比べると、一般にはその成果が見えにくく、ともすると科学・技術的な成果が乏しいという誤解が生じる懸念がある。

また、本年1月13日のナノテクノロジー・材料委員会の議論において、バイオテクノロジーには人の命を守る科学技術のような分かり易さがあるが、ナノテクノロジーは一般に分かりにくい側面があり、社会におけるナノテクノロジーの位置付け・役割について議論すべきではないかとの指摘があった。

調査の視点

現状認識を踏まえ、本調査では、以下のような視点について実証する。・ナノテクノロジー・材料分野の研究開発のアウトプットは?

<仮説>

-「ナノテクノロジー・材料分野は、わが国の産業や他分野の基盤を支える研究開発であり、大きなインパクトがあり、社会的な影響力も大きい」・ナノテクノロジー・材料分野は他分野と比べて何か違うのか?

<仮説>

-「ナノテク・材料分野の研究開発は、ライフ分野やIT分野と比べると、高い競争力と分野横断的な基盤性を有している」・日本のナノテクノロジー・材料分野は、欧米と比べて何か違うのか?

<仮説>

-わが国には欧米と比べて、「1.ナノテク・材料を必要とするモノづくりの基盤と、2.ナノテク・材料分野の研究開発を大きく展開し得る素地がある」

お問合せ先

研究振興局 基礎基盤研究課 ナノテクノロジー・材料開発推進室

(研究振興局 基礎基盤研究課 ナノテクノロジー・材料開発推進室)