資料2 共用プラットフォームの現状と課題

平成28年9月6日

 

  1. 現状

    • 「次期プラットフォーム形成に向けた今後の展開について(平成27年8月3日研究設備共用プラットフォーム委員会決定)」において、研究基盤を維持・高度化するためプラットフォーム化を推進することを決定。

    • 平成28年度から先端研究基盤共用促進事業(共用プラットフォーム形成支援プログラム)を開始し、6プラットフォームの形成を支援(※FS1機関を含む)


  2. 課題

    • 我が国の研究開発能力を維持・向上するには、共用プラットフォームの性能を最先端の水準に維持することが必要。

    • 共用プラットフォームが保有する施設・機器のうち次世代NMR、超高圧ホログラフィー電子顕微鏡等のような機器の性能を世界最高の水準に維持するためには、機器の研究開発の継続が必須。

    • 上記のような研究開発は、研究者が単独で実施することは困難であり、国や共用プラットフォームが体系的に取り組むことが必要。

    • プラットフォームの利便性向上についても継続的に取り組むことが必要。

       

  3. 本委員会で議論いただきたい論点

    • 現行の各共用プラットフォームは様々な施設・機器を有しているが、それぞれの機器の特性に合った類型に分類することにより、各類型に合わせた最適な体制・支援が必要ではないか。

    • それぞれどのような体制・支援が適切か。

    • 利用者から見た課題は何か。

 

(共用プラットフォーム類型化の例)

  • 機器の研究開発を要するもの

    NMR共用プラットフォーム、原子・分子の顕微イメージングプラットフォーム、アトミックスケール電磁場解析プラットフォーム

     

  • 中規模の実験施設

    光ビームプラットフォーム、風と流れのプラットフォーム

     

  • 既製品として購入可能な機器

    臨床質量分析共用プラットフォーム

 


先端計測分析技術・システム開発委員会(第5回)議事録抜粋

 

もう一つ、NMRに関してなのですが、よろしいでしょうか。先ほどのお話ですとプラットフォームが重要な位置を占めてくると思うのですけれども、このプラットフォームというのがまだ十分に広まっておらず、ユーザーからすると使い勝手が悪いという場合もあります。例えば、私どもにもNMRを専門としている優秀な研究者がいますけれども、使用にあたって書類を何枚も書かなければならず、使うまでに多くの時間がかかってしまうと聞きました。かなりのユーザーですけれども、その方がそのような意識を持っているくらいですので本当にもったいないと思います。やはり今までと少しルールを変えて、新しいルールで、書類を何枚も出して順番待ちしなくても、優れた研究者が自由に使えるようなプラットフォーム作りを行っていかないと、せっかくの機会が生きてこないと思います。これは是非申し上げたいところでございます

 

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