資料4 佐藤委員より提出

平成27年3月25日
先端計測分析技術・システム開発委員会
佐藤 了平



今後の検討に向けての私案

計測分析分野は、科学の基本原理の創出と、その応用による未知の工学領域の創成により、多くのノーベル賞(例えば、ラマン分光(1930年)、MALDI(田中耕一博士,2002年)、超解像度蛍光顕微鏡STED(2014)等、ノーベル物理・化学賞の15%以上)を輩出するとともに、科学技術に基づく多くのイノベーション創出に貢献し、まさにマザーオブサイエンスの役割を果たしている。
一方、この分野の世界の潮流は、下記の様な進化をベースとして、計測分析ソリューションを提供する、新しい価値の創造に向かっている。
・情報科学技術の進展、
・半導体・コンピュータサイエンスの飛躍的な進化
・これらとシンクロしたビッグデータ・人工知能、等によるデータドリブン型
イノベーション、
これらの動向を踏まえつつ、イノベーションを先導する先端的な計測分析技術・機器・システムの開発・普及方策についての検討が求められている。今後、有識者からのヒアリングを含め、以下のテーマについて本委員会で検討を進める必要がある。

検討テーマ例
(1)これまでの本事業で開発した優れた成果を用いた、イノベーション展開事業の可能性について(例えば、FIB質量分析、1GHz超NMR、等を用いたユーザ、メーカ、開発者、評価者によるイノベーションデザイン等)
(2)イノベーション創出に向けた先端計測事業のあり方(計測分析機器開発のためのプラットフォームのあり方)
(3)その他のテーマ
1 ソリューション指向型インテリジェント計測・分析システム
2 光学分析領域の最前線と未来技術の可能性
3 ナノ領域先端デバイスが求める極限計測分析システム
(サイズ;nm以下(2次元),数nm3領域(3次元), ・・・)

期間
第一次;~7初旬 (28年度に向けて)
第二次;~12/E  (28年度以降)


お問合せ先

文部科学省 科学技術・学術政策局 研究開発基盤課

橋本、麻田、佐野
電話番号:03-6734-4098(直通)
ファクシミリ番号:03-6734-4121
メールアドレス:kibanken@mext.go.jp

(文部科学省 科学技術・学術政策局 研究開発基盤課)