参考資料4 科学者の行動規範に関する検討委員会の今後の進め方について(検討メモ)

平成18年2月13日
科学者の行動規範に関する検討委員会

1.前文

(1)科学のプロセスを透明化し、国民の科学及び科学者への信頼を得ることを目的とする。
(2)行動規範は、大学・研究機関、学協会等科学者コミュニティ及び科学者個人に向けて示す。
(3)研究組織や学問分野によっては特有な問題点があるので、行動規範は、研究組織や分野に共通するものとする。

2.検討の範囲

(1)まず、「行動規範」についてまとめ、その後「科学者憲章」の見直しを検討する。
(2)データの捏造、改ざん、盗用をまず検討する。
(3)行動規範にもりこむべき論点は、これまでの議論を踏まえて下記のとおりとする。

(ア)学問の自由は基本的に保障されなければならない。
(イ)科学者は自分の所属する組織(大学、研究機関、学会等)において不正防止のため自律性をもった運営をすること。
(ウ)科学者は社会的責任を有すること。
(エ)研究・調査のデータ、資料、成果等を誠実に取扱うべきこと(データ、情報、調査結果の捏造、改ざん及び盗用の禁止)。
(オ)利益相反に配慮すること。
(カ)対処の手続き(ミスコンダクトに関する調査委員会に関すること(外部委員等の委員構成、調査委員会の検討の公表等)等透明性の確保や説明責任)
(キ)データの取扱い等に行動規範に関する教育を学部・大学院において行うこと。
(ク)各組織が主体的に不正疑義を受け付ける窓口を設け、また、不正疑義が生じたと見られるとき、その通報者の保護に努めること。
 なお、上記(ア)から(ク)について、例えば、以下のように構造化することを検討している。
(ア)(イ)(ウ):基本的・原則的な考え方
(ア)(イ)(ウ)(エ)(オ):科学者個人が取り組むこと
(オ)(カ)(キ)(ク):機関・コミュニティが取り組むこと

3.スケジュール(予定)

2月10日(金曜日)11時~13時 第3回委員会
 ○行動規範に盛り込むべき論点の議論
2月13日(月曜日)臨時総会
 ○審議の途中経過報告
2月21日(火曜日)11時~13時 第4回委員会
3月17日(金曜日)15時30分~17時30分 第5回委員会
4月10日(月曜日)~12日(水曜日)     総会
 ○行動規範原案の提示と議論(会員の意見を伺う)
その後、学協会等の意見を伺う。

お問合せ先

科学技術・学術政策局政策課

(科学技術・学術政策局政策課)