3.科学技術関係人材の養成・確保 初等中等教育段階からの人材養成

意見の例

  1. 理系出身の人間を小学校の先生に起用することを提案。子供が理科離れをしているのではなく、学校の先生が理科離れをしているから、子供がそれにしたがって理科離れをしているだけだと思う。昆虫は足は6本と教えつつ、触れない(触りたくない)先生がどれだけいるか。(24歳、男、東京都)
  2. 理数科教員の大学院修士課程以上修了の必要性について、教員は”好きなことだから”といって好きな科目だけに深い知識を持つのではなく、研究者より浅い知識しかないが広い知識を持つことが必要であり、その(研究者と教員の)性質は相容れないものである。したがって教員の不足する面(高い専門性・最新の知識)は、講師として研究者を招き、研究者が教育の現場に登場することでフォローすべき。(27歳、女、団体職員、千葉県)
  3. 小学校の総合的な学習で、コンピュータやロボットと関わる授業を実践していますが、この授業の後にほとんどの児童が科学技術に関する興味関心持つように変化します。科学技術を学ぶ学生を増やすためには、その母集団となる子供の数を増やす必要があります。科学技術の楽しさを伝えられる教員の養成や現職教員の再研修も必要です。(45歳、男、大学教員、宮城県)
  4. 高度な専門性を持った理科教員を養成するという観点から見ると、30年前の機器の更新もできないでいる教員養成系大学の実験設備はあまりに貧弱である。このような状況を解消すべき。(55歳、男、大学教員、東京都)
  5. 科学技術=理科という発想から、もの作りを中心とした体験学習の充実に力をいれるべき。小学校、高等学校でも、中学校のような技術教室を充実させ、もの作り教育を行える施設・設備の充実など。学力低下が叫ばれている現代の子供たちにとって、ものづくりから考えさせる学習が重要だと思います。(48歳、男、中学校教員、奈良県)
  6. 学習指導要領が改訂されて以降、中学生がものをつくり、製作を体験する活動が激減しました。中学校・技術科では、各校の先生方がなんとか現状を打破できないものかと必死に画策しています。一例として、中学校卒業までにものづくり体験を充実させ、達成感を味わいつつ、電気・機械やさまざまな材料や加工法を学べる「ロボットコンテスト」等を導入し、実践している学校が増えています。そういうものを、例えば高校の普通教育として導入したりするのもおもしろいかと思います。(中学校教員、愛媛県)
  7. 科学技術振興のためには人を育てることが必要。日本をリードする理系の逸材は、誰もが科学技術が好きで、その中から初めて逸材は多く出現するものです。現在の日本の秀逸な人材の分布はいわばすそ野のない東京タワー型です。すそ野の広い富士山型にしてこそ本当に高く幅の広いピークを得ることが可能です。(49歳、男、大学教授、三重県)

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