2.各法人等の概算要求のポイント

(10)機関名:独立行政法人海洋研究開発機構

(単位:百万円)

事項 前年度予算額 平成19年度概算要求額 比較増減額 備考
〔支出〕
【運営費交付金部門】 36,834 45,566 8,732
1.地球環境観測研究 地球環境問題に対する海洋の役割の実態把握のため、熱帯域や北極海域等各海域において各種観測研究を実施する。また過去数十万年にわたる長期的変動、年オーダーの短期的変動の2つの視点から海洋環境の変化の実態を把握するとともに、陸域に及ぶ水循環観測研究等全球的な気候変動の解明に資する研究を実施する。
2.地球環境予測研究 地球温暖化をはじめとする地球変動現象の解明と予測のため、海洋-大気相互作用から生態系と気候変動との関わり等を各プロセス研究により解明するとともに、モデル開発を行い、地球シミュレータ等を用いた数値実験を行う。
3.地球内部ダイナミクス研究 日本列島周辺海域、西太平洋域を中心に、地震・火山活動の原因、島弧・大陸地殻の進化、地球環境変遷等についての知見を蓄積するため、深海調査システム、海底地震計等により、地球内部から地殻表層に至る地球内部のダイナミクスに関する調査観測と実験を行う。また、大陸棚画定調査に資する高精度地殻構造探査に係る研究開発を行う。
4.海洋・極限環境生物研究 海洋の多様な生物、生態系が有する特殊・固有な機能を把握し、生物の機能、環境と生物の相互関係、生物の多様性と進化についての研究のため、海洋中・深層、海底の熱水域、深海底、海底地殻内等で生物の探索、特徴的な生態系の調査研究を行う。
5.海洋に関する基盤技術開発 潜水調査船、無人潜水機等の海洋観測機器の開発の核となる先進的技術及び長距離航走が可能な自律型無人潜水機及び高機能探査機の研究開発等を実施し、我が国の海洋技術開発の推進に資する。
6.深海地球ドリリング計画推進費 人類未到のマントルへの到達を目指す地球深部探査船「ちきゅう」を、統合国際深海掘削計画(IODP:平成15年10月開始)の枠組みにおいて国際運用することにより、地球環境変動や地震発生諸過程等の解明、地殻内生命の探求等を行い、地球科学、生命科学の発展に資することを目的とする深海地球ドリリング計画を推進する。
7.地球シミュレータ計画推進 世界最高レベルの計算能力を有する「地球シミュレータ」を安定的かつ効率的に運用し、地球変動予測のためのシミュレーションを効率的かつ効果的に推進するための研究開発等を実施する。
8.共通研究費 内部の競争的な研究環境を構築するとともに、他機関との連携協力を推進する。
9.船舶等の運用 保有する各種研究調査船「なつしま」、「かいよう」、「よこすか」、「かいれい」及び「みらい」を運航する。また有人潜水調査船、無人探査機等の深海調査システムを運用する。
10.学術研究船の運用 学術研究船「白鳳丸」及び「淡青丸」を運航する。
11.情報基盤業務費 調査・観測により得られた各種海洋観測データ・サンプルを提供するため、データ管理業務を実施するとともに、研究のための情報基盤である計算機・ネットワークシステム等の運用等を行う。
12.海洋科学技術理解増進 国民が正しく海洋地球科学技術を理解できるように様々な情報を発信することを目指し、成果普及、情報提供業務を推進する。また、海外関連諸国に対する理解増進事業の推進も図る。さらに、蓄積された技術や施設を活用し研修事業等を実施することにより、人材育成に貢献する。
13.その他
14.一般管理等
15.受託等業務
【補助金部門】 678 1,035 357
16.地球深部探査船建造費 426 805 380 地球深部探査船「ちきゅう」の船上研究設備等を整備する。
17.施設等整備費 252 230 マイナス23 拠点整備を図るため、施設設備の老朽化対策等施設整備を行う。
合計 37,512 46,600 9,088
〔収入〕
1.国庫支出金 36,412 45,500 9,088
・運営費交付金 35,734 44,466 8,732
・船舶建造費補助金 426 805 379
・施設整備費補助金 252 230 マイナス23
2.その他 1,100 1,100 0
合計 37,512 46,600 9,088

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科学技術・学術政策局政策課

(科学技術・学術政策局政策課)

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