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中央教育審議会

中央教育審議会第一次答申パンフレット  


子供に[生きる力]と[ゆとり]を


中央教育審議会  第一次答申にあたって


会  長          
  有  馬  朗  人


  中央教育審議会は、平成7年4月、文部大臣から「21世紀を展望した我が国の教育の在り方について」諮問を受けて以来、学校の先生やPTA、専門家の方などから意見を聞いたり、学校訪問をし、先生や子供たちが教育に取り組んでいる姿を見たり、国民からの直接の意見募集などを行いながら話し合いを進め、平成8年7月、第一次答申を行いました。

  我々は、これからの教育の在り方として、[ゆとり]の中で、子供たちに[生きる力]をはぐくむということが大切であると考えました。そのためには、学校・家庭・地域社会が十分に連携し、バランスよく教育に当たることが大変重要です。具体的には、学校の教育内容を厳選するとともに、家庭や地域社会における教育力を高めていくことが必要であるという考えに立ち、様々な提言をしています。学校週5日制についても、このような考え方から、教育改革の一環として、21世紀初頭を目途に完全実施を目指そうと提言しています。また、国際化、情報化、科学技術の発展、環境問題などに対応する新しい教育についても様々な提言を行っています。

  この答申で、中央教育審議会として、21世紀の子供たちの教育の在り方を提示しました。しかしながら、この答申で示している教育を実現するためには、行政による努力が重要なことはもちろんですが、その鍵は、保護者の方、学校の先生、地域の人々など、全ての大人たち一人一人の実行にかかっているのです。どうぞ、この答申をよくお読み下さい。そして、答申の趣旨を御理解いただき、それぞれの立場で、子供たちが幸せになるために、子供たちに[生きる力]をはぐくんでいくことができるよう、子供たちの教育のことを真剣に考え、積極的に取り組んでいただきたいと思います。

  21世紀に向け、今日から、国民一人一人が、自分のできることについて、子供たちに[生きる力]をはぐくむための教育に取り組んでいくことを期待しています。


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