大学院教育の改革の進捗状況について

 平成23年1月の答申「グローバル化社会の大学院教育」(→P1)とそれを踏まえた「第2次大学院教育振興施策要綱」に基づき,現在まで以下の施策に着手している。

1.大学における取組:「リーディング大学院」の形成

  • 俯瞰力と独創力を備え,産学官を通じてグローバルに活躍するリーダーを養成するため「リーディング大学院」の形成を進める。
    → 本年度,21のプログラムを選定し「博士課程教育リーディングプログラム」を開始(平成23年度予算39億円,平成24年度概算要求147億円)。(→P2~11)
    (大学院教育の抜本的な改革を支援するため,国内外の第一線級の教員・学生により,産学官の参画を得て,専門分野の枠を超えた博士課程教育を実施)

2.大学と産業界の対話:「産学協働人財育成円卓会議」の設置

  • 大学と産業界が,大学院の人材養成理念と産業界からの評価・期待を共有することで,大学院修了者のキャリアパスへの認識を高め,優れた人材が多様な分野で活躍できる好循環を形成する。
    → 本年7月に「産学協働人財育成円卓会議」を設置し,産学のリーダーによる高度人材育成を強力に推進するための議論を開始。(→P12)

3.制度改正:「博士論文研究基礎力審査」の導入等

  • 博士課程の学生が,専攻分野の枠を超えた体系的な教育を経て独創的な研究を遂行できるよう,前期の課程を修了し修士号を授与する条件として,
    1.専攻分野に関する高度の知識・能力と関連分野の基礎的素養に関する試験,
    2.博士論文に係る研究を主体的に遂行するのに必要な能力に関する審査,
    を,修士論文(又は特定課題の研究成果)の審査と試験に代えて課すことができるようにする。
  • また,大学院の入学者の選抜について,公正・妥当な方法により適当な体制を整えて行うものとする規定を設ける(学士課程と同様の規定)。
    → 今後パブリックコメントを実施し,その結果を踏まえて,大学院設置基準の改正を想定。(→P13)

お問合せ先

高等教育局高等教育企画課高等教育政策室

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-- 登録:平成23年12月 --