資料1-1 総合学科の特色ある取組について

1.特色あるカリキュラムについて

○ 「産業社会と人間」及び「課題研究」の目標を踏まえて、1年次に「産業社会と人間」、2・3年次の「総合的な学習の時間」(3年次は課題研究)を一体として捉え、例えば、資料1-2のような取組を実施している学校がある。

産業社会と人間

ア 自己の生き方を探求させるという観点から、自己啓発的な体験学習や討論などを通して、職業の選択決定に必要な能力・態度、将来の職業生活に必要な態度やコミュニケーション能力を養うとともに、自己の充実や生きがいを目指し、生涯にわたって学習に取り組む意欲や態度の育成を図ること。

イ 現実の産業社会やその中での自己の在り方生き方について認識させ、豊かな社会を築くために積極的に寄与する意欲や態度の育成を図ることとすること。

課題研究

 多様な教科・科目の選択履修によって深められた知的好奇心等に基づいて自ら課題を設定し、その課題の解決を図る学習を通して、問題解決能力や自発的、創造的な学習態度を育てるとともに、自己の将来の進路選択を含め人間としての在り方生き方について考察させることとすること。 

2.総合選択科目群について

○ 現在、総合学科においては、複数の系列を設置しているが、総合選択科目群の開設及びその科目構成については、平成5年3月文部省初等中等教育局長通知「総合学科について」において、
「生徒の多様な興味・関心等に応え幅広い進路選択が可能となるように、学級規模に応じできる限り多くの分野にわたって複数の総合選択科目群を置くこととする。また、総合選択科目群の科目構成を定めるに当たっては、普通科目及び専門科目にわたって多様な教科・科目を総合的に設けることが望ましい。」
とされた。

○ また、総合選択科目群の種類として、例えば、情報系列、国際協力系列、福祉サービス系列など具体的な系列が示されたが、その種類及びその科目構成については、地域の生徒の実態を考慮しつつ設置者及び学校が定めるとされたことを受けて、資料1-3のとおり、様々な系列が設置され、特色ある取組が展開されている。
 なお、学校によっては系列を設けているが、履修しなければならない科目等の縛りがなく、完全に生徒の選択に任せている学校もある。

3.その他

○ この他、東京都、神奈川県、大阪府などでは、定時制課程においても多様で柔軟な教育の展開を図るため、総合学科制の定時制高校を設置している。

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初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室

(初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室)