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資料3 第9回における委員からの主な御意見

1.高等学校教育制度について

  • 単位制と学年制について触れられていないが、現状の捉え方として記載する必要はないか。
  • 自分の将来を考えられない生徒もいるので、既定路線もある程度必要と思う。定時制の4年間は時間がゆったりしており、その中で生徒は様々な気付きや失敗から学ぶこともあり、学年制であることも意味があると考える。 

2.身に付けるべき能力について

  • 戦後、何故日本がここまで発達したのかを考えると、それは日本人が固有に持つ誠実さや信頼性のおかげであると気付く。コアにこのような論点も入れて欲しい。
  • 「修得状況を明らかにするとともに、その状況に応じて単位認定についても厳格に行うこととなると中退者が増加するのではないか」という部分については、単位認定を厳格に行うこと中退者が増加するのはおかしいとはっきり書くべき。  東京都が実施しているチャレンジスクールやエンカレッジスクールは、中退経験者や不登校経験者に対して、どういう力をつけさせて卒業させているかを考えるべき。
  • コアは、質の保証といった時に、全ての生徒に共通に最低限修得させるコアについての議論なのか、コア以外の各学校毎に取り組む内容の質保証なのかわかりづらい。
  • コアと必履修科目はイコールであってはいけないが、必履修科目のうちの5科目はコアとなるのではないか。また、今の学習指導要領は修得も求めており、履修主義に偏っているとは思わない。

3.質保証の仕組みについて

  • 高等学校は単位制であるので、修得主義を厳しく求めて良いはずである。質の保証を議論する上では、中学校卒業者のうち98%が進学してきている状況なので、入り口ではなく出口で質の担保すべき。そのような考え方を前提とすれば、留年する生徒が出るのは当然で、2~3年遅れて卒業しても良いし、逆に飛び級ができる生徒も出てくるはずである。
  • 各学校毎に質保証を行うことには違和感がある。質保証は各学校とも共通なのではないか。
  • 修得させるのは学校の責務であり、履修主義、修得主義という言葉はおかしい。高校は何をしなければならないのかについて、質保証の仕組みを作って取り組まなければならない。
  • 高校教育の質の保証とは何かについてもっと議論すべき。

4.類型の分け方について

  • 「類型を念頭に置いた」という文言を削除したが、「各学校の目標とする育成すべき人材像に応じた施策」とあると、○○を目指す学校という文言が連想される。「それぞれの生徒の進路や将来の可能性が狭められることのないよう」という配慮はあるが、結局類型を念頭に置くことと同じになるのではないか。
  • 大学は機能分化といったが、今回の議論は進路別分化だ。機能ではなく進路での類型化は適切ではない。機能の切り口を提示してはどうか。子どもの進路を早期から枠付けようとする流れは世界的な流れと逆行している。進路別に学校を分ければ、他の進路に移れなくなる。
  • 都のようなチャレンジスクール、エンカレッジスクールは確かにわかりやすいが、これは生徒の選択の結果、そのような学校が生まれているのであり、始めから入り口を狭めて募集した結果ではない。早くから枠付けることでどういうメリットがあるのか。(自分の生き方を狭くするような進路別の学校に生徒が行きたいと思うのか。)
  • 私学は建学の精神に基づき教育課程を編成するため、学校ごとに類型化することはできないので、30年前から学校の中にコース制を設けている。しかし、東京都はこの10年間、学校自体を類型化してきた。これは多様な学びをさせることが実態として難しいということであり、この分析はあってしかるべき。
  • 「各学校の目標とする育成すべき人材像に応じた施策を講じることについて」という文言について、学校を進路別に分けると受け取る方がいかがなものか。公立も地域の人材を活用した評議会等を活用し、地域の実情に応じた各学校の目標を作って、育成すべき人材像に応じた施策を作って進めていくなら良いのではないか。
  • 公立は建学の精神がないから、学校の類型化をすると簡単に楽な方に流れる。類型化に対してチェックをかけるような文言を追加すべき。
  • 「各学校を序列化したり、国が各学校の役割・機能を決定したりすることのないように留意すべき」とあるが、高等学校を同質化するのか多様化を認めるのかどちらの方向を採るのかにつながる話であり、議論が必要。
  • 一時期、中退者の数が深刻になり、これを減らすため、チャレンジスクールを作り、結果として中退者が減った。先ずはミスマッチをなくし、その上で、学力を伸ばしていけば良いので、そういう意味での類型化はあるのではないか。
  • 生徒が求める目標と進路をベースに講じる施策を括っていくことなら問題ないのではないか。

5.各学校の目標とする人間像について

  • 目指すべき人材像は本来、国家が目指すべきものに応じて決めるべきものである。一人一人の生徒の要望に応えていたら大きな目指すべき方向が崩れる。
  • 国のために個々の生徒がいるわけではないので、子供達に一定の意識を持たせることも大事。
  • 各学校の目標とする育成すべき人材像について、「○○を目指す学校」という文言が消えたので、1つの学校で1つ又は2つの類型を持つ学校をつくるというイメージを持てば良いのではないか。
  • リーダー層やグローバル社会において国際的に活躍できる人材は、進学、進路と相関性があるのか疑問。大学入試も含めて、多様性にどう向き合い、課題をどうマネージできるかが課題となっている。
  • 「社会経済活動の基盤を担う人材に必要な資質・能力の育成」と「自立して社会生活・職業生活を営むための基礎的な能力の育成」については、高校である以上すべてに求められているのではないか。違いがよくわかならい。
  • 中堅校は見かけ上、中退率も低いし、進学もしているが、実態を見ると勉強していないし、将来を考えて進学しているわけでもない。「社会経済活動の基盤を担う人材に必要な資質・能力の育成」と「自立して社会生活・職業生活を営むための基礎的な能力の育成」については、中堅校に身につけさせるべき課題である。

6.その他

  • 「生徒一人一人の個に応じた教育を充実させるためのきめ細かい支援」は、具体的に何を意味するのかわかりずらい。
  • 関東や関西のように学校が選択できるところは良いが、地方のように選択肢がないところも考慮した文言を追加すべき。
  • この時期の心身の発達をどう踏まえるのか考える必要があるため、「心身の発達」という文言を追加すべき。
  • 基本的な学ぶ意欲が身についていないのは、学校の問題だが、多くの学校では、生徒の「心身の発達」を踏まえつつ進路選択ができるように十分に取り組んでいる。例えば、学習指導要領のように立派な枠組みを作っても、全員の能力が向上するわけではないのであって、類型化を図ることで「心身の発達」を踏まえた取組が行われないということではない。類型化の議論と学校の教育活動の話は分けるべき。
  • 早期に進路を決定することについて意見があったが、普通科のように進路決定を先延ばししていない職業学科もある。労働市場のニーズを常に気にしながら進路を決定することの意味について留意すべき。
  • 依然として、とりあえず普通科に進学するという流れがあるが、専門高校の優位性についても考慮して欲しい。

 

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初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室

(初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室)

-- 登録:平成24年07月 --