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参考資料2-2 専門高校8学科連合連絡協議会

平成24年2月17日

 
文部科学省生涯学習政策局政策課 御中

 

専門高校8学科連合連絡協議会
全国農業高等学校長協会
社団法人全国工業高等学校長協会
全国商業高等学校長協会
全国水産高等学校長協会
全国高等学校長協会家庭部会
全国看護高等学校長協会
全国専門学科「情報科」校長会
全国福祉高等学校長協会
財団法人産業教育振興中央会


 「第2期教育振興基本計画の策定に向けた基本的な考え方」に対する意見

 

 「第2期教育振興基本計画の策定に向けた基本的な考え方」について、専門高校8学科の意見を集約し以下の通り提出いたしますので、今後の策定に向けて、よろしくお取り計らい願います。
 

1.はじめに

 農業、工業、商業、水産、家庭、看護、情報、福祉の専門学科を置く専門高校は、これまで多くの有為な専門的職業人を育成・輩出し、「ものづくり」をはじめ農林・水産業、商業など我が国の産業・経済のみならず、医療・介護の面、また近年では、地域の特産物等を利用した「商品開発」などにより地域の活性化にも大きな役割を果たしてきました。高等学校における職業教育の中心である専門高校(専門学科)が、我が国の産業・経済、地域社会を支えていることは多くの人が認めているところであります。 しかしながら一方では、高等学校の再編において普通科偏重が進む中、専門高校の統廃合や縮減が行われています。 資源が不足、無いといわれる我が国が、発展し、活性化するためには、「ものづくり」などをはじめとする産業社会、地域社会で活躍できる「人材が第一の資源」であります。未来社会を担う、自立できる確固たる「勤労観」、「職業観」をもった職業生活に必要な専門的知識、技術・技能を身につけた、優秀な専門的職業人を育成することは極めて重要な課題であると考えます。 しかし、本「基本的考え方」においては、専門高校への期待や今後の方向性に係る記述が全くといって無く、第2期教育振興基本計画が目指す方向性の構築に際しては、専門高校の位置付けを明確にし、具体的施策を提示し、その役割を明記すべきと考えます。

2.具体的記述に対する意見

(1)「12P」(個人の自立と様々な人々との協働に向けた力)について
 三つ目の○「このため、基礎的な知識・技能を…、…学校内外の様々な人々との協働や多様な体験を通じた課題探求型の学習など、新たな学習が求められる。」については同感ですが、文中に「…多様な体験を通じた専門高校での課題研究のような課題発見・探究型の学習など…」と記述することが、より適切と考えます。専門高校では、従前から、職業教育を主とする学科・教科の科目である「課題研究」において、課題発見・課題探究の学習を行っており、生徒は、研究テーマ(商品開発、環境問題など)ごとに、企画力、創造力を培い、地域の様々な人々との関わりを通して課題発見につとめ、発表力や表現力を高めコミュニケーション能力等の向上に生かされています。
(2)「13P」(初等中等教育段階修了までに身に付ける力とその方策)について
 1 二つ目の○「特に、……高校教育の改善・充実や、質の保証のための取組を推進すること」については、同感です。その際、現在の普通科偏重の弊害がもたらしたと推定される若者のニート・フリーターの増加の現実をどのように改善するか、専門高校が行ってきた職業教育の成果やその役割が、今後ますます重要であることを踏まえ、国及び地方公共団体における専門高校の改善・充実を図る方策について明記すべきと考えます。
 2 「(初等中等教育段階修了までに身に付ける力とその方策)」に、新たな○の項目として、専門高校で行っている職業教育の専門的知識、技術・技能が若者の社会的自立に有効である旨を踏まえて、高等学校段階における職業教育の充実について記述されたいすなわち、このことについては、特に、将来の職業を見据えた専門的知識、技術・技能の修得は若い段階での巧緻性や柔軟な思考力等の適時性を踏まえると、高校卒業時の年齢までに学習させ、定着させることが重要と考えること、及び「21P」の二つ目の○「各学校段階を通じた総合的な取組の推進」として「社会的・職業的自立に向けたキャリア教育・職業教育の充実」と記述されていることからも、当該箇所に新たに○の項目を設け、記述すべきと考えます。
(3)「14P」(多様な職業生活に応じた柔軟な学習環境の整備)について
二つ目の○「このため…、高校、大学…発達段階に応じ、実践的な職業教育の意義を積極的にとらえ、体系的に推進する…」については、同感です。 その際、専門高校における教育内容の改善を含め、大学などの高等教育機関との一貫した教育を展開し、学習成果が一層進化・発展できる高大連携とともに、専門高校で取得した資格について大学等の入試で評価する仕組み、また、専門高校の専攻科で国家資格を取得した修了者が、更に高度な知識や、技術・技能を修得するために、大学等への編入学が可能となる制度の改善について触れていただきたい。
(4)「22P」マル2主として初等中等教育段階の児童生徒を対象にした取組について
 1 「学校教育法」第50条では、「高等学校は、中学校における教育の基礎の上に、心身の発達及び進路に応じて、高度な普通教育及び専門教育を施すことを目的とする」と規定されています。 このことから、「主として初等中等教育段階の児童生徒を対象にした取組」の記述については、発達段階に応じ学習内容が異なることから、義務教育段階とは区分し、「後期中等教育」として「高等学校の生徒を対象とした取組」の項目を設け、かつ、普通教育を主とする学科(普通科)、専門教育を主とする学科(専門学科)に区分し、「23P」の「マル3主として高等教育段階の学生を対象とした取組」に準じた記述としていただきたい。
 2 「22P」の六つ目の○「教育の質の向上を実現する環境整備の推進」においては、各専門高校での特色に応じた実験・実習の施設・設備の整備充実について記述していただきたい。 
 3 専門高校においては、社会の要請に対応する人材の養成ということを目標に取り組んでいますので、「23P」の「マル3主として高等教育段階の学生を対象とした取組」の取組例と同様に、「○社会の要請に対応する人材の養成」の項目を設けていただきたい。
(5)「24P」(3)学びのセーフネットの構築の三つ目の○「安全・安心で質の高い教育環境の整備」について学校のICT環境整備については、ハード面だけのPC教室のみではなく、課題探求型の学習などの新たな学習に生かすためにも、各教科で対応できる体制の整備についても明記されたい。
 
3.まとめ

 専門高校における次代を担う専門的職業人の育成は、産業構造等の変化や社会の進展に関わらず、我が国の将来にとって、その重要性は不変であり益々必要とされるものであります。 このためには、専門高校の拡充、職業教育の充実・振興は必要かつ不可欠であり、国及び地方公共団体の責務であると考えます。今後の審議において、是非とも、専門高校の果たす役割、職業教育の重要性を踏まえていただくことをお願いします。


(以上)

 

専門高校8学科連合連絡協議会
(意見取りまとめ)
財団法人産業教育振興中央会

お問合せ先

初等中等教育局局初等中等教育企画課教育制度改革室

(初等中等教育局局初等中等教育企画課教育制度改革室)

-- 登録:平成24年04月 --