平成27年6月22日
教育課程部会
平成27年6月12日
我が国の教員は、教科指導から生徒指導、部活動、さらには事務的業務まで幅広い業務を担っている中、教員の日々の努力により、国際的に見ても、日本の初等中等教育は高い成果を上げている。
しかし、変化の激しい社会の中で生きていく子供たちに、求められる力を身に付けさせるためには、たゆまぬ教育水準の向上が必要である。
そのためには、教育課程の改革や授業方法の革新が必要であるが、それを実現するためには、学校の体制整備が不可欠である。
その一方で、我が国の学校や教員は、複雑化・多様化した課題を抱え、教員は、授業準備や教材研究等に十分な時間を割くことができないという実態があり、教員以外の職員や専門スタッフの活用や、教員が授業準備等に、より専念できるような体制の整備が重要である。
体制を整備する上で重要な考え方は、校長のリーダーシップの下、教職員や専門スタッフ等が、子供や地域の実態に基づく教育目標を達成するため、チームとして取り組むということである。
校長のリーダーシップの下、教職員や専門スタッフ等が、子供や地域の実態を踏まえた教育目標の達成にチームとして取り組む体制を整備するために、以下の3つの方向性に沿って検討を行い、学校のマネジメントモデルの転換を図っていくことが必要である。
地域の状況、学校種、学校の規模等により、講じるべき施策は異なってくるが、今後も、学校が子供たちに力を身に付けさせていくための教育機関であるためには、以上の方向性に沿った施策を講じることにより、「チームとしての学校」像の実現を図っていくことが必要である。
「チームとしての学校」像
校長のリーダーシップの下、カリキュラム、日々の教育活動、経営資源が一体的にマネジメントされ、教職員、関係機関や学校内外の人材が、それぞれの専門性を生かして能力を発揮し、子供たちに必要な資質・能力を確実に身に付けさせることができる学校
学校が一つのチームとして機能するように、学校のリーダーシップ機能を強化す るとともに、学校の企画・調整機能や事務体制を強化する。
ア 管理職のリーダーシップ
イ 管理職の養成
ウ 管理職の選考・登用
エ 管理職の研修
ア 主幹教諭制度の充実
ア 事務職員の職務の見直し
イ 学校運営事務の統括者の位置付け
ウ 事務職員の資質・能力の向上
エ 事務の共同実施の推進
教職員や専門スタッフが自らの専門性を十分に発揮し、チームとして総合力を最 大化できるような体制を構築する。
ア 教員
イ 指導教諭
ア スクールカウンセラー
イ スクールソーシャルワーカー
ウ 医療的ケアを行う看護師
エ 特別支援教育支援員
オ ICT支援員
カ 学校司書
キ 部活動支援員(仮称)
ク サポートスタッフ
ア 地域連携を担当する教職員
チームとしての学校において、教職員一人一人が力を発揮できるよう、人材育成 や業務改善等の取組を進める。
ア 人事評価制度の活用
イ 教職員表彰制度の活用
ア 学校における業務改善の推進
ア 指導主事の配置の充実
イ 保護者や地域からの要望や相談への対応の支援
電話番号:03-5253-4111(代表)(内線2369)
-- 登録:平成27年09月 --