文部科学大臣諮問文(抜粋)

13文科生第22号
中央教育審議会

 次に掲げる事項について,別紙理由を添えて諮問します。

  1. 青少年の奉仕活動・体験活動の推進方策等について
  2. 今後の教員免許制度の在り方について
  3. 今後の高等教育改革の推進方策について
  4. 子どもの体力向上のための総合的な方策について

平成13年4月11日
 文部科学大臣 町村 信孝

理由

関係部分抜粋

4 子どもの体力向上のための総合的な方策について

 我々を取り巻く社会環境,生活様式の変化は,運動の機会の減少や生活習慣の変化などを招き,子どもたちの心身の発達に様々な影響を与えてきており,特に,子どもの体力・運動能力は長期的に低下傾向にある。今後,更なる社会変化の進行が予想される中,個々人が生涯にわたって充実した生活を送り,明るく活力のある社会を形成していくに当たり,次代を担う子どもたちの生きる基礎となる体力が低下傾向にあることは極めて憂慮すべきことである。
 このような状況に適切に対応するため,昨年9月に策定されたスポーツ振興基本計画に基づき,子どもの体力向上の観点も踏まえ,スポーツ振興のため総合的な方策を推進しているところであるが,子どもたちの体力・運動能力の向上のためには,乳幼児期から青年期にわたって,スポーツのみならず,自然体験活動,屋外での遊びを含めた広い意味での運動,食生活,休養など日常の生活習慣全体を視野に入れた総合的な取組が求められている。その際,学校,家庭,地域社会などの役割を明確にするとともに,それぞれの取組を効果的にするために,相互の連携が不可欠である。
 以上のことから,子どもの体力向上のための総合的方策について検討を行う必要がある。

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初等中等教育局教職員課

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