参考資料4 平成25年度政府予算案について(教職員課関係)

2 教員の資質能力の総合的向上方策

(1)教員の資質能力向上に係る先導的取組支援事業

(新規)
25年度予算額(案)  76,670千円

 1.要旨

   社会の激しい変動や学校教育が抱える課題の複雑・多様化等の中で、教員に対する揺るぎない信頼を確立し、世界のリーダーとなる日本人を育成できる力ある教員を養成するためには、大学における養成段階から教職生活全体を通じて、教員として必要な資質能力を向上させていくための施策を一体的に講じることが必要である。
   このため、教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合的な向上方策について(答申)(平成24年8月28日中央教育審議会)などを踏まえ、地域の実態を踏まえつつ、教育委員会と大学等が連携した、養成、採用、研修、管理職育成の各段階における先導的取組を支援する。
   また、各実施主体からの報告を通じ、先導的な取組の実施に当たっての成果や課題を分析し、優れた取組を促していくことにより、教員の資質能力の向上に向けた全国的な取組の推進に資する。

 2.内容

(1)教員の資質能力向上に係る先導的取組支援事業 ・ 66,744千円(新規)

12機関 各5,562千円

(主な取組事項)

  • 学校現場での体験機会の充実など、実践的な指導力を修得するための教員養成システムの検討・試行
  • 教員としての適格性を有するとともに、高度な専門性・実践的指導力を身に付けた優れた人材を確保するための採用選考及び初任者研修の在り方に関する検討
  • 社会人、理数系、英語力のある人材など多様な人材の登用の在り方に関する検討
  • 学力向上やいじめ等生徒指導上の課題に対応できるよう、大学と連携した高度な現職研修の実施に向けた検討・試行
  • 教職大学院等を活用した、学校における複雑かつ多様な課題にリーダーとしてマネジメント力を発揮できる管理職育成カリキュラムの検討・試行

(2)事務費 ・ 9,926千円(新規)

 

(2)大学における教員の現職教育への支援

 (24年度予算額 95,498千円)
25年度予算額(案) 80,842千円 

1.要旨

 大学における教員の現職教育への支援を行うため、(1)山間地・離島などのへき地学校の教員、(2)少数教科・科目を担当する教員、(3)障害のある教員に係る講習や、(4)学校現場と連携・協働した実践的講習を開設する大学への補助等を行う。

2.内容

(1)教員講習開設事業費等補助金 ・ 57,225千円(88,714千円)

  1. 山間地離島へき地等講習開設事業 ・ 26,637千円(40,255千円)
    山間地離島へき地などの近隣に大学が存在しない地域で大学等が出張形式にて、講習を開設する場合に一定の補助を行う。
  2. 少数教科・科目開設事業 ・ 20,960千円(36,524千円)
    対象教員が少人数の教科・科目等に係る講習を開設する場合に一定の補助を行う。
  3. 障害のある受講者対応事業 ・ 6,348千円(7,935千円)
    障害のある教員を受講者として受け入れ、必要な支援を行った場合に一定の補助を行う。
  4. 学校現場と連携・協働した実践的講習開設支援事業  ・ 3,280千円(4,000千円)
    大学が学校現場と連携・協働した実践的講習を開設する場合に一定の補助を行う。

(2)教員講習高度化のための調査研究事業 ・ 17,160千円(新規)

 これまでの教員講習の成果と課題を踏まえつつ、今後のさらなる教員の資質能力向上に資する講習の在り方について、調査研究事業を実施する。
 12機関  各1,430千円

(3)事務費 ・ 6,457千円(6,784千円)

 

お問合せ先

初等中等教育局教職員課

-- 登録:平成25年04月 --