平成27年度消費者教育推進委員会(第2回) 議事要旨

1.日時

平成27年11月17日(火曜日)10時00分~12時00分

2.場所

文部科学省生涯学習政策局会議室

3.議題

  1. 平成27年度「消費者教育フェスタ」について
  2. 消費者教育の指導者用啓発資料の作成について
  3. 次期消費者教育に関する取組状況フォローアップ調査について

4.出席者

委員

西村委員長、上村委員、奥委員、柿野委員、清國委員、萩原委員、水川委員

文部科学省

高橋課長、西村課長補佐

5.議事要旨

(委員:○,事務局:△)

議題(1)について、事務局より報告。

○ 今回のフェスタは全体として、特にワークショップではとてもゆったりとしており、参加者が余裕を持って楽しみながら作業ができていた。ワークショップでの発表を掲示するなり、壇上にプロジェクターで映すなり、何らかの形で見えた方が、最後の締まりが良かったのかなと感じた。

○ 事例報告の高校生や大学生の発表の内容がすごく良かった。ワークショップで俳句を最後に作るとき、うまく合ったりして、こういう形で進めていくと良いと感じた。内容が良かっただけに、この良さを参加していない人にもうまく伝える方法があれば、波及効果があるのではと感じた。

○フェスタ後、神栖高校の生徒がフェスタでの事例報告について、壁新聞を作成し、市役所に張って欲しいと持ち込むなど、その後のいろいろな活動が広がったと聞いている。サポートをした相談員からも、参加してよかったとの声が聞かれ、地域からも評価を頂いているので、こういった取組をうまく、広く発信していけるとよい。

○ 会場の参加者が全員、存在感を持っていた。ワークショップで事例報告を行った大学生や、高校生と同じグループだったが、そこでの交流がとても良かったと感じている。実践交流会の掲示で参加していた大学生の話を聞いてみると、実際に触れ合い、会話をすることはすごく大事。

○ 今回のワークショップは縁歌というやり方で、5・7・5と7・7をつなげる手法。全体がうまい感じでみんな心が一つになったときには、いい作品がいっぱい生まれてくる。最後のまとめだが、時間があるときには、実は大きな短冊を作り、ずらっと並べることを行っている。映像で流す方法は文科省の100人男女会のときにUstreamかYouTubeで行った。そうすれば、全国の方たちが一緒になって参加するということも可能。

△今回のフェスタは、文部科学省のホームページ上で見ることができるような形で、編集作業を進めているので、今後についても工夫したいと考えている。

○ 実践交流会で、もっと人が集まったり、それぞれのブースの説明者が発信しやすい工夫が必要。事例発表、ワークショップ、その間にある実践交流会というのが理想かもしれないけれど、流れるように、一品一品ではなくてストーリー性を持っていると言うのかな、最後の取りまとめがワークショップのアウトプットといった流れにそれぞれのアクティビティが生かされていくような、一つの一連のフェスタというものができると一層すばらしいものになるのではないか。

○ 実践交流会で掲示しているポスター等を映像で流して、こんな取組を行っているので、ブースに来てくださいといったようにアピールすればよいのではないか。ムービーを作って、食事中にずっと流すようにするなど。

議題(1)について、今後の予定を事務局より説明。

○学校の先生は、学校だけで一生懸命、消費者教育を考えているが、どの機関とつながり、実践すると効果が上がるだろということは、なかなか分からない。フォーラムをきっかけに小・中・高の実際の学校の現場の先生が関係機関とつながれば、豊かな実践ができるということを知ってもらいたい。

○小学校でも中学校でもユネスコスクールに入ることによって何か大きな財産を得て教育が活性化すると非常に参考になる。社会教育に関して言えば、岡山が昨年ESDの世界会議を行い、公民館は中核施設として学校と連携している。

○岐阜で開催される消費者教育実践フォーラムについて少しお尋ねする。昨年度、静岡で地方グループフォーラムとの連携開催し、全国からたくさんの方がいらした。全国からたくさんのお申し込みがあったときにどう対応していくか、今の段階でお決まりか。

○岐阜の規模というか、参加対象の規模は150人までというイメージで、うまく集まるかどうかという感じ。

○今、地域型でやることで筋を通すのか、全国で通すのか、その辺の取組の方向性みたいなものが欲しい。

△基本的には開催地は中部ブロックなので、参加者は中部ブロック、特に岐阜の方々が中心になるかもしれないが、全国から来ることも当然想定される。状況については、また確認をしたい。

議題(2)について、事務局より説明。

○文科省として指導資料を作るという、いわば初めてのケースですので、推進法ができ、これから学校教育、消費者社会教育で広げてくという中身にふさわしいものになるとありがたい。

○以前、岐阜の早川委員が神戸のフェスタのときに電流を流すという言い方をされた。電流の流し方を今回、指導者にお届けをすることが、この意味という気がする。今までやっていることを見える化すると電流が流れ出し、うちの地域はこういう形で流したらいいのではないか、このようなつなぎ方ができるのではないかという何かヒントをそういった方たちに御提示できる内容を準備しているのではないかと思った。

○連携・協働による消費者教育というのは、ある意味、全体。

○最後に見開き2ページぐらいのところで、ワールド・カフェの持ち方みたいなページがあるといい。そういうことに慣れていない指導者が読み、それを子供たちに対して、教室でワールド・カフェをやることはよくある。そういう手法的なものを萩原先生に書いていただく。自立した消費者、あるいは社会に一定の影響力というのか、以前からある生きる力を更に深めるような中身を意識した有効活用できるものにしていただきたい。

○今日的課題である消費者市民の育成や消費者市民社会の形成というところなんですが、どういう力を子供たちに付けていかなければいけないのかというところはきちんと押さえて、先生たちが見たときに、ああ、こういうことをやっていけばいいのねというのが分かるものにしたい。

○全ての教科でやることが、いわゆる消費者市民になっていくためには重要なのだということを先生方が認識する。ほかの教科を巻き込んでいくような、そういうものがここで何か事例として示せるとおもしろい。

○主権者教育って消費者市民社会と同じですから、主権者教育と消費者市民社会というのは、一体で考えた方がいいというのは、一言文言で何か示せるようなものがあるといいなということが1点。消費者市民社会を自らが作っていくことによって持続可能性が少し高まっていくことをもっと認識してもらわなければいけない。

○●●教育アレルギーというふうに思っている学校の先生たちに、そうではないとどうやって浸透させるのかというのが一つ。自分たちのものすごく身近にあるのではないかといかに思わせるか、最初の振りということがものすごく大事だという気がする。

○イメージマップ書き込めるようにしておくと、おもしろい。

議題(3)について、事務局より説明。

○消費者教育の推進に関する法律の11条で教員への研修が義務づけられているが、その実態が把握できないため、少し細かく、せめて教育委員会が実施したものがあるかないか及び誰を対象にしているのか、教職員なのか、管理職なのか、小学校なのか、中学校なのか、高校なのか等、区別できるなら、精度の高いものができる。消費者教育推進会議は次年度、28年度の協議内容として議論するべき点として、推進法が書いています基本方針の見直しの作業がある。その基本方針の見直し作業の中にこの文科省調査が生かされるようなものが幾らかでも出てくるとよい。
アンケート調査、フォローアップ調査に関しての御意見をできるだけ年内に文科省の方にお寄せ頂くということで、継続審議的な形になるが、よろしくお願いしたい。

○フェスタと資料と調査、それをうまく組み合わせて、最初の頃からの消費者教育推進委員会の動きがどういうふうに影響を及ぼしたのか、及ぼせなかったのかというをダイナミックに一度見てみたい。指針を出して法律であるとか、この委員会が何らかの影響力は及ぼしてきたことが、何となくそれぞれのところで数字ででるとよい。フェスタ、調査、資料において、それぞれあまりダイナミックな関連性というか、少し振り返ってこれていないかなというのを感じている。今、調査項目などを振り返るときに、調査は3回目になるわけなので、こういうふうに変わってきて、ここをもっとやれば良かったところが、私たちが反省ができるような文が、今見えてくるといい。

お問合せ先

生涯学習政策局男女共同参画学習課

(生涯学習政策局男女共同参画学習課)

-- 登録:平成28年03月 --