消費者教育推進委員会・同委員会家庭教育部会合同会議(第5回) 議事要旨

1.日時

平成24年3月22日(木曜日)16時~18時

2.場所

文部科学省9階生涯学習政策局会議室

3.議題

  1. 消費者教育実践の手引について
  2. 親子で学ぶ消費者教育の教材について
  3. その他

4.出席者

委員

荒木委員、あんびる委員、柿野委員、須黒委員、武田委員、富岡委員、西村委員、長谷川委員

文部科学省

笹井男女共同参画学習課長、小沢課長補佐 ほか

オブザーバー

角村独立行政法人国民生活センター総務部広報室長

5.議事要旨

 (1)消費者教育実践の手引について

  事務局から、資料1に基づき、前回の委員会の意見を反映させた「消費者教育実践の手引」の構成について説明があった。その後、意見交換が行われた。主な意見は以下のとおり。

  • 参考資料の出ているデータはアンケートだけだが、若い人の被害情報というのをある程度入れたほうがいいのではという指摘は前回もあったはずである。文章中は「また、インターネット通販、ワンクリック詐欺などインターネットを場とした新たな被害が若い世代を中心に発生しています。」とあるので、数字やグラフをいれてはどうか。
  • インターネットのワンクリック詐欺は、多くの高齢者も被害に遭っているので、20代30代だけでなく高齢者についても記述するなど書き方を工夫したほうがいい。
  • 今年度消費者庁が作成した高校生向け教材、あるいは昨年度に作成した中学生向け教材に、中学生・高校生の消費者被害の事例やデータがあるので引用してはどうか。
  • 町田市立相原小学校は、小学校2年生を対象に授業参観の中ですごろくを行った。先生が教材などについて理解しており、授業は時間通り進んでいた。なぜ上手に進んだのかというと、事前に先生が2時間ほど子どもたちにルールを教え、シミュレーションをしたからとのことだった。先生が苦労されたのは、このゲームの目指すところ、教育的な意図を先生自身が理解するのにも時間がかかったと後のヒアリングで話していた。これは課題だが、消費者教育というと、先生方はだまされないようにしよう、節約をしようと考えがちのようであるとわかったので、教える側の先生にまずその原理、意図するところが理解しやすくなるような工夫が必要ではないか。
  • 先ほど、ゲームの意図という話があったが、鎌倉小学校で私はゲームを前半にやり、後半はお金の仕組みということで、お金ってなんで必要なのかという、お金の歴史やお金の持つ魔力や、電子マネーの問題だとかというようなことを後半で話をするというような1時間を過ごさせてもらった。このゲームの持つ目標や意図と遊び方について、この手引の中に一緒に組み込んでもいいのではないか。
  • PTA等で活動をする場合を想定して、チェックリストに予算や決算の項目があるとよい。
  • ワークショップや授業の中で保護者がどのように関わるとよいかが分かるように、一緒に参加、参観といった形態等を一項目として入れてはどうか。
  • 手引にはおつかいすごろくを最後に入れて、実践者向けの事例に加えて、その後、保護者向けメッセージも入れたい。
  • 親子で学ぶ消費者教育ということで、講座が楽しかったかとか、何かを身につけたかということだけではなく、家庭に帰ってどういう変化があったかとか、親子で話し合われたかということが大事になると思うので追跡調査をしてみてはどうか。
  • ワークショップ後の事後の生活の変化とか、お子さんの変化とか親御さんの変化とかということを、そんなに項目は要らないが、調査をやったほうがよい。

このほか、各委員から「消費者教育実践の手引」に関する様々な意見が出された。

(2)  親子で学ぶ消費者教育の教材について

事務局より、「マナビィと一緒におつかいすごろく」の案についての説明があった。その後、図案などについて、実践を踏まえての指摘や子どもへの分かりやすさなどの観点から意見交換が行われた。

(3)  その他

事務局より、資料3に基づき、今後の予定について説明した。

お問合せ先

生涯学習政策局男女共同参画学習課

(生涯学習政策局男女共同参画学習課)