これからの図書館の在り方検討協力者会議(第5回) 議事要旨

1.日時

平成21年11月26日(木曜日)

2.場所

文部科学省9F生涯学習政策局会議室

3.議事要旨

【市川市生涯学習部中央図書館】

  • 自動車図書館や公民館図書室との連携により地域のサービス格差の解消に努めている。指定管理者による分館が今年度オープンしたが、選書や高度なリファレンスには中央館が対応している。
  • 望ましい基準については、図書館の運営計画等の参考にしている。電磁的記録の収集・保存、専門的職員の呼称を検討してもらいたい。指標については基準とガイドラインの位置関係を示して欲しい。
  • 学校との連携については、教育センターが所管し今年で15年目になる。最近は基金による蔵書の購入で学校図書館も充実し、量から質へ連携のあり方が変わってきた。今後はレファレンスなど学校にはない機能に力を入れ、アピールしていきたい。
  • 連携というと資料の連携に着目されがちだが、「人のネットワーク」の体制作りが重要だと思う。

【立川市図書館】

  • 「情報検索講座」は、コンピュータリテラシーだけでなく、図書館のサービスにひきつけた情報リテラシー支援活動である。参加希望者は多く、アンケート結果も好評である。
  • 講座ではレファレンス担当職員が講師を務め、職員のレベルアップが必要となる。
  • より信頼性の高い情報の入手について技術を伝えるのは、身近な機関として図書館以外にない。図書館のPRにもなるため、資料・情報の複合的な使い方(図書館資料・商用データベース・Web情報)も伝えていきたい。

【大分県教育庁】

  • 市町村合併により数値上図書館の設置率は上がったが、財政事情から、インターネット環境や資料管理の電算化ができていない図書館もあり、全県的なオンラインによるネットワークが構築されていない。
  • 県の長期計画等に図書館の機能向上・読書活動の推進を明記、指標も示している。市町村に対しては、図書館職員研修等を実施している。県立図書館の司書を行政職員として社会教育課に配置している。
  • 望ましい基準を予算要求の根拠資料として活用している。図書館未設置の市町村に対する設置義務(目標年度含む)や図書館が実施すべき事項として学習成果を生かす場の提供を記述してほしい。指標については全国レベル、他県との比較という面で欲しい。それを参考にして県独自の指標を設定したい。

【望ましい基準について】

  • 公立図書館のような現行の基準のベースがない私立図書館に対する記述をどうするか、共通理解が必要である。

【その他】

  • 行政刷新会議による事業仕分けが進んでいるが、国が廃止したから地方がしなくてもよいということではない。地方がそこを誤解しないよう働きかけをお願いしたい。

お問合せ先

生涯学習政策局社会教育課