資料1 幼児理解に基づいた評価に関する検討会(第2回)で頂いた指導要録の改善についての御意見

・小学校において、幼児期の教育を通して育まれた資質・能力を更に伸ばしていくことができるようにすることが求められており、こうしたことを踏まえると、指導要録が子供たちの資質・能力を引き継ぐ資料となるよう、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を様式のどこかに示すことが必要。


・幼稚園教育要領では5領域を通じて、資質・能力を育むとしており、教育課程の証明となる指導要録において5領域は必須なのではないか。


・「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」は目指しているものではないので、10の姿は全ての項目を全部記載していくものではないのではないか。


・「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」は、様式の参考例の「指導に関する記録」の一番右側に置いて、「指導上参考となる事項」を書いた後で、教師が視点の偏りを確認したりする手掛かりとしてもらってはどうか。その際、欄が小さくなるので、「指導に関する記録」を2ページにするという発想もあり得る。


・「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」が右側にあると、10の項目を全て入れると捉えられる心配があるので、項目の名称のみを様式のどこかに置いて、別に10の姿の説明をする紙を添付してはどうか。


・「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」は特に5歳のところなので、5歳のものを別の紙にして、1枚を構成していくということもあるのではないか。


・「ねらい」の欄の文字を大きくしてはどうか。また、様式の一番下に記載してる事項は、例えば学年の重点と個人の重点の書き分けなど、大事なことが書かれているので、小学校の先生にわかるようにその部分も文字を大きくしてはどうか。


・保存や管理のことを考えると、枚数は増やさない方が良いのではないか。


・欄の右側に記載すると、到達目標のように思われるかもしれないので、左側に5領域のねらいとともに示すのが良いのではないか。


・「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」は、まさに育っている・育ちつつあるものを捉えて出してきていると思う。教師がそれを引き出したり、支えたりしており、小学校においても同じところに着眼点を持って伸ばしていってくださいということに意味がある。引き続き5領域を視点にしながら一人一人の子供の育ちを出していくけれども、10の姿は丁寧に受け止めて、その受け止めをしっかり小学校に伝えていくことが大切なのではないか。


・小学校において「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」の視点で、ここまでできている、できていないという見方にならないようにしたい。幼稚園では、どんなところに力を入れてきたか、そして子供がどのように変容をしてきたのかを記入することが大切。


・小学校の教員は、子供の姿をイメージしながら、小学校でのどんな生活で活かせるだろうか、逆にこういう所は苦手かもしれないと想像しながら読むので、解釈に誤解のないような記載にすることが大切。


・一つの言葉であっても、意味合いが保育者によって違うことがあるので、どう園の中で共通化していくかが課題。

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