学習指導要領における各項目の分類・整理や関連付け等に資する取組の推進に関する有識者会議(設置要項)

平成29年2月8日
初等中等教育局長決定

1.趣旨
  現在改訂作業がすすめられ,平成28年度内の告示が目指されている新しい小・中学校学習指導要領では,昨年12月に取りまとめられた中央教育審議会答申「幼稚園,小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について」の提言に基づき,「何を学ぶか」にとどまらず「何ができるようになるか」までを視野に入れ,教科等ごとの目標や学習内容と,育成を目指す資質・能力との関係をわかりやすく示していくこととしている。
具体的には,全ての教科等の教育目標や学習内容が,児童生徒に育成を目指す資質・能力を三つの柱(「知識及び技能」「思考力,判断力,表現力等」「学びに向かう力,人間性等」)に沿って整理されていくこととなる。これにより,学習指導要領の文書としての構造が明確になり,学習指導要領に示されている学習内容や資質・能力と,各学校の授業や単元における指導内容の組み立てや,カリキュラム・マネジメントの関係が捉えやすくなり,創意工夫を生かした取組の活性化が期待される。また,学校のみならず,学習指導要領を基に教材や学習プログラムを作成したり,教員向けの研修プログラムを立案したりしている様々な団体における取組の幅も広がっていくことが期待される。
前述の答申においても,次期学習指導要領については,子供たちが身に付ける資質・能力や学ぶ内容など,学習の全体像をわかりやすく見渡せる「学びの地図」として,様々な立場から活用されることが期待されており,「学習指導要領が「学びの地図」として幅広く共有され活用されるものにしていくためには,国が主導しながら,各項目の分類・整理や関連付け等に資する取組を推進していく」ことが求められているところである。そのためには,学習指導要領の構造や内容を一定のコードによってわかりやすく整理し,関係者の判断で幅広く活用できるようにしていくことが重要である。
以上を踏まえ,本有識者会議においては,次期小・中学校学習指導要領を一定のコードにより整理していくに当たっての,基本的な方針や留意点等の整理を行うことと,こうした方針に基づくコード試案の作成と公表を行うことを目的とする。

2.検討事項
  (1)次期小・中学校学習指導要領を一定のコードにより整理していくに当たっての,基本的な方針や留意点等の整理
  (2)(1)の方針に基づくコード試案の作成

3.実施方法
  (1)別紙の者の協力を得て,「2.検討事項」について意見交換等を行う。
  (2)必要に応じ,別紙以外の者にも協力を求める他,関係者の意見等を聴くことができるものと
  する。

4.実施期間
  検討会議は「2.検討事項」に係る意見交換が終了した時に廃止する。

5.その他
  有識者会議に関する庶務は,初等中等教育局教育課程課にて処理する。

お問合せ先

初等中等教育局教育課程課教育課程企画室

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