ここからサイトの主なメニューです

学校図書館の整備充実に関する調査研究協力者会議(第8回) 議事録

1.日時

平成28年10月13日(木曜日)10時00分~12時00分

2.場所

文部科学省3階 3F1特別会議室

3.議題

  1. 学校図書館の整備充実について
  2. その他

4.議事録

【堀川座長】  おはようございます。定刻になりましたので,これより第8回学校図書館の整備充実に関する調査研究協力者会議を開催いたします。
   本日は,昨年8月から開催してまいりました本会議の最終回となります。前回までの御議論や,その間にメール等で各委員から頂きました御意見を踏まえて,本会議としての報告書の案を用意いたしましたので,その最終確認を行いたいと思います。
   本日の議事進行に移る前に,事務局より連絡事項はありますでしょうか。よろしくお願いします。
【水之浦児童生徒課指導調査係長】  おはようございます。本日は,初等中等教育担当審議官の瀧本寛が出席しておりますので,御紹介いたします。また,後ほど,初等中等教育局長の藤原誠の方も出席する予定でございます。
【瀧本審議官】  瀧本と申します。長い間ありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
【水之浦児童生徒課指導調査係長】  また,本日は小西委員,佐藤委員,實吉委員から御欠席の旨の御連絡を,また,小瀬村委員が30分程度遅参する旨の御連絡がありました。
   次に,本日の配付資料の確認をいたします。配付資料として,議事次第,また資料1,平成28年度「学校図書館の現状に関する調査」結果について。また,資料2として,これからの学校図書館の整備充実について(報告)(案)を用意しております。また,委員に対する机上配付資料として,座席表を用意しております。資料がない場合は,事務局までお申し付けください。
   また,最後に座長にお諮りいたします。事務局に対して,本会議の撮影希望がありました。今回の撮影については,今時点のみ撮影可としたいと思いますが,よろしいでしょうか。
【堀川座長】  はい,お願いいたします。
【水之浦児童生徒課指導調査係長】  それでは,撮影希望の方については,今時点のみ撮影をお願いいたします。
   それでは,撮影はここまでとさせていただきます。
   事務局からは以上です。座長におかれましては,議事の進行をお願いいたします。
【堀川座長】  ありがとうございます。
   それでは,議事の進行をいたします。
   本日の会議では,報告(案)全体について最終の確認をしていただきたいと思いますが,その前に,文部科学省で調査をされた「学校図書館の現状に関する調査」について,平成28年版が取りまとまったということですので,事務局より説明をお願いいたします。
【鈴木児童生徒課課長補佐】  失礼いたします。資料1,それからその後の冊子を基に御説明をさせていただきたいと思います。
   文科省の方では,これまでも2年に1度,「学校図書館の現状に関する調査」を実施してまいりました。これは,学校図書館に関する行政上の参考とするために都道府県教育委員会等を通じて調査を行ってございます。本調査結果が取りまとまりましたので,本日,本会議で御報告をさせていただきたいというふうに思っております。
   この調査ですけれども,大きく3つの事項を調査させていただいてございます。まず1つ目ですけれども,学校図書館に関する人的整備の状況というものでございます。こちらにつきましては,時点としては,平成28年の4月1日現在を調査しております。ちなみに,括弧内は2年前ですので,平成26年5月現在の数値を記入してございます。まず,司書教諭の発令状況についてでございます。それぞれ,小学校,中学校,高等学校別に記載させていただいておりますけれども,全体の状況ということでございますと,一番下の合計欄にございますように,前回調査時点では66.2%であったものが1.8ポイント増ということで,68.0%となってございます。中ほど,中学校でございますけれども,前回調査では62.6%であったものが2.4ポイント増ということで,65.0%となってございます。高等学校につきまして,右側のところですが,全体の状況としては,前回81.4%であったものが3.1ポイント増ということで,84.5%ということで,いずれの学校種においても増加しているという状況でございます。
   続いて,その右側が,12学級以上の学校における発令状況でございます。小学校で見ますと,前回98.4%であったものが,99.3%,増加しております。中学校は,前回97.2%であったものが,98.3%でございます。こちらも増加であります。高等学校については,前回93%であったものが,今回96.1%という状況でございます。本来,12学級以上の学校につきましては,必ず司書教諭を置かなければならないということで,必置となっているわけですけれども,全体として見れば98%程度の配置状況になっており,文科省としては,これが100%になっていないということは遺憾であると思ってございます。また,理由につきましては,例えば産休に入られてしまった職員の方がいるですとかといったような状況がございます。
続いて,その下でございますけれども,学校司書の配置状況についてでございます。こちらは小学校が左側ですけれども,全体に占める割合の欄の合計欄でございますけれども,前回調査が54.4%であったものが,59.2%ということで,4.8ポイント増となってございます。中ほど,中学校でございますけれども,前回53.1%であったものが58.2%ということで,5.1ポイント増ということでございます。高等学校についても,前回64.4%であったものが,今回66.6%ということで,2.2ポイント増ということでございます。
   御案内のとおりですけれども,平成26年に学校図書館法の一部改正が行われまして,学校司書というものが初めて法制化され,努力義務規定,置くよう努めなければならないという規定が新たに創設されたということが,こういった学校司書の増加につながっているものというふうに考えてございます。
   裏面に移っていただきまして,本調査においては大きく3つ調べているということを申し上げましたけれども,2点目が,学校図書館における物的整備の状況について,調査をさせていただいてございます。こちら,公立の学校図書館の蔵書でありますとか,データベースの状況等々についてであります。まず,蔵書の整備状況でございます。右側の箱にございますように,平成27年度末の学校図書館図書標準の達成学校数の割合ということですけれども,前回60.3%であったものが,小学校ですけれども,6.1ポイント増ということで,66.4%,中学校については,前回50.0%であったものが5.3ポイント増ということで,55.3%となってございます。図書標準の達成学校割合というのは年々増加してきておりますけれども,依然として,小学校で6割強,中学校で5割強にとどまっているという状況にございます。
   それから,その下でございますけれども,百科事典・図鑑など共通教材の配備状況についてであります。全体に占める割合という欄ですけれども,小学校については95%,中学校は94.1%,高等学校は96.3%という状況になってございます。おおむね,ほぼ全ての学校に整備されているわけですけれども,刊行後の年数別割合という欄を見ていただきますと10年以上という欄が大勢を占めております。今回,報告書の中の学校図書館のガイドラインの中でも,適切な廃棄・更新ということも打ち出していただきますけれども,そういったことが必要であるということが,こういったデータからも明らかであると考えてございます。
   続いて,学校図書館の開館状況,こちら,今回初めて調べたデータですけれども,授業日数のうち開館日数がどの程度あるのかということを調査いたしました。小学校では93.8%,中学校では82.7%,高等学校では92.1%という状況であります。また,長期休業日のうち開館日数がどれぐらいあるのかということも調査をいたしました。小学校では13.8%,中学校では12.8%,高等学校では39.3%という状況でございます。
   その下ですけれども,蔵書のデータベース化の状況であります。蔵書のデータベース化をしている学校の割合ですけれども,前回調査が小学校で71.6%だったものが73.9%,中学校が69.9%であったものが72.7%,高等学校は90.5%であったものが91.3%となってございます。
   続いて,新聞の配備状況でございます。新聞の配備状況につきましては,前回調査が小学校で36.7%であったものが41.1%,中学校が31.8%であったものが37.7%,高等学校が90.0%であったものが91.0%という状況でございます。新聞については,特に小・中学校で配備をする学校が増加しているという状況が見てとれると思っております。
   続いて,読書活動の状況,大きな3つ目として,読書活動の状況も調査をしております。全校一斉の読書活動の実施割合ですけれども,中ほどにありますように,全体に占める割合という欄ですけれども,小学校では97.1%,中学校では88.5%ということで,かなり多くの小・中学校において,この読書活動の推進ということが根付いているというふうに考えてございます。特に,そのうち,朝の始業前に実施しているものの割合ということで,いわゆる朝読でありますけれども,朝読を実施している学校が,小学校では68.5%,中学校では72.7%という状況にございます。
   それから,地域との連携に関わる取組の状況ということで,ボランティアを活用している学校の割合ということですけれども,やはり小学校で非常に多くなってございまして,小学校は81.4%,中学校は30.0%,高等学校で2.8%となってございます。
   それから,公共図書館との連携をしている学校の割合ということですけれども,小学校が82.2%,中学校が57.5%,高等学校が51.1%ということで,いずれの学校段階においても,公共図書館との連携というものが進んでいるという状況が見てとれるかというふうに思ってございます。
   それから,次に,冊子になっている方でございますけれども,こちら簡単に,今,御説明していなかった部分で補足させていただきますと,9ページをお開きください。9ページが,(5)といたしまして,上に蔵書の構成というものを調査しております。まず,そもそもNDCの十進分類法で分類をしている学校がどの程度あるのかという状況でございますけれども,上にありますように,小学校で58.3%,中学校で54.6%,高等学校になると随分上がりまして80.1%という状況でございます。分類している学校が,その10分類の中でどういった割合で図書を置いているのかというものを調べておりますけれども,今回,報告書の内容でも記載がありますけれども,文学というのが小学校で40.7%,中学校で39.8%ということで割合が高くなっているという状況があると思っております。
   続いて,その下でございますけれども,(6)が学校図書館の図書館資料の選定・廃棄の状況ということでございます。まず,選定基準を策定している学校がどのぐらいありますかということですけれども,小学校では29.2%,中学校では27%,高等学校ではちょっと高まって44.6%ということであります。ですので,まず選定の基準というものを,各学校で整備をしていただくということが重要ではないかということでございます。
   それから,その横が,図書選定委員会の設置状況についてであります。選定委員会,小学校で25.7%,中学校で18.6%,高等学校で37.3%という状況でございます。
   続いて,その右側ですけれども,図書館資料の廃棄基準の策定状況についてでございます。廃棄の基準がある学校の割合ですけれども,小学校で38.3%,中学校で36.4%,高等学校で47.5%というような状況となっております。ですので,やはり,選定の基準,廃棄の基準を,今回のガイドラインの中でも打ち出していただいてございますけれども,そういったようなことが必要であるということが示されていると考えてございます。
   それから,11ページに移っていただきまして,学校図書館全体計画の策定状況ということでございます。小学校では85.7%,中学校では71.8%,高等学校では58.3%ということで,学校図書館の全体計画の策定ということについても,このぐらいの学校が実施をしているというような状況であります。他方で,ガイドラインの中でも触れていただいていますとおり,やはり学校図書館の全体計画というものがまずあって,それに基づいて学校が読書活動,あるいは学習活動等々を推進していくことが必要であるというふうに考えてございます。
   それから,その下,(4)が,公共図書館との連携の状況でございます。公共図書館との連携の状況の中で,先ほど申し上げたような形で連携がなされている学校の割合があるわけですが,そのうち,どういったことを連携しているかということについては,一番多かったのが公共図書館資料の学校への貸出ということで,小学校で言えば94.8%,中学校では86.0%,高等学校では91.7%ということで,公共図書館と連携をすることによって,学校図書館に本の貸出をするという取組がかなり広がってきているというふうに思ってございます。それから,その後に続きますのが,公共図書館との定期的な連絡会の実施ですとか,公共図書館司書等による学校への訪問といったようなこともあるということでございます。
   その後,12ページ以降については,各都道府県別の状況を示してございます。
   15ページをごらんください。15ページが,学校図書館図書標準の達成状況であります。先ほど,達成した学校の割合というのは御紹介申し上げましたけれども,残りがどのような状況かということでありますけれども,75%から100%未満の学校ということも合わせますと,小学校で言うと90.7%まで来ていると。中学校ですと84.6%まで来ているというようなことで,着実に前進が見られるところではありますけれども,依然として不十分な状況であるというふうに認識しております。
   16ページ以降は,各市町村別の状況を一覧にしているものですので,ごらんいただければというふうに思っております。
   以上ではありますけれども,いずれにいたしましても,我々としては,こういった現状に関する調査も踏まえまして,各都道府県教育委員会等々に対する指導というものを徹底してまいりたいというふうに考えてございます。簡単ではありますけれども,現状に関する調査の御説明は以上であります。よろしくお願いいたします。
【堀川座長】  ありがとうございました。この資料1,概要の方も,ほとんどの項目がポイントが上がっていますし,それから,こちらの冊子の方も,新たな項目で調査をしてくださったりとか,おかげさまでというか,大変有り難く思っております。
   この調査について,今,御説明を伺いましたが,御質問あるいは御意見等,どなたでも結構です。いかがでしょうか。
【平久江委員】  よろしいでしょうか。
【堀川座長】  はい。どうぞ。
【平久江委員】  筑波大学の平久江と申します。大変丁寧な資料を作っていただいて,大変有り難く思っております。それで,ちょっと私,研究の方をやっていますので,その関係でお聞きしたいのですけれども。このデータというのを,研究等に活用することはできないかなというのが,常々思っている点なのですけれども。その辺はいかがかなと思いまして。もし可能であるならば,何らかの制限を設けていただいても結構なのですけれども,使える方向で検討していただけると有り難いなと思っております。
【鈴木児童生徒課課長補佐】  ありがとうございます。基本的には,このデータ,全て文科省のホームページで公表させていただいておりますので,基本的には御活用いただくこと可能というふうに思ってございます。
【堀川座長】  ほかの委員さん,いかがでしょうか。
   概要の方でちょっとお伺いしたいのですが,2ページ目の方の開館日数の割合を,これ,見せていただいたときに,随分高い割合だなと思ったのですが。植松先生もそうお思いですか。では,植松先生のはいかがでしょう。御質問。
【植松委員】  私も大変高いと思いますけれども。これ,クロス集計がないのであれなのですけれども。例えば,学校司書がいる図書館だと,学校だと,この開館日数が更に高いとか,その相関関係ですよね。とか,あるいは,ただ開館すればいいというものではないと思いますので,例えば,放課後だけしか開けないところとか,そういう,次回の調査ではもう少し細かいようなことを調査されたらよろしいのではないかというふうに思います。
【堀川座長】  ありがとうございます。私も同じように考えておりました。数字で見るととても高い,すごい利活用をされているような印象を受けるのですが,実際には,先生がおっしゃったように,昼休みしか開いていないとか,使える教科,授業時間のところでは,人がいないので開けていないとか,やはり閉鎖している話もよく聞きますので。よくというのは難しいところですけれども。何か実態が分かるようなものになるといいなと思っています。
   ほかの先生方,いかがでしょうか。委員さん。どうでしょうか。はい。高橋委員さん。
【高橋委員】  これ,分類別の状況を把握していないというところは,管理していないということなのですかね。結構,僕,衝撃的なのですけれども。
【鈴木児童生徒課課長補佐】  この調査の仕方として,まずNDCの分類に従っていますかというのを聞いた上で,その内容を,その10分類のうちどれぐらいの割合で持っていますかというような調査にしていますので,つまり,NDC以外で蔵書の内容を把握しているというのは,これ以外の学校でもなされていると認識しています。一部できていない学校もあるのかもしれませんけれども,全体として,NDCでの分類をしていますかと聞いた上で,それについて分類を聞いたという調査設計にしているということです。
【高橋委員】  なるほど。ということは,例えばこの小学校の58.3%というところは,NDC以外の分類で運用されていて,そこについては蔵書構成については把握されている可能性が高いという理解でいいですか。
【鈴木児童生徒課課長補佐】  そうですね。はい。
【高橋委員】  ありがとうございます。
【堀川座長】  これは,NDCで分類をしている中の58.3%が把握しているということ,ではなくて。
   それから,実際に見聞した中では,タイトル,書名順に本が並べられているという。分類番号順ではなくて。という,そういう学校もあるようです。
   それから。はい。品川委員さん。
【品川委員】  事務局におかれましては,大事な調査の実施,及び分かりやすくおまとめいただきありがとうございます。私の質問は先ほど高橋委員がおっしゃったことが1点めですので,そちらにつきましては省略いたします。
   もう1点は,これは調査結果を見る限り是非次回にお願いしたいことでございますが,アクセシビリティーについてです。こういった調査は通常学校に在籍している,LDやディスレクシア等いわゆるプリントディスアビリティーの子どもたちに対しての視点が少し弱いように見受けられます。個々の教育的ニーズを踏まえた指導を行うと謳いながら,では彼らは一体どうやって,本をはじめとする活字にアクセスし情報を獲得しているのかという国規模の実態調査が全くございません。ですので,アクセシビリティについては是非,次回の調査には入れていただきたいというお願いです。
   以上です。
【堀川座長】  ありがとうございます。ほかの委員さん,いかがでしょうか。
   済みません。米澤委員さん。
【米澤委員】  済みません。小学校で学校図書館の蔵書をどの程度把握しているかについて恐らく,この調査の数値だけでは出てこないと思うのですが,実際,小学校,中学校で学校司書の方が配置されていないケースでは,まずその学校の正しい蔵書冊数が分からない。また分類されていない,分類番号が分からない可能性もあります。データベース化されていない学校や,目録化されていないというのも,正直言って多いのではないかと思います。
   私が存じ上げている自治体の小学校でも,本は置いてあって,図書室という形にはなっていますがいわゆる原簿もない,目録もないという学校がございます。それが,この数字のところに出てきていないのが,ちょっと気になる部分ではあります。
【堀川座長】  ありがとうございます。次回の調査のときには,何か工夫をしていただければ。
   はい。高橋委員。
【高橋委員】  これ,でも,クロス集計はできますよね。学校司書の配備がされている学校の方が,把握の理解度が高いということは,出せますよね。
【鈴木児童生徒課課長補佐】  本調査は,都道府県教育委員会等で集計をしてもらって,そのデータを文科省に報告してもらっていますので,文科省の方での学校ごとのクロス集計というのはできないのですけれども,次回以降に向けて,学校司書の配置とその開館状況とか,いろいろ,分析すると,いろいろなデータが出てくるというふうに思いますので,ちょっと研究させていただきたいというふうに思っております。ありがとうございます。
【高橋委員】  すごく大事だと思うのですよね。やはり学校司書さんがちゃんと整備されているところは,きっちりと把握状況も高いし,目標設定もされていたり。この選定・廃棄基準もしっかりあるということが見える化されることによって,やはり,今やっている議論が重要になってくると思うのですよ。
【堀川座長】  ありがとうございます。ほかにはいかがでしょうか。
   では,この調査については,このくらいでよろしいでしょうか。はい。
   それでは,次に,この本会議としての報告書である「これからの学校図書館の整備充実について(報告)(案)」,資料2の方ですね。について,最終確認を行いたいと思います。前回会議における委員の皆様からの御意見や,その後に頂いた御意見を踏まえて修正をしておりますので,事務局より説明をお願いいたします。
【鈴木児童生徒課課長補佐】  ありがとうございます。そうしましたら,資料2をごらんください。「これからの学校図書館の整備充実について(報告)(案)」でございます。基本的には,前回の素案から,前回頂いた御意見,それから,その後メールでも御意見賜りましたので,そういったものを踏まえまして,修正をさせていただいてございます。大きな構成としては変更をしてございません。1.から5.までという構成でございます。
   はじめにのあたりは,特に大きな修正をしておりませんので,省略させていただきます。
   3ページですけれども,学校教育と学校図書館に関する基本的な考え方,大きな方向性をまず打ち出していただいているところでございます。このあたりについては,3ページの下あたりから,中教審での次期学習指導要領についての議論が進められているという内容のこと,それから,4ページに行きまして,2つ目の○でありますけれども,これからの学校図書館の役割という部分ですけれども,前回,委員の御発言の中で,やはり今,次期学習指導要領が目指しているものというものの中で,子供たちの言語能力,情報活用能力に加えて,問題解決能力,それから批判的吟味力,こういったものの育成というものが求められているという御指摘を頂きましたので,そこを,4ページの○の2つ目,5行目ですね。追加をしております。こういった育成を支える基盤としての役割が,これからの学校図書館には求められるのだという旨の記述をさせていただいてございます。
   それから,その後,5ページに移っていただきまして,大きく,学校図書館の現状と課題,改善の方向性について記載をさせていただいてございますが,ここの中の,現状の数値については,先ほど御説明をさせていただきました,学校図書館の現状に関する調査で,最新のデータが出てまいりましたので,こちらを記述しております。また,学校間や地域間の格差が大きいというところで,脚注を付けさせていただいております。5ページの下の脚注の1番目ですけれども,「文部科学省では,「学校図書館の現状に関する調査」を実施しており,全国の学校図書館に関する状況が示されているため,各学校において自校の取組状況を比較することが可能である」という旨の脚注を付けさせていただいてございます。前回,委員の御指摘の中で,やはり自分の学校がどういう位置にあるのかというのが,自分の学校だけではよく分からないという状況があるというような御指摘を賜りましたので,全国的な状況というものを,我々公表させていただいておりますので,そういったものと比較しながら,自校の取組の改善点はどこなのかというものを考えていただくというようなことが重要であるというふうに思ってございます。
   その後ですけれども,○の学校図書館図書標準の数値等を最新の数値に直しております。小学校では66.4%,中学校では55.3%にとどまっているという状況でございます。
   それから,○の3つ目であります。○の3つ目は,前回,委員の御指摘の中で,やはりこれからの学校教育への新たなニーズとしては,プログラミング教育でありますとか,防災教育でありますとか,国際理解教育等々,こういったような新たな課題というものも出てきているということですので,小学校における外国語教育,特別支援教育等々,主権者教育等に加えまして,ここに記載をさせていただいてございます。
   それから,○の4つ目が新聞の配備状況ですけれども,新聞の配備状況についても,先ほどの現状調査で数値が上昇しておりますので,それをリバイスしております。新聞の状況について,ここに,小学校では1.3紙,中学校では1.7紙,高等学校では2.8紙ということでございます。現状としての調査をしていただいております。
   それから,その下,5ページ一番下の○ですけれども,学校司書の配置についてですけれども,こちらも,先ほどの現状調査で,小学校は59.2%,中学校は58.2%まで,それぞれ増加をしてきているということで,数値を修正しております。いずれにしても,厳しい財政状況の中で,地方公共団体等において,その必要性が強く認識されていることがうかがえるという状況でございます。
   6ページについては,改善の方向性,特に変更してございませんけれども,大きく3点示させていただいております。1つは学校図書館ガイドラインを定めることが必要であるということ。それから,2点目は,学校司書の資格・養成に関するモデルカリキュラムのこと。それから,更に今後,国,教育委員会等において,学校図書館の充実に向けた一層の取組を求めるという内容ということでございます。
   続いて,7ページでございます。学校図書館ガイドラインについて,ここから記載をしております。前回の御意見の中で,このガイドラインの(1)から(7)までの項目の順序について,(4)の,携わる教職員について,(3)の前に出した方がいいのではないかという御意見があった一方で,(5)の後にすべきではないかというような御意見ございました。我々も,検討はさせていただいたのですけれども,やはり,まず大きな目的,機能,学校図書館がどうあるべきなのかというのがあって,その上で,学校図書館を校長のリーダーシップの下,どのように運営するのかというものが,まずあると。その次に,やはり,児童生徒がどのように学校図書館を利活用することが望ましいのかというものがあって,その利活用を支える教職員,そして,図書館資料と,そして施設というものがあるという,人,物,施設という順番で並べさせていただいてございます。それで,(7)として,それぞれが全体を,Plan・Do・Check・Actionをしていくための学校図書館の評価があるというような構成とさせていただいております。
   それから,7ページの一番下の○でございますけれども,学校図書館の運営について,児童生徒がどのように関わるのかというような観点で,前回,御意見いただきました。その点について,少し修正をしております。図書委員等の児童生徒が,学校図書館の運営に主体的に関わることも有効であるということで,主体的に関わるというような表現にさせていただいてございます。
   それから,続いて8ページに移りまして,○の1つ目でありますけれども,ここは,前回は,教職員や児童生徒となっておりましたけれども,1行目ですね。なっておりましたけれども,児童生徒が先であるという御指摘を頂きましたので,可能な限り,児童生徒や教職員ということで,順番を入れ換えてございます。
   それから,3行目ですけれども,土曜日については,休業日の土曜日までということの御指摘もございましたので,登校日等の土曜日ということで,修飾を付けてございます。
   それから,(3)が学校図書館の利活用ですけれども,その○の2つ目ですけれども,図書の館内・館外貸出を積極的に行うよう,ということだったのですけれども,図書に限らずということで,資料の提供という文言を入れるべきではないかという御指摘を頂きましたので,修正をしてございます。
   続いて,9ページからは,学校の教職員等に関することであります。ここについては大きな修正は加えてございません。
   それから,10ページの方に移っていただきまして,10ページが,図書館資料についてでありますけれども,10ページの一番下の○ですね。いわゆる,発達障害を含む障害のある児童生徒,あるいは日本語能力に応じた支援を必要とする児童生徒等々への支援の観点ですけれども,前回,委員の方から,いわゆる学校図書館において,著作権法上の特例という規定があるという旨を明示した方がよいという御指摘を頂きましたので,脚注ということで,10ページの一番下に,著作権法を引きながら,「学校図書館等は,公表されている著作物をテキストスピーチ機能を備えた端末により音読可能なデータに変換することが可能である」ということで,当然,一定の要件の下ですとか,障害のある児童生徒のためにというような法律上の限定がかかってございますので,その旨も付記しながら脚注を記載させていただいてございます。
   続いて,11ページでございます。11ページにつきましては,3図書館資料の整理・配架の部分で,一番下の○でありますけれども,学級文庫というような表現をしておりましたけれども,分散配架というような表現が適切ではないかというような御指摘を頂きましたので,学校図書館の充実が基本であるが,いわゆる本館の充実が基本ではあるのだけれども,児童生徒が気軽に読書活動できるよう,図書館資料の一部を分散配架することも有効であるということで,分散配架というような表現に修正をしてございます。
   続いて,12ページ,13ページ,14ページあたりについては,特に大きな修正はしてございません。
   15ページでございます。ここからは,学校司書の資格・養成等の在り方についてでございます。ここにつきましては,前回の御意見の中で,非常に,まず負担が過重になり過ぎるのではないかという御指摘,それから,学校教育,児童生徒に対する教育支援に関する科目の学校教育に関する部分を,教職課程の科目で代替するというような形になっておりましたけれども,その点について,やはり内容をきちんと示すべきではないかといったような御意見を頂きましたので,それを踏まえまして,再度,作業部会の委員の先生方とも調整をした上で修正をさせていただいております。具体的に申し上げますと,17ページのモデルカリキュラムの科目設定の方針というあたりの,17ページ○の下から2つ目ですけれども,学校司書が児童生徒に対する教育支援に関する職務に携わるためには,以下のような専門的事項に関する知識・技能を習得することが求められるという中で,学校教育の意義と目標,教育行政に関すること,それから,教育課程の意義・編成の方法に関すること,児童生徒の心身の発達に関することということで,若干,順番を入れ換えております。その上で,具体的な科目の対応としましては,19ページになりますけれども,○の下から2つ目であります。「学校教育概論」というような科目において,こういったことを履修することとするということで,この学校教育概論というものの科目の狙いというのは,学校教育や児童生徒の心身の発達などの基本的事項について理解を図ることであるということでございます。内容については別紙のとおりということで,別紙が,ちょっと後ろの方に飛びますけれども,28ページをごらんください。28ページの中ほどに,学校教育概論がございます。学校教育の意義と目標ですとか,教育行政と学校教育,教育課程の意義と学習指導要領,教科書,それから,児童生徒の心身の発達及び学習の過程,特別の支援を必要とする児童生徒に対する理解,学校教育に関する現代的諸課題といったような内容で,構成をしております。ですので,前回お示しをした,教職に関する科目の基本的な事項について,ここに集約をさせていただいております。
   その下,※の一番下にも書かせていただいていますとおりですけれども,教職に関する科目のうち,以下の内容を含む科目を履修した場合には,履修したものと読み替えることも可能とするということで,要は前回より柔軟性を増しているということ,つまり,教職課程を取ってもいいですし,この科目を取ってもいいということで,大学,あるいは履修者の柔軟性を増しているという点と,それから,この科目についても2単位ということですので,この科目で履修する場合には,負担が減少しているというような案となってございます。具体的には,26ページにありますように,最低の単位数で組みますとこの20単位になります。先ほどのように,学校教育概論ですとか,あるいは学校情報サービス論,こういったものを既存の科目にする場合には,もう少し単位数が増えるわけですけれども,基本的にはこういったような構成に修正をしてございます。
   済みません。ちょっとお戻りを頂きまして,20ページあたりでございます。19ページですね。19ページが,今,申し上げたような形で,教職課程の科目での履修の読み替えも柔軟に行うというような形となってございます。そこが大きな変更点でございます。
   それから,続いて,21ページあたりについては,大きな,特に変更ございません。
   続いて,23ページにお移りください。23ページが,今後求められる取組についてということでございます。大きな変更点としては,まず国に,(1)の国に求められる取組という点で,前回の御指摘の中で,やはり,文科省からの情報発信ということも重要であるということで,○の5つ目を新たに追記をしてございます。前回の御指摘を踏まえまして,また,文部科学省においては,学校図書館担当指導主事や,司書教諭,学校司書等がその職務を担う際に参考となるよう,学校図書館に関する専門的な情報の提供のために,文部科学省の学校図書館に関するホームページをより充実させることも必要であるという旨の記述を追記してございます。我々もこれまで,学校図書館に関するホームページ,いろいろと,もちろん先ほどの現状調査等も公表させていただいておりますし,この会議の議事録ですとか,過去の会議の報告書等々,いろいろと情報発信しておりますけれども,更に一層の充実に努めてまいりたいというふうに考えてございます。
   それから,続いて24ページに移りまして,学校,教育委員会等に求められる取組という中で,学校司書に対する研修というものも重要ではないかというような御指摘を頂きました。その意味で,○の5つ目あたりを大幅に修正をしております。まず,そもそもですけれども,教育委員会の研修の中で一番重要なのは,校長への研修ではないかという御指摘を賜りましたので,教育委員会においては,校長等の管理職を対象として,学校図書館の重要性等について理解を促進することも有効であるということで,まず,校長,管理職対象の研修の話を冒頭に持ってきております。
   それから,司書教諭や学校司書を対象とした研修を,意図的,計画的,継続的に実施するなど,その資質能力の向上を図ることが求められるという旨の記載であります。さらにはその研修内容についても,やはり,職務経験や能力,様々な方々がいらっしゃるわけですので,それに応じた研修内容の構成や研修方法を工夫して設定することが必要であるということを記載してございます。
   また,その際,司書教諭と学校司書が共に受講するということで,ひろく学校図書館,関係教職員を対象にした研修を行うことというのが,やはり司書教諭と学校司書の業務の相互理解,連携促進に効果が期待できるというふうに考えておりますので,その旨を記載してございます。更に加えて,教育委員会において,既に大分県さんですとか,様々な教育委員会において作成されておりますけれども,司書教諭,あるいは学校司書が日常的に手元に置いて,必要に応じて参照することができるような業務の手引き,あるいは参考資料等を教育委員会が作成をして,域内の学校において共通にそれを使って学校図書館の振興を図っていくという方策も有効であろうという観点から,そういった旨の記載をさせていただいてございます。
   続いて,25ページでございます。25ページの下から3つ目の○,(3)学校に求める取組についてでございます。その上の○で,学校図書館ガイドラインの推進ということを記載させていただいた上で,特に,やはり学校においては学習指導要領等を踏まえ,カリキュラムマネジメントの観点から,全ての教職員が各教科等において学校図書館の機能を計画的に利活用し,児童生徒の主体的・意欲的な学習活動や読書活動を充実することが求められるということで,これまでは,学校に求める取組は○が2つだけの記載でしたけれども,ここを4つの○の記載に増やしまして,ここは新たに記載を加えてございます。
   それから,次の○も記載を充実しておりまして,学校における校内研修に関する記述でありますけれども,校内研修を計画的に実施することも求められる。その際,司書教諭が学校図書館を活用した研究授業を実施したり,学校図書館の利活用について,学校司書が講師を担当したり,研修内容や研修方法の工夫を図ることも有効であるということで,校内研修の在り方についても触れさせていただいてございます。
   最後の○ですけれども,さらに,ということで,学校においては,先進的な学校図書館での学習活動や読書活動を参観したり,教材研究の成果を共有したり,他校の教職員も参加できる公開授業を実施したり,学校図書館に関する情報を相互に交換したりするなど,近隣校と連携するということも,地域や学校として学校図書館の機能を発揮するのに有効であるということで,単独の学校だけの取組ではなくて,近隣校も含めた連携ということの取組も記載をしてございます。
   簡単ではございますけれども,私からの説明は以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
【堀川座長】  ありがとうございました。いろいろな点を勘案してくださって,配慮して,とてもよくまとめてくださったと思います。しかし,改めてまた目を通してみて,ここのところという,気が付かれた点は,もう最後のチャンスですから,何でもどうぞ御発言をお願いいたします。どの委員さんからも結構です。
   それでは,済みません。最初のところから行きましょう。初めに,それから1.のところ,2.のところという,6ページまでのところで何かございますでしょうか。もうここのところはいいでしょうか。はい。品川委員さん。
【品川委員】  事務局におかれましては,非常に分かりやすくまとめていただきまして,本当にありがとうございます。すごく大変だっただろうなと思いながら拝読いたしました。先ほど堀川座長とも少しお話しさせていただいたのですが,最後だということですので,細かいところを幾つか申し上げますことをお許しください。
   まず4ページの1つめの○ですね。ここ2行めに「育成を目指す資質・能力」とございます。その下のところで,批判的吟味力とか問題解決能力を入れていただきました。ありがとうございます。前回お願いした,この批判的吟味力や問題解決能力の出典がどこかと申しますと,それは中教審の論点整理でこの「育成を目指す資質・能力」に当たる部分でございます。そのことをここに書いておきませんと,今回入れていただいたこの2行目の文言が,すごく唐突な感じがすると思われます。知らない人が読むと,何で急にここで批判的吟味力とか問題解決能力なんていう言葉が出てくるのかなというふうになり,かえって誤解を生むのではないかと考えます。そこで,この点については,3ページの終わりにある1つめの○の「育成を目指す資質・能力を整理し」のところに,中教審の論点整理にございます3つの柱,つまり「何を知っているか」「知っていることをどう使えるか」「人間性」の3つについて簡単に触れていただけますと,より分かりやすくなると思われます。また,論点整理の本文には,学習を効果的に行うためにはメタ認知が大事だとか,学び方を学ぶなど学校図書館に根底でつながるようなキーワードもございます。そういう単語もここに入れておいていただくと,学校図書館にあまり関わってこられなかった先生方や教育に関わって来られなかった学校司書の方々も,この報告書の狙いが伝わりやすくなるかと考えます。
   それから2点めは,5ページめの学校図書館の現状と課題のところです。これは,先ほど頂いたこの調査の結果を拝見し,是非入れていただきたいと思いまして申し上げることでございます。この調査結果を見る限り,特別支援学校の図書館が,余りにも悲しい状況と申しますか,通常学校との差がありすぎることがこの数字にはっきりと出たと言えると思います。蔵書構成もそうですし廃棄廃棄についてもそうですし,メディア機器も計画策定も,もう全てにおいて特別支援学校の学校図書館が望ましい状況ではないことを物語っていると言わざるを得ません。これは余りに子どもたちにとって不利益であり公平性が担保されていない。特別支援学校も,いえ特別支援学校こそ整備が遅れているので,しっかりと進めなければいけないという一文を入れていただきたいと思います。
   以上です。
【堀川座長】  ありがとうございました。ほかの委員さん,いかがでしょうか。
   私も,4ページのところで,学び方を学ぶとか,探求型の学びとかという文言が,もうちょっと入るといいなというように思っておりました。
   それでは,7ページからのところ,ガイドラインの,どうしましょう。資料の上まで,10ページの上のところまではいかがでしょうか。ほとんど書いてくださってはいるのですが,それでも,また。はい。堀部委員さん,お願いします。
【堀部委員】  7ページですけれども,(2)の学校図書館の運営,2行目ですね。「校長のリーダーシップの下」というところですが,校長は学校図書館全体計画の策定というのや,やはり学校経営方針,もっと言えば学校教育目標の具現化に資するというところを盛り込んでいただかないと,何か学校図書館が浮いてしまっているような気がいたしました。
   それから,8ページの方の学校図書館の利活用のところでは,下から3つ目の○,ここも,ほかのページでは意図的に打っていただいているのですけれども,「その際,各教科等を横断的に捉え」のフレーズですが,「学校全体として計画的かつ体系的」,「継続的に」というのは,やはりどうしても必要ではないかなと,私は考えています。
   それから,10ページの(5)の1図書館資料の種類の中で,これは11ページの文言,下から2番目の○と連動するのですけれども,やはり学校図書館の情報センター,あるいは学習センター機能の中で,模型や実物みたいなものがすごく有益であろうと考えるので,ここには具体的な形でどれだけ示すかというのはあるのですけれども,地図ですとか,模型を含む具体物みたいなものは,文言として入れる必要があるのではないかなと思いました。自校独自の資料というところで含まれるのかなとも思うのですけれども,やはり少し明示しておくと,後ろの文脈につながるのではないかなと思いました。
   あと,11ページの下から2番目のところ,さっき指摘したところですが,図書館のサイン,書架の見出し以前に,私は図書館の配架マップってすごく重要だと思うのですね。特に,学校図書館においては,どういった書架の構成であるかというのは,そういった視点で配架マップ,地図というのですかね。館内の地図,そうしたものがあった上で,サインや見出しを工夫していくというのが筋ではないかなと思いました。
   以上です。
【堀川座長】  なるほど。いろいろ伺ってみると,少しずつ文言が,足していただけると有り難いですね。先ほど,10ページの上と言いましたけれども,済みません。もう,このガイドライン全体について,14ページまでのところで,どうぞ,お気が付かれた点,何でも結構です。はい。植松委員さん。
【植松委員】  11ページの一番下の○のところで,分散配架ということでありますが,これは例えば,昨今,非常に増えているオープンスクール等で,資料が各学年のところに分散しているとか,学校全体が図書室だというふうなものの方向性を例示しているものだと思うのですけれども,その際に,「児童生徒が気軽に読書活動できるよう」というこの表現ですと,読書だけという感じで,先ほど御指摘もあったように,文学系が多いとかということとつながると思うので,「児童生徒が学習に利活用できるよう」とか,「気軽に利活用できるよう」とか,そういう学習上の効果ということがあって分散配架するのも有効であるというふうにした方がよろしいのではないかと思います。
【堀川座長】  ありがとうございます。読書というと,何となく,文学作品を読むようなイメージが強くなりますので。
   それでは,ほかの委員さん。加藤委員さん。
【加藤委員】  3点です。
   まず,9ページの学校図書館に携わる教職員等のところです。学校図書館に携わる教職員というのは,もう全ての人なのですねということを,前回にも確認させていただいたのですけれども。差し障りなければ,ここの表記の仕方を変えることができたらなと思います。「校長等の管理職」,その後に,「学校図書館に直接関わる者として,司書教諭と学校司書,一般の教員等がおり」というふうに,学校図書館に直接関わるという者の塊を作っていただけたらなというふうに思いました。
   2点目です。11ページの3の学校図書館資料の整理・配架の○の2番目のところです。「図書館資料の整理のために,目録を整備し」というふうに記述があります。ここの部分,何のために目録を作るかということなのですけれども,これは整備をして,やはり利用者が使いやすい図書館を作るためというふうに思いますので,例えば「利用者の資料要求に確実に迅速に応えるために,目録を整備し」というふうな,目的を少し明確にした方がいいかなというふうに思いました。
   3点目です。これは,前に戻りまして7ページのところで,(2)の学校図書館の運営です。今回,本当に分かりやすくまとめてくださっているものを,全部を読んだときに,それでも「校長のリーダーシップの下」という文章が大変多いことに気付きます。そして,その校長が図書館長になるということですけれども,ここは文章をどうするかというのは考え切れませんでしたけれども,リーダーシップの下,学校図書館が利活用されるような教育というものがどういうものかということが明らかにされるということは,とても重要だと思います。ただ,リーダーシップの下,利活用がされるというのではなくて,やはり一人一人の教職員が自発的に授業の創意工夫を行うという,そこがとても重要だと思います。そこが,アクティブラーニングをみんなで考えていったときに,そういったことが行われるのかなと思います。文章の,これからの影響を考えたときの,やはり一人一人の教職員が,自発的に授業を創意工夫をしていくという,何かそういうものが表れる文章が欲しいなと。文章が思い浮かばなくて申し訳ないのですけれども,そういうことを感じました。
   以上です。
【堀川座長】  ありがとうございました。ほかの委員さん,いかがでしょうか。
   はい。平久江委員さん。
【平久江委員】  非常に細かい語句的な話なのですけれども。11ページなのですけれども,先ほど植松先生がお話になったのと同じ,一番下の箇所なのですけれども。そこで分散配架ということを検討して使われたという説明があったかと思うのです。これ,分散配架というと,ある特定の資料を意図的に複数の書架に配架するというような意味合いとも取れる。これ,分散配置というふうな文言でもいいのかなというふうに思いました。これは御検討いただければ,という話です。
【堀川座長】  配置ですね。
【平久江委員】  分散配置。分散配置というのも,ありかなというふうに思います。という,文言的なことと。
   あと,13ページのところなのですけれども,この参考資料なのですけれども,その第4章の第2のところで,非常に細かい話で恐縮なのですが,学習関係書室の書というのは,書く方の書ではなくて,諸所の,ごんべんの諸ではなかったかなというふうに思いまして,ちょっと気が付いたので申し添えたいと思います。
   以上です。
【鈴木児童生徒課課長補佐】  ありがとうございます。誤字だと思いますので,修正させていただきます。申し訳ございませんでした。ありがとうございます。
【平久江委員】  細かいことを言って申し訳ない。
【鈴木児童生徒課課長補佐】  あと,分散配置と分散配架についてですが,前回,堀部先生の方から分散配架ということでしたけれども,どちらがよろしいでしょうか。
【平久江委員】  必ずしも,それ,統一されているわけでもないので。ちょっと,どちらか検討していただければというぐらいで結構です。
【堀川座長】  今,平久江先生がおっしゃったの,分散配架というと,コーナー作りのような意味も入ってくるのかなと。でも,コーナー。そうか。学校の中で,コーナーを作ることもある。
【平久江委員】  要は,分館を作ったりして,そっちの方に配置したいという話ですね。多分。
【堀部委員】  そうですね。学級文庫ということは,具体的にはあったのだけれども。学級にとどまらず,廊下のスペースをコーナー化したり,学校図書館の中の一部を,一部隣接しているスペースをそういう配置場所にするというところも,学校現場ではあるかなというところで。
【平久江委員】  そう。そうですよね。
【植松委員】  私は配架の方がよろしいのではないかと思いました。配置というと,この本体もあるような,例えば事務室があるようなというふうな。だから,事務室というか,センターは1個で,分散して,いろいろな学年とか教室に置かれるということであれば,配架の方が適当ではないかと思ったのですけれども。
【平久江委員】  学級文庫とかをイメージすると,配架という言葉だと,ちょっとなじみづらいかなというのがあったので,発言をしたのです。はい。その辺は特にこだわらないので,ちょっと。意味合い的には変わらないと思いますので。
【堀川座長】  そういえば難しいですね。現場の方々が読まれたときにね。
   ほかの委員さん,いかがでしょうか。品川委員さん,お願いします。
【品川委員】  ありがとうございます。10ページのところで数点申し上げます。ここまでは誰々は,と主体が明記されているため分かりやすいのですが,(5)からその表記が曖昧になっていますのは,何か理由がございますか。もしないのであれば,ここ以降も,学校は,など主体を明記したほうが読む人には分かりやすいと考えます。
  2点めは,(5)の1の5番めの○の,この細かいところになります。「発達障害を含む障害のある児童生徒や」というところですね。「例えば」以下の事例のところで,点字図書,音声図書,拡大文字図書といろいろ入れていただきありがとうございます。ただ,著作権法の話を欄外に入れていただきましたが,この「例えば」のところにデジタルフォーマットというような言葉が入っておりませんと,この著作権法について触れてある欄外の8が生きてきませんので,是非デジタルフォーマットという言葉を入れていただければと思います。デジタルフォーマットと電子書籍,これらは全然別物ですので,別途,電子書籍という言葉も入れていただきたいと思いました。
   それと,もう1点ですが,これは私が調べ切れなかったので一応申し上げておきますと,リーディングトラッカーについてです。これそのものは特別支援教育がスタートしたときにLDをはじめ注意集中や視覚情報の選択に課題がある子どもたちに効果的だとアメリカ等から割入ってきたもので,英語圏では一般名詞のように使っていると思われますが,最近,これを国内で販売し始めた会社がございます。とすると,この単語そのものが商標登録されている可能性がございますので,その点をご確認いただければと思います。
   以上です。
【堀川座長】  ありがとうございます。商品名かもしれないということですね。はい。それから。
   私の方も,細かいところですが,同じ10ページの上から3つ目の○の2行目,「学校図書館の図書館資料には」というのは,「学校図書館資料は」でいいのではないかと。
   それから,細かいのですが,11ページの上から4つ目の1行目の最後。「学校図書館との相互貸出」,「相互貸借」でいいのかなと。これ,どうでしょう。「相互貸借」でもいいのではないかと。もう1か所,同じようなところがあったのですが。というところです。
   ほかの先生方,いかがでしょうか。
   それから,もう1ついいでしょうか。14ページの最後のところ,評価の最終行なのですが,「それらを支える図書館資料の状況等のインプット」これに,括弧の中に「予算」とか「人員配置」とかという言葉は入れられないのでしょうか。そうすると,図書館資料ではなくて,図書館環境とかの状況等のインプットって,入ると有り難いなというように思います。
   それから,私,堀川ばかり言って申し訳ありません。同じページの一番上の○のところで,この最後のところで,「なお」とか,「なお,学校図書館の評価は,学校評価の一環として公表する」というような,以前には,ここには「組織的に」と入っているので,そこまで書く必要はないでしょうというふうに,ちょっと言われたような気がするのですが。やはり,学校評価の中の一環だということを明記していただけたら有り難いなと。検討していただけたら有り難いです。
   ほかの委員さん,いかがでしょうか。
【加藤委員】  済みません。
【堀川座長】  はい。加藤委員さん。
【加藤委員】  11ページの図書館資料の選定・提供の○の2番目のところです。これは危惧して発言するのですけれども,この選書等の校内組織を作るときに,今の学校司書の配置の中で,学校司書は毎日学校に来ないとか,資格を持っていないとか,臨時であるとかいう理由で,この選書の組織に入っていない地域というのがあるというのを聞くことがあります。司書の専門性を今回追及しましたので,この校内組織を書くときに,司書教諭や学校司書を中心としてというような,学校図書館に携わる者が,やはりそこには入らないといけないということが一般的に伝わるような具体を入れていただけたらと思います。
【堀川座長】  ありがとうございました。ほかの委員さん,いかがでしょうか。どうでしょうか。いいでしょうか。
   そろそろ御意見は出尽くしたというところで,いいでしょうか。
【平久江委員】  いいのではないですか。
【堀川座長】  いいでしょうか。
【堀部委員】  後ろの方はまた別ですか。
【堀川座長】  済みません。この,それでは。大変失礼しました。後ろの,資格・養成の在り方についてですね。私の方が,すっかり,申し訳ありません。15ページ以降。はい。お願いいたします。堀部委員さんから。大変失礼しました。
【堀部委員】  済みません。これは最後の方なのですけれども,失礼しました。25ページの,養成の後の部分で,今後求められる取組ということですが,私の立場から,学校に求められるというところを,追加ということで,前回,意見を随分反映していただいたなという思いですけれども。先ほど,座長がお話しされた学校図書館の評価というところでは,やはり学校がしていかなくてはいけない部分があるので,これは5点目ですかね。5点目に,やはりこのPDCAサイクルで,学校図書館自体の評価というところで,環境のことももちろんあるのですけれども,学校現場として,やはり教育課程の展開にどう寄与しているかとか,子供の活動ベースでの評価も必要だと思いますので,読書活動の状況を含む学校図書館教育の評価というようなところを,内容として盛り込むのはいかがかなと思いました。カリキュラムマネジメントというキーワードというところからすれば,学校評価というところも,学校に求められる取組であるなと考えています。以上です。
【堀川座長】  ありがとうございます。今の,25ページの方に入れるということですね。はい。
   ほかの委員さん,いかがでしょうか。このモデルカリキュラムの方。カリキュラムというか,学校司書の資格・養成について。
   今のところで,細かい点ですが,23ページの上から2つ目,連絡協議会を「定期的に」企画・実施することとか,入れていただけると有り難いですね。「継続的に」でも結構ですが。
   ほかの委員さん,いかがでしょうか。
   いいでしょうか。
【堀部委員】  済みません。
【堀川座長】  はい。堀部委員さん。
【堀部委員】  では,ちょっと質問も兼ねてですが。これは,事務局の方への御質問になろうかと思いますけれども,現状の調査においては,学校図書館は地域に開放しているかというような設問がございましたよね。そういう点で,今回は,地域に開くとか,コミュニティーとしての学校図書館というところまでは踏み込んでいないのですけれども,国の方のお考えはどうであり,また,学校現場としては,正直なところ,一律一斉にというのは当然いきませんし。やはり,学校図書館の機能というところを考えたときには,地域に開くとなると,役割が変わってくる部分があるから,もろ手を挙げて賛成,賛同というわけにはいかないと思うのですけれども。その辺の見解はいかがですか。
【鈴木児童生徒課課長補佐】  今回,先ほど,現状調査で御説明したとおり,公共図書館との連携ということですね。調査項目で調べたところ,やはり,学校段階が低い,小学校の方が,どちらかといえば地域に根差したような形で公共図書館と連携をしている割合が高いというような情報,データが出たかと思いますけれども。これ,非常に難しい問題で,地域に開くということが望ましいという考え方の方もいらっしゃると思いますし,他方で,学校図書館と公共図書館の役割分担という話もあるというふうに思いますし。そこについては,今回,一律にこうすべきというような方向性というのは記載はしていないところでございます。以上であります。
【堀川座長】  いいでしょうか。堀部先生。
【堀部委員】  入れてくださいという考えではなく,どういう立場で読み取ればいいのかなということですね。やはり,現状の調査にあった項目だから,国の方で推進している,あるいは地域によって,これから市町の行政の方では,そういうコミュニティー化をしたりとか,地域の人材活用の機能として持たせたいというところも,なくはないのではないかなという想定の下に御質問いたしました。
【堀川座長】  いろいろな問題がありますね。
   それでは,ほかの委員さん,いかがでしょうか。米澤委員さん。
【米澤委員】  済みません。23ページにあります,1番目の,国に求められる取組のところなのですが,「「学校図書館ガイドライン」を定めることが必要である」とあり,次の項目で,「「学校図書館ガイドライン」の普及に向けて」というような文言があるのですが,この学校図書館ガイドライン自体の位置付けということをお伺いしたいのと,以前,この会議の中で,学校図書館ガイドラインという言葉が,初めて出てきたときに,やはり国の方向の一定の基準みたいな形でというお話があり,その後,学校図書館の基準という名称になって,でも,その基準という形では出せないということでガイドラインに戻ったというように記憶しております。その下にまた,「学校図書館の手引」というのが出てきまして,以前,座長さんから何回目かの会議のときに,昭和34年に出た「学校図書館の手引」というのが,過去に……。
【堀川座長】  「基準」ですね。
【米澤委員】  ああ,ではなくて,「基準」ですね。あったというのがありまして,それ以降,学校図書館関係のそういった,何も指標がなかったという中で,この「学校図書館ガイドライン」というものの位置付けがどういうことかというのと,この調査報告書の中から出て,このガイドラインだけが1人で歩いていくのかということを,もしよければ教えてください。
【鈴木児童生徒課課長補佐】  ありがとうございます。まず,「学校図書館ガイドライン」につきましては,今後,本報告書を公表させていただいた後に,文部科学省として,全国の教育委員会等に対して通知の形でお示しをしたいというふうに考えてございます。
   御指摘のとおり,かなり昔に「学校図書館基準」というものがございましたけれども,今回,学校図書館の全般にわたる運営上の重要な事項についての,その望ましい在り方を示した形での「学校図書館ガイドライン」というのを国が定めるのは初めてであるというふうに思っております。
   それから,名称ですけれども,ちょっと何回目か忘れましたけれども,5回目か6回目あたりだったというふうに思っておりますけれども,地方分権に関する国の閣議決定の文書の中で,自治事務に関する基準については,通達によらず,法律又はこれに基づく政令,省令,告示を含む,ですけれども,こういったもので定めるということが,閣議決定をされておりますので,基準というものを通知によって決めるということはできない状況にございますので,今回,名称としては「学校図書館ガイドライン」という名称にさせていただきました。
   以上であります。
【堀川座長】  ありがとうございます。
   それでは,ほかの委員さん,いいでしょうか。以上,本当に最後までありがとうございました。日程の都合上,この報告書は今回で取りまとめ,もちろん取りまとめる必要がありますし,本日お出しいただいた御意見,御議論は,早急にまたこの中に反映していかなくてはいけないということで,大変恐縮ですが,あとの修正というか,に関しては,事務局と,それから堀川の方に,一任をしていただければ有り難く思います。責任を持って修正させていただきたいと思いますので,どうぞ一任を御了解いただけませんでしょうか。
                            (「異議なし」の声あり)
【堀川座長】  ありがとうございます。どうぞよろしくお願いします。それでは,なるべく正確に早く修正をしたいと思います。事務局の方々,どうぞよろしくお願いします。
   それでは,昨年8月から本日で計8回開催してまいりましたこの会議も本日で最終回となりますので,これまでの本会議の御感想,あるいは今後の学校図書館に求めることなど,お一言ずつというか,2分ずつぐらいというように事務局から言われているのですが,お話を頂ければと思います。
   恐れ入りますが,五十音順に座っていただいていらっしゃいます。稲垣委員さんからお願いできますでしょうか。順番に,こう回っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
【稲垣委員】  まず,このような会議に参加させていただき,毎回発言をする機会を頂いたことに感謝申し上げます。
   私自身は,昨年度は江戸川区教育委員会,今年度は東京都教育庁指導部に籍を置いております。それ以前は,東久留米市の小学校の校長として,更にさかのぼりますと,荒川区の教育委員会に籍を置きながら,教育行政,それから学校を行ったり来たりしながら,両方の立場で学校図書館に関わってきたところでございます。今回,この会議において,広く様々な立場の方が,長い時間をかけて議論を深め,このような報告書にまとめることができたのを,本当に価値のあることだと実感しております。
   学校教育と学校図書館に関する基本的な視点から,学校司書の資格・養成等の在り方に至るまで協議して,学校司書のモデルカリキュラムまでまとめ上げることができたということは,本当にすばらしいことだと思っています。まさに,これからの学校図書館を考える上での道しるべであり,羅針盤となるものだと思います。
   特に,学校司書に関しては,自治体によって,採用条件であるとか,勤務形態等々,それから学校司書そのものの資質・能力も,本当に様々な状況にある中で,大学等における養成の在り方まで示すことができたというのは,本当に価値のあることだと思います。
   更に今後ですけれども,組織的,系統的,計画的に,実効性のあるものとしていくためには,教育行政が深く関わることはもちろん,各学校の校長という管理職がしっかり関わっていくということ。それから,全ての学校,全ての教職員,一人一人にまで,これらのことを浸透させていくということが肝腎だと思っています。そういった意味で,それをいかに,これからフォローしたりバックアップしていくかということが重要だと思いますので,新たなスタートラインに立ったのかなと思っています。
   ありがとうございました。
【堀川座長】  続いて,植松委員さん,お願いします。
【植松委員】  この内容豊富な報告書をまとめ上げられました堀川座長と坪田課長以下事務局の皆様に敬意を表したいと思います。私はこの会議に参加させていただきまして,大変勉強になりました。ありがとうございました。
   資格教育に携わる者の1人として,学校司書課程のモデルカリキュラムの実施に向けて,どのようにしていくかということの検討を進めてまいりたいと思っております。
   最後に,今後求められる取組ということでまとめられておられますので,国,文部科学省,そして,地方公共団体の教育委員会には,それぞれ求められる取組について,是非,取り組んでいただきたいということを申し上げたいと思います。
   特に,教育委員会には,正規職員としての学校司書の全校への配置に御努力を願いたいと思います。その際には,司書教諭のいない学校こそ,学校司書の存在意義というのは更に高いと思いますので,11学級以下の学校を優先するなどといったような施策の措置を強く要望いたしたいと思います。
   以上です。
【堀川座長】  ありがとうございました。それでは,続いて加藤委員さん,お願いします。
【加藤委員】  今回の報告で,学校教育と学校図書館の働きというこの関係に踏み込んだものに,形あるものにまとめてくださったことに感謝を表します。本当にありがとうございました。そして,この会議に参加し,私は学校図書館現場で毎日,学校司書として仕事をしている者ですけれども,その学校司書として感想を申し上げます。
   大変なものがまとまったという思いはありながら,学校図書館の働きと,学校司書の役割については,これまで自分が考えていたことと,会議の中で語られるものというのは,随分違うという思いを,実は,今でもくすぶっています。それは,今,学校司書がどういうふうに認識されているかということと関係あると思うのですけれども,図書館資料を装備したり,書架に並べたり,貸出を行ったりというところ止まりで,学校司書というものが捉えられているのだなということを,改めて実感しました。今後,やはり学校司書の実践を重ねていくことの重要さを感じているところです。
   今回の報告が,これから学校現場に下りてきて,そして学校図書館の働きを改めて見直すという機会を作ってくれることを期待しております。その際に,学校図書館教育というものが進められるときに,上からの押しつけにならない,そういうものにしていかないといけないなという思いも,また感じております。やはり,学校図書館を使うということの根本には,知りたいことを知っていくというわくわく感,好奇心を揺さぶられるという,そういう楽しさがあると思うので,そこをどういうふうに実現させていくかということを,学校の中で考えて,実践を進めていきたいと考えています。
   ありがとうございました。
【堀川座長】  ありがとうございます。続いて,小瀬村委員さん。お願いします。
【小瀬村委員】  済みません。本日は勤務校の事情により,遅れて申し訳ございませんでした。でも,最終回に参加させていただいて,とてもよかったと思います。ありがとうございました。
   私は司書教諭の立場で,また,学校図書館を実際に利活用する,授業をする教員の1人として参加させていただきました。今まで,司書教諭としては,司書教諭が専任化されることを夢見て,目標にして,かなり実践を積んできたつもりだったのですけれども,この会議の大きな論点が,学校司書の資格・養成の在り方というのが大きな話題でした。現在,学校図書館において,学校司書の役割,期待の大きさというものを,やはり実感して,やはり具体的に動ける人がいないといけないのだ,それだけ学校図書館は期待されているということを実感した会議でした。
   このガイドラインには,具体的な活動をすごく示していただき,多くの司書教諭が,また学校図書館に関わる職員の,それぞれの職責を再認識できるものがまとまったなと思います。また,全教職員,全国の教職員も,学校図書館をより利活用していくチーム学校としてやっていくのだという認識も新たにできるようなガイドラインになったのではないかなと思っております。
   チーム学校とか,30年先の学校図書館というキーワードがとても好きだったのですけれども,そういう思いに支えられて,このガイドラインがやはり浸透していくということが,とても重要ではないかなと思っています。先ほども浸透というキーワードが出ましたけれども,浸透と研修が大事と思っています。研修は評価を含めたものです。浸透に関しては,1つお願いがありまして,先ほど,これは通知文で出るというお話でしたけれども,そういう現場の職員にとって,日々忙しい中で,文言,文書で来ると,さーっと1回は読みます。だけれども,通り過ぎていくのですね。今度は必要なときにまた読み直すというのが,文書というか通知文なのです。文科省が出されている事業の中で,パンフレット形式で出されているものがあるのですね。カラフルで,図があって,見やすい,決して捨てないというね。本当に,やはり取っておく。またもう1回見直そうかなという。掲示もしてある。図書館に掲示してある,職員室も掲示してある。ああ,そうだった,そうだったというふうに,見えるようなパンフレット化,リーフレット化することも,浸透の中の1つの中に入れていただきたいなと思っています。
   最後にお願いいたしまして,よろしくお願いいたします。
【堀川座長】  ありがとうございました。続いて,小林委員さん,お願いします。
【小林委員】  今回,私たちがまとめた報告が,学校図書館の充実のために非常にバランスよく入っていて,いいものができたなと自負しております。
   特に関心の高い人の配置,学校司書ということについては,この調査研究協力者会議の前身の会議である学校図書館担当職員の役割及びその資質の向上に関する調査研究協力者会議で,大分,学校司書の機能,役割,職務分担については整理していただいた後を受けての討議だったと思います。是非,専任正規の学校司書が,全ての学校図書館に配置されて,司書教諭と,それぞれの専門性を尊重しながら,子供たちの教育を豊かなものにしていくようにと願っております。そのためには,幾らこの会議でモデルカリキュラムを定めて,優秀な学校司書が今後,輩出されたとしても,その学校司書と一緒になって授業を作り上げていく一人一人の教職員の授業が,従来どおりのものであれば,それが生かされないということになってしまうと思います。今回の報告は,一人一人の授業の改善ということが問われているものだと理解しております。
   もう1つ,最後ですので。このような種類の報告,通知など,とかく,上から何か降ってきたものだというふうに,今まで長い間捉えていたのですけれども,実はその1つ1つの報告や通知の陰に,いろいろな立場の人が,子供の教育をよくしたいという1点で,願いを持って,時間をかけて作られてきたものだということが,今回の経験を通して分かりました。今後は,学校図書館以外のフィールドの,安全教育とか,防災教育とか,情報教育とか,いろいろな報告を受け取ったときに,読み方がまた違ってくると思います。
   長い間,ありがとうございました。
【堀川座長】  ありがとうございました。それでは,順番でお願いします。あいうえお順ではないけれども。
【平久江委員】  私は研究という立場から,前の研究協力者会議から含めて,もう足かけ3年ぐらい加わってきたのですけれども。そういう意味では,やはりこの制度設計に加われたということは,非常に有り難かったなと思っております。また,そういう中で,事務局の方とやりまして,すごく努力してくれたということで,大変感謝しております。そういうことが,今回の報告書につながったのかなというふうにおもっております。
   この報告書ですけれども,ガイドラインというのが作られたのですけれども,内容は,現在の教育ニーズに応じて,基本的なことが非常にしっかりとまとめられた,いいガイドラインになったのではないかなというふうに,個人的には思っております。
   また,もう1点として,モデルカリキュラムと,これはやや残念なところがありまして,義務化できないということが,非常に残念な側面があるのですけれども。やはり実質的な学校司書資格制度が一歩を踏み出したという意味では,これも評価すべき点ではないかなというふうに思っております。
   それから,もう1点は,今後求められる取組の中に,非常に具体的な事柄が盛り込まれている。また,新しい事柄も盛り込まれていること,これは非常にすばらしい点かなというふうに思っております。そういう意味では,全体としてはやはり,当初私が申し上げました,現在の学校図書館で非常に大きな格差ができていること,そういったものを埋めて,底上げしていくことが非常に大事だというふうに申し上げましたけれども,そういったものを解消していく一歩になった,そういった報告書ではないかなというふうに思っております。
   ただ,そうは言いつつ,やはり,これをどう実現していくかという,今後そういった仕組み作りというのは,非常に大事ではないかなというふうに思っております。そういう点では,是非この報告書を,先ほどもちょっとお話がありましたけれども,PDFではなくて冊子として配布してほしいなというのがあります。是非これはお願いしたいのですね。やはりこれを手に持って,見せながら説明すると,非常に説得力が出ると思いますので。こうした報告書を是非生かす意味でも,何とか予算を取っていただいて,配布していただきたいなというふうに思っております。
   それから,積極的に働きかける仕組みとしては,この都道府県とか,これも言ったことなのですけれども,県レベルの組織ですね。ここにどう働きかけていくかというのも,やはり1つ大きな課題かなと思いますので,その辺,是非,何らかの仕組み作りをしてほしいなと,ここにも挙がっているのですけれども,やはりもう1つ積極的な仕組み作りというのが,あるといいなというふうに思っております。
   しかしながら,学校図書館にとっては,今,非常に重要な時期で,今後デジタル化が進む中で,学校図書館の価値というものを高めていくということは,非常に大事なので,そういう意味では,今回の研究協力者会議に参加できて,本当に感謝しておりますし,この成果を是非生かしていってほしいなと。また,個人的にも生かしていきたいなと考えております。
   どうもありがとうございました。
【堀川座長】  ありがとうございました。品川委員さん,お願いします。
【品川委員】  品川です。堀川座長及び坪川課長以下事務局の皆様におかれましては,本当に大変な報告書をまとめていただきまして,ありがとうございました。私自身は,日頃,子供たちをはじめ,教育委員会や学校現場,保護者の方々を取材する立場から参加させていただき,非常に勉強になりました。重ねて御礼を申し上げたいと思います。
   私の場合,全国津々浦々,山間地域から都会までどこにでも行きまして,また不登校や引きこもりから非行まで不適を起こしている子供たちを家庭や学校,フリースクール,少年院まで取材して痛感しておりましたのは,報告書の冒頭にもございますけれども,地域間格差が激しいことでした。それから同じ自治体の中でも学校間で全然違うという学校間格差です。さらには,やはり校種間格差です。支援校に行きますと,学校内の図書館にある本の古さや蔵書構成の偏りにがっかりすることが度々ございました。欧米の支援学校を取材しますと,図書館が非常に充実しております。それをいつも見ておりましたので,一体この差は何なのだろうと,常日頃から考えておりました。この報告書がそういった各種の格差を少しでも変えていける一助になれば非常に有り難いと思っております。また,そうすることが,再生会議以降,中教審もずっとそうですけれども,私がずっと申し上げてまいりました,通常学校に通う子どもだけではなく,全ての子どもの健全な成長発達権や教育権の保証に直結すると確信しております。ではこれを,いかに実質的に運用するか。これから問われるのはそこだと痛感しています。
   そのためにも,国においては財政措置をしていかれるということが報告書にも書かれてあります。しかし,現実的な話を申し上げますと,国が幾ら財政措置をしても,それが地方自治体に下りたときに,何か違ったものに消えてしまうということはよくあることです。私は,そこを非常に危惧しております。この報告書の最後のところ,「今後求められる取組」のところも,文科省,国,それから教育委員会については触れられていますが,地方自治体という言葉が余り登場してきません。今後は,そこも是非意識しながら,この報告書を発信していくが非常に大事だと思います。
   もう1点は,保護者と地域がカギだと考えております。幾ら学校がこういうことをやりますよと言っても,保護者や地域の人が全然興味を持たなかったり,
学校の図書館よりも,もっとほかにお金をかけてよというような考えのほうが主流であったりするならば,どれだけいい報告書を作っても実質的に使われず,チルドレンファーストにはなりません。保護者や地域の理解を高めていくのが,パンフレットを作ることなのか,チーム学校で動いていくことなのか,恐らくいろいろなアクションの仕方はあると思いますが,そういった具体的なことにつながる何かが,この報告書を踏まえながら各地でそれぞれできていければいいなというふうに思っております。
   今回,議論の中心が,どうしても学校図書館で働く人の話と申しますか,司書教諭もそうですし,校長先生もそうですし,学校司書の方もそうなのですが,働く方の話がどうしても多ございました。それは当然のことで理解しておりますが,私としては今後の学校図書館は,やはりチルドレンファーストで考えて行っていただきたいと考えております。学校図書館が充実し子供たちが効果的に利活用できるようになるということは,21世紀を生きる彼らに必要な資質・能力を涵養するその底支えができると確信します。この報告書が出て強く打ち出されることで,そのことへの理解が深まることを切に願っております。
   長い間ありがとうございました。
【堀川座長】  ありがとうございました。それでは,高橋委員さん,お願いします。
【高橋委員】  まずは,このような会議に参加させていただきまして,ありがとうございました。特に,私は民間という立場で,このような会議に出ることによって,自分自身も刺激を受けましたし,非常に勉強になりました。
   民間という立場で来ますと,昨今は,民間事業者から司書が学校の方に派遣されるというような事例もあるかというふうに思いますが,今回,今後求められる取組ということで,飽くまでも教育委員会は,自ら雇用する,司書職員を置くように努めるということで,基本ラインがしっかりと出たのかなというふうに思っています。とはいえ,努めた上でも,各市町村の事情は様々でして,努めた上でも民間事業者と連携するというような方がおられるかもしれません。そういったことが幾つか出てくるとは思いますので,この問題に関してはこの課題とか,この事象に関しては別途の場でも引き続きオープンに議論していく必要性があるかなというふうに思っています。つまり,独り歩きしたりとか,勝手な解釈が走らないように,ちゃんと場を持って,今後議論できるようなところがあるといいなというふうに思っています。
   感想としましては,私は参加している中で,特に民間事業者とそのまま直営で行くかみたいなお話も幾つかあったかと思いますが,ちょっと気になったのは,委託がいいのか,直営がいいのかというようなゼロイチの議論が,この官民連携の中では多かったかというふうに思っています。民間という立場で参加しながら少し思ったのは,そのゼロイチではなくて,より学校図書館を充実するために,もうちょっと,連携というかコラボレーションしていくようなやり方というのが,次のステップに必要ではないのかなというふうに思っています。民間のいいところもありますし,直営のいいところもありますし,そのいいところが一番いい形で融合する,任せ切りにならない,何らかコラボしていくということを,我々自身も考えていかないといけないなというふうに思っています。
   あと,ちょっと,もう少し考えないといけないなと思うのは,今回,やはり学校司書の役割とかが,ある程度クリアになってきたので,雇用の水準であったり,雇用の条件みたいなところも,何らか次のステップで議論が継続されるといいなというふうに期待をしています。
   以上,ありがとうございました。
【堀川座長】  ありがとうございました。それでは,次に,続いて,武島委員さん,お願いします。
【武島委員】  この1年間,委員の1人として参加できたことを大変幸せに思います。どうもありがとうございました。この1年間で,学校図書館に関する専門性の高い議論を直接お伺いすることができ,学校図書館に携わる方々から,いろいろな御意見と現状,感想等を聞く機会を,非常に多く持つことができました。やはり学校司書さん,今現在,学校司書として勤めておられる方,長年勤めておられる方は長年勤めておられる方で,法律ができたことにより,自分の立ち位置の難しさに悩んでおられました。また,新任で採用された方は新任で採用された方で,どういうふうに学校現場で動いたらいいのかを悩んでおられました。司書教諭の先生は,職務として任用されながらも,司書教諭の仕事ができないことや,先生たちの中での御自分の立場を悩んでおられることが,よく分かりました。この報告書ができることによって,今悩んでおられる方も,今後,学校図書館に携わる方々においても,少しでも役に立つものができたと思っています。
   私の中では,この10年,国の施策で学校図書館の整備をうたってきつつも,何もしてこない自治体があったこと。この10年の格差の大きさを身にしみながら,この報告書が出ることによって,更に10年後,これを真摯に受け止める自治体と,そうでない自治体の格差は,更に広がるのではないかということを,今,すごく危惧しております。ただ,自治体が予算を付ける,付けないというところは,やはり一般の保護者だったり,一般の地域住民の方が,どれだけ学校図書館に目を向けてくださるかによって,自治体が予算を付ける,付けないというのは,大きく動きます。
   私の地元の小さな自治体でも,学校図書館の充実は,重々,うちの教育長は認識しております。しかし,「今,市は子育て支援に力を注いでいる。だから,教育予算の増額は難しい。来年度も,うちの自治体では,学校司書を置くことはできない」ということを,聞きました。しかしそれは,その自治体自体にお金がないからではなくて,やはり,社会的,ここにいらっしゃる,私も含めて,傍聴されている方,全国の学校図書館に携わっている方の熱意はすごく熱い。ずっと持ち続けて持ち続けて,何とかしてほしいという思いがもう爆発しそうになるぐらい,全国には熱い方がたくさんいらっしゃるのだけれども,一般社会に目を向けたときに,余りにも認知度が低いということを感じています。パンフレットも作りたいけれども,予算がないと言われてしまえばそれまでなので,私はこれを持ち帰って,是非そういう,学校図書館ほど,これからの今後の子供の教育に大事なところはないということを訴えていこうと思います。休み時間には,子供が目を輝かせて図書館に飛び込んでくる授業となれば,子供たちが様々な資料で各自が調べ,それで堂々と図書館でプレゼンを行い,それに対して子供たちが議論を言い合うというような場面を夢見て,やっていきたいと思います。
   ありがとうございました。
【堀川座長】  ありがとうございました。堀部委員さん,お願いします。
【堀部委員】  本当に,学校図書館教育や,学校図書館をどのようにというところで,ここまでまとめていただいた事務局の皆さん,そしてまた座長のお力には頭が下がる思いで。こういった席に同席できたというところは,自分自身も本当に価値のあるひとときだったかなと思っています。
   教育の現場における図書館というところで,私なりには,やはりこの学校図書館は,教育の場における中でどう機能できるかというところにこだわりを持ちながら,いろいろな角度で学ばせていただいたり,時には実践をしてきたことや,市町の様子などをお伝えするような機会になったかなと実感しています。十何年か前の,サポーターズ会議の折には,横浜の行政の立場からのお話をさせていただいたり,また今回の会議においては,管理職として,あるいは研究会のリーダーとしての立場からの発言というところで,この報告書にいろいろな部分で盛り込んでいただいたというのは,これまでの取組の,ある意味評価でもあり,それがこの全国に発信されるスタンダード的な部分になり得るというのは,私自身もすごく充実したひとときを過ごすことができました。
管理職というところで,今回の報告書でも,校長としてというところが,かなりありましたね。そういうところでは,校長のリーダーシップの重要性というところを改めて感じるところですし,教職員が一丸となりながらも,その学校を支えるスタッフというところでは,やはり学校司書の存在感というところを,授業改善に直結するような形で,感じられるようにしなくてはいけないなというところを,改めて感じています。
   学校図書館教育も,図書館を建物としての図書館,資料としての本,そういったものを使うということのみにとどまらず,なぜそれが必要なのかという理念がすごく大事で,資質・能力に関わるのが学校図書館教育であるというところを,更にこういった報告書を基に発信をしていきたいなという思いでいます。
   それから,私自身,今回は,ある意味,カリキュラムについては,学校の現場の視点からすれば門外漢的なところもあったのですけれども,ワーキングの中で,大学の皆さんの立場からのお話を伺いながらも,学校現場としてのニーズというところから,改めて専門性というところを見つめさせていただいたというのは,視野を広げる機会になったかなと思っています。
   学校でできること,行政がやること,国がやることというところでの立場の違いはありますけれども,今後も学校図書館教育の充実性というところでは,いろいろな角度から情報共有をしながら,具現化していくというところが大事になろうかなというところを,改めて思いました。機会があるところであれば,こういった施策に関しては,国の方で,更に御努力を頂くということとともに,やはりこのいろいろな角度から,立場からの考えを生かせるような場を,十分に設けていただき,機会があれば,私自身も研さんの意味も込めて,関わることがかなうならば有り難いなというところです。
   たくさんの皆様からいろいろなお話を頂いて,見識が広まったというところも,私個人にとっても非常に大きな経験であったかなと思っています。横浜市500校に,全校配置が本年度でかなったと,そこがスタートとなるような形で,500校のうちの1校として,本校の学校図書館教育の充実というところでも,具体性を帯びた中で,少しでも発信をしていくことができればなと思っています。本当にありがとうございました。
【堀川座長】  ありがとうございました。三浦委員さん,お願いします。
【三浦委員】  1年間,会議に参加させていただき,ありがとうございました。また,報告書をまとめられるに当たって,座長,事務局の皆さんの御尽力に敬意を表するものであります。
   本報告において,学校図書館の望ましい像というものが初めて示される,国から初めて示されることとなり,今後のよりよい整備に向けた大きな一歩を刻んだというふうに考えております。今回示された大枠に基づきまして,学校図書館を更によくしていく,あるいは学校図書館の利活用を支えていくという上で,やはり重要になってくるのは,学校現場での図書館の位置付けであるとか,コレクションの充実であるとか,またそれと並んで,人の要素が重要となってくると思われます。
   私,大学において,図書館員養成に携わる立場の者として,今回示されましたモデルカリキュラムに基づいて,適切な人材を学校図書館現場に輩出することに尽力してまいりたいというふうに考えております。
   また,文部科学省におかれましては,人が学校図書館を作っていくという観点から,更に進行に御尽力いただければと考えております。どうもありがとうございました。
【堀川座長】  ありがとうございました。米澤委員さん,お願いします。
【米澤委員】  私は現場の学校司書としまして,この会議に参加させていただき,本当に感謝いたしております。事務局の方々,堀川座長にも,いろいろ出しました意見に対応してくださり,本当にありがとうございました。是非,今回まとまりました報告書やガイドラインが広く普及していくことを願っております。
   また,学校司書のモデルカリキュラムに関しましては,大学側での理解や取組が必要だと感じておりますので,そのあたりは是非,文科省の方で,何か取組を進められるような推進の形を考えていただけたらと思います。
   最後に,私は現場で司書,高校の図書館で仕事をしておりまして,正規の職員として,東京都でずっと仕事をしてまいりました。学校の現場と言いますのは,生徒へ資料の提供や授業への支援だけではなく,生徒への対応というのが,とても大きなポジションを占めています。これにはやはり,臨機応変なことを求められたり,私自身が判断をするということがとても多いです。そういったことを積み重ねてきまして,学校職員の一職員,同じ職員として勤務することが,やはり大事だなというふうに思っております。ですので,是非,各自治体で,これから正規の学校司書の採用が増えて,職場の雇用が改善していくことを,とても願っております。
   更に学校図書館の活性化を,是非よろしくお願いいたします。ありがとうございました。
【堀川座長】  ありがとうございました。それでは,最後に,藤原初等中等教育局長さんにお願いいたします。
【藤原局長】  初等中等教育局長の藤原でございます。本日は遅参して申し訳ございませんでした。国会に行ったりしていまして,大変失礼いたしました。
   委員の先生方におかれましては,大変お忙しい中,昨年の8月の第1回会合以降,本日まで8回にわたる会議におきまして,精力的な御審議をしていただきまして,また,本日,報告書のお取りまとめも頂きまして,厚く御礼申し上げたいと思います。
   この協力者会議では,学校図書館の運営上の重要な課題について,その望ましい在り方を示す学校図書館ガイドラインについての御提言を頂いたわけでございますが,これは今後の学校図書館の発展において,非常に重要なことであるというふうに考えております。また,作業部会を中心に,学校司書の資格・養成等の在り方についても御審議を頂きました。学校司書のモデルカリキュラムについて御提言いただいたことにつきましても,今後の学校司書の養成に当たって,大きな第一歩になるというふうに考えております。
   今後,文科省といたしましては,この報告を踏まえまして,ガイドラインとモデルカリキュラムの普及を図り,子供たちのために学校図書館を活用した教育の振興に向けて取り組んでいきたいと思います。とりわけ,やはり財政措置というのは非常に重要でございますので,私どもとしては,地方財政措置の充実について,これから総務省などと精力的に協議して,確保を図っていきたいと思いますし,また,地方財政措置でありますので,先ほども品川委員から,自治体でどこかへ消えてしまうということも御指摘いただきました。そういうことのないように,きちんと,文科省としては,今後対応していきたいと考えています。
   毎回,御丁寧な議論の進行をしていただきました堀川座長をはじめといたしまして,委員の皆様方に改めて感謝を申し上げたいと思います。今後とも,先生方におかれましては,学校図書館のさらなる発展に向けて,引き続きの御指導をお願い申し上げまして,私からの御挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございました。
【堀川座長】  ありがとうございました。それでは,事務局の方から何か御連絡はありますでしょうか。
【水之浦児童生徒課指導調査係長】
   本日の会議の議事録につきましては,後日メールでお送りいたします。御確認をお願いいたします。また,報告書につきましては,堀川座長と御相談の上,取りまとめますが,整い次第,委員の皆様にお送りしたいと思っております。
   事務局からは以上でございます。
【堀川座長】  ありがとうございます。時間も少々超過しておりますが,最後にお礼を申し上げたいと思います。皆様のおかげで,ここまで報告書の形が整いました。本当にありがとうございました。委員の皆様方には,貴重な御発言,細かいところまで発言をしていただきまして,本当に助かりました。ありがとうございます。皆様のお声が上がらないと,やはり文字にならないということがありますので,本当にうれしく思っております。
   それから,また,事務局の皆様には,日程調整から,こうした報告書の作成,取りまとめ,そして省内の関係各所への調整など,大変,私たちを,会議を引っ張ってきていただきました。本当にありがとうございました。
   それから,この会議を支えてくださった皆様方,ヒアリングに応じてくださった諸団体の皆様,傍聴に来てくださった皆様方,こうした記録を残してくださるいろいろな係の方,そうした皆様のおかげで,ここまでできたと思います。こうした2本柱,とても大きな,学校図書館のガイドラインと,それから学校司書のモデルカリキュラムという大きな柱が,まずは手始めに布石を打ったというところで,また今後,いろいろな経験の現場とのすり合わせ,それから教育の変化とかの中で,また検討していかなくてはいけないことだと思っております。是非また,そのときには,協力者会議を文科省の方で設置してくださるようにお願いいたします。
   今回の協力者会議,本当に皆様のおかげでここまでまいりました。ありがとうございました。これで,きょうは閉会とさせていただきます。終わります。ありがとうございました。(拍手)

                                                                  ―― 了 ――

お問合せ先

文部科学省初等中等教育局児童生徒課

(文部科学省初等中等教育局児童生徒課)

-- 登録:平成28年11月 --