全国的な学力調査に関する専門家会議(平成27年6月24日~)(第2回) 議事要旨

1.日時

平成27年7月7日(火曜日)15時~17時

2.場所

文部科学省 3F1特別会議室(東館3階)

3.議題

  1. 全国学力・学習状況調査の結果の利用に関する課題(非公開)
  2. 平成26年度「学力調査を活用した専門的な課題分析に関する調査研究」報告(お茶の水女子大学からの報告)
  3. その他

4.出席者

委員

耳塚座長、福田座長代理、大津委員、鎌田委員、北川委員、斉藤(茂)委員、齋藤(芳)委員、柴山委員、清水(美)委員、清水(康)委員、種村委員、土屋委員、寺井委員、戸ヶ﨑委員、渡部委員

5.議事要旨

議事に先立ち、事務局より、第1回会議を欠席し、本会議に出席した委員及び新しく就任された委員についての紹介があった。

議事1 全国学力・学習状況調査の結果の利用に関する課題(非公開)

・全国学力・学習状況調査の結果の利用に関する課題について、事実関係の報告があった。
・上記の報告を受けて、意見交換を行った。

議事2 平成26年度「学力調査を活用した専門的な課題分析に関する調査研究」報告(お茶の水女子大学からの報告)

耳塚座長、浜野教授及び冨士原准教授より、平成26年度「学力調査を活用した専門的な課題分析に関する調査研究」の報告があり、その後、質疑応答が行われた。質疑内容の主な内容は以下のとおり。

【委員】
一人親世帯の定義には、単身赴任も入るという理解で正しいのか。

【発表者】
そのとおり。調査票では、「現在、お子さんと一緒に住んでいるか、住んでいないか」という質問なので、単身赴任も入る。

【委員】
資料3-1の20、21ページ(シート40、41)について、限られた資源をどう使うかという非常に重要な指摘があったと思う。シート40では、Highest SESではこの関係は見られず、学校SESが低い層では、クラスサイズが小さい方が学力が高かったという結果が示されている。では、相対的に低くもないが、Highest SESでもないという学校とクラスサイズの関連はどうだったのか。

【座長】
シート41のグラフにあるように、クラスサイズと学力との関係がはっきりと出ているのは、どういう指標を取ってみても、最も低いSESの学校であるということは共通している。それでは他の層ではどうかというと、例えば、右側のD層の出現率のグラフでUpper Middle SESの層を見ると、これもほとんど同じような傾向である。
調査の仕組みとして、保護者調査を実施するために、学校をサンプリングしている。このようなクラスサイズの分析になると、児童生徒が対象ではなく、学校が分析対象のユニットになるので、いきなり対象数が少なくなるという問題があり、なかなか数値が安定しないという課題がある。しかし、恐らくはこれらの結果から見ると、Highest SESは少し特殊で、そのほかのSESについては似たような傾向があるのではないかと推測している。

議事3 その他

・耳塚座長より、「分析・活用等ワーキンググループ」の主査及び委員の指名について報告があった。また、6月30日に行われた第1回の議題についての報告があった。
・耳塚座長より、「英語調査の検討に関するワーキンググループ」の主査を渡部委員に指名したことの報告があった。

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(初等中等教育局参事官付学力調査室)