平成28年2月5日(金曜日)衆議院 予算委員会 議事要旨(抄)(未定稿(※))

(※)国会中継をもとに文部科学省において作成

【問:道徳心の評価が入試の調査書に記載される可能性はあるか】
○馳文部科学大臣
道徳科の評価と内申書の在り方についてお答えいたします。道徳科における児童生徒の学習の評価については、学習指導要領において数値による評価は行わないと規定されており、また、中教審の答申においても、児童生徒が自らの成長を実感し、学習意欲を高め、道徳性の向上につなげていくとともに、評価を踏まえ、教員が道徳教育に関する目標や計画、指導方法の改善・充実に取り組むことが期待されると指摘されております。これらを踏まえて、文部科学省では、「道徳教育に係る評価等の在り方に関する専門家会議」を設置して、数値による評価ではなく記述式の評価とすること、他の児童生徒との比較による相対評価ではなく児童生徒がいかに成長したかを積極的に受け止め励ます評価とすることなどを前提として、入学者選抜との関係等も踏まえつつ、現在、専門的な検討を行っているところであります。
専門家会議では、年度内を目途に基本的な考え方を示すこととしておりまして、これらを踏まえて、各学校において道徳教育の充実が図られることを期待しております。
○馳文部科学大臣
改めて申し上げたいと思います。道徳科の評価は、数値による評価ではないため、教科の評定のように、入試において他の生徒と数値の上での優劣を付けるような扱いがなされることはないものと考えております。道徳科の評価は、記述式により、他の児童生徒との比較ではなく、その児童生徒がいかに成長したかを積極的に受け止め、励ます観点から行われるものです。専門家会議においては、このような評価の趣旨と、客観性、公平性の確保が求められる入学者選抜とはなじまない側面があることを前提とし、更に専門的な検討が行われているということであります。
○馳文部科学大臣
専門家会議で検討中ではありますが、なじまないということを先ほども申し上げました。なじまないということを私も改めて申し上げておきます。

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