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道徳教育の充実に関する懇談会(第5回) 議事要旨

1.日時

平成25年7月18日(木曜日)13時00分~15時30分

2.場所

東海大学校友会館 朝日の間

3.議題

  1. 今後の道徳教育の改善方策について
  2. 「道徳教育の充実に関する懇談会」これまでの主な意見について
  3. 「心のノート」改訂作業部会の進捗状況について(報告)

4.出席者

委員

今田委員,押谷委員,貝塚委員,坂元委員,白木委員,鈴木委員,銭谷委員,高橋委員,土井委員,鳥居委員,中村委員,西村委員,長谷委員,細川委員,山縣委員(無藤委員,山田委員は欠席)

文部科学省

山中事務次官,前川初等中等教育局長,板東文部科学審議官,大槻総括審議官,義本大臣官房審議官,その他関係官

5.議事要旨

(1)事務局から配布資料1~6,参考資料の説明。
(2)議事に関する主な発言は,以下のとおり。

(道徳の意義,理念,目標について)

○ 最終的に子供たちにどうなってもらいたいか,子供にどのように育ってほしいか,その子供たちは本当に楽しんで学習をしているのかというところが,ずれていると感じる。この懇談会でギャップを埋めていくべき。

○ 道徳の時間というのが,どの学校でも当たり前に特質を生かして行われるようになってくるということが一番大事なこと。

(道徳の内容・指導方法等について)

○ 特質を踏まえた多様な授業観を切磋琢磨(せっさたくま)し合い,しなやかな道徳授業を生み出していくことが必要。特に,今回,「言語活動の充実」が学習指導要領に入り,「解説・道徳編」でも示されるように,「討論や討議」や「共同的に議論」する活動,ディスカッション型の道徳授業にも今まで以上に心を向けてみることが重要。平成10年の中央教育審議会のいわゆる「心の教育」の答申でも強調されていたこと。

○ 子供たちにとって,道徳の授業を面白いと感じるには様々な工夫が必要。偉人伝や読み物資料を読むというのは,国語の授業との違いがよく分からないということも出る。それによって何を学ばせたいのかということが明確でないと,その効果も生まれないのは当然のこと。ディスカッション能力を高めていくためには,今までの道徳の教え方からかなり大幅にその指導方法を変えるということを検討していくべき。

○ 中学生の段階になると,かくあらねばならぬというよりは,討論,討議,あるいは協働的に議論するということが多分必要だろうと思うし,価値の押し付けということも,中学生段階はどうなのかという感じもする。

○ 主人公の気持ちを追っていくような発問が多くなる授業だと,中学生は,退屈してしまっている。子供たちの発達の段階を見極めた形で言語活動をうまく取り入れていく,又は,発問を工夫するということが,大事になってくるのではないか。

○ 小学校と中学校の実態の違いを踏まえて,発達段階に即した授業へと区別化を図る必要。例えば,中学校段階は,生命倫理,環境倫理,情報倫理などの教育課題に応じた内容も積極的に生かすなど,学習内容や方法のタイプについて区別化を図っていくことも選択肢の一つ。

(市民科について)

○ 市民科は,社会の中の個として人間がどう生きるべきかという視点から「道徳の時間」「特別活動」「総合的な学習の時間」を統合したもの。子供たちを取り巻く様々な課題を解決するために,人としての有りようを(1)個の内面,(2)個と集団,(3)個と社会という視点から整理し,児童生徒に育てるべき資質を明確化。その上で,実践的に活用できる態度や行動様式,対処方法として身に付けさせる能力を設定し,義務教育9年間で計画的に取り組んでいる。

○ 「道徳の時間」では,子供の内面に関わることを,長期的な展望,綿密な年間指導計画に基づいて実施するのがコンセプトだと思うが,品川区の市民科では,道徳性を訓練と実践を通じて獲得させている。基本的な道徳,例えば,命の尊厳や親への敬愛などの価値,日本社会における社会的な習慣・行為の習得については,理屈ではなくて徹底的に教え込むことを基本にしている。  
   
○ 市民科の指導には「型」があり,教科書を作っているので,教員や学校の裁量の部分は少なくなっているが,市民科は教科以外の全ての教育活動を統合したものであり,その指導計画の作成には学校が膨大なエネルギーを費やしている。

○ 評価については,基本的には,5領域15能力の中で,各領域について,主に取り扱ったものを,学期ごとの通知表で返す。自治的活動能力では,こんな活動をして,こんな成果があったと,記述で通知表に書いて評価をしている。

○ 重要なのは社会性の問題であり,自分の問題は自分の問題だと考えるだけではなくて,自分を社会の中に位置付けて,社会の在り方と,自分の役割と,自分の生き方というのがトータルに見られるようになって初めて社会の規範性が身についていく。
  教科の編成としてどうなのかということは議論があろうが,市民科では,社会的なものとも結び付けたり,コミュニケーションをとらせようとしたりしており,基本的には中学校段階についてはこの方向が適当なのではないのか。

○ 市民科の取組に関しては,道徳的実践力を育てる道徳の時間の内容が薄いのではないか。心情的な部分の育成も重視すべきではないか。

○ 市民科では,理性・判断というところで,合理的で実利的な能力が子供たちに身に付くと思う。一方で,道徳の中には,やはり人間としての生き方の部分,例えば,人がどう生きていくのかとか,生き方の展望とか,生き方を考えさせることが必要。

(家庭や地域との連携について)

○ 「心のノート」を使って,いろいろな団体やボランティアをしている人を巻き込みながら取り組む方が,学校も楽になるし子供たちも楽しい。また地域でこういうことに関わりたい人を巻き込む機会にもなるのではないか。

 

お問合せ先

初等中等教育局教育課程課

-- 登録:平成27年02月 --