資料7 特別支援学校等における医療的ケアの実施について(論点例)

 1. 実施可能な医療的ケアについて

<論点例>

  ●制度上は教員等が実施可能となる医療的ケアの範囲として、たんの吸引(口腔内、鼻腔)、経管栄養(胃ろう、腸ろう、経鼻)に加えて、気管カニューレ内のたんの吸引については、どのように考えるべきか。

  ●鼻腔からの経管栄養を行う際のチューブの挿入状態の確認については、看護師が行うこととなっているが、どの程度の頻度で行うことが適当か。

  ●上記以外の看護師等でしか実施できない医療的ケア(例えば、人工呼吸器管理等)への対応について、どのように考えるべきか。

2. 医療的ケアを行うことができる者について

<論点例>

  ●新制度では教員等は医師の文書による指示等により医療的ケアを行うことが可能となるが、特別支援学校においては看護師が常駐しその具体的指示の下、教員による対応を進めてきた経緯を鑑みれば、今後どのように対応することが適当であると考えるべきか。 

  ●特別支援学校においては、これまで幼児児童生徒の状態を十分把握していることが安全確保につながるとの考えから、教員以外の職員(介助員、寄宿舎指導員等)は医療的ケアを行うことができなかったが、今後どのように考えるべきか。

3. 学校における体制整備について

<論点例>

  ●新制度で求められる体制整備を踏まえ、これまで特別支援学校において整備されてきた体制を改める必要があるか。

  • 医療従事者、医療機関との連携体制(医師からの指示・医師への報告、教員・校長・看護師等との間の連携に関する内部規程、組織図等の作成等)
  • 校内の安全確保措置(委員会の設置、必要な備品の確保、感染症予防の措置等)
  • 事務処理体制(実地研修修了証の交付、交付帳簿の作成・保存等)  
  • 本人、保護者との関係(同意書の様式作成、説明手順のルール化等) 等

4. 研修について

<論点例>

  ●研修については制度上3つの類型の課程が想定されているが、教員が受講すべき研修課程(内容、時間数)について、どのように考えるべきか。

  ●現に教職に従事している教員の日常等に鑑み、基本研修、実地研修のそれぞれの研修を効果的に行う方法やその実施時期について、どのように考えるべきか。

  ●介護職員等に対する研修用テキストは作成されているが、それとは別に、特別支援学校の教員等を対象にした研修テキストを作成する必要があるか。

5. 全体を通じての留意点について

<論点例>

  ●認定証を交付された者が、一定の期間医療的ケアに従事しなかった場合の安全確保の方策をどのように考えるべきか。    

  ●特別支援学校以外の小・中学校等の教員の取扱について、どのように考えるべきか。              

  ●小・中学校等において医療的ケアを行う体制整備について、どのように考えるべきか。

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