【資料1-2】本協力者会議におけるこれまでの議論の整理

○幼児期の教育と小学校教育の円滑な接続の重要性

  • 幼児期の教育は生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なもの
  • 幼児期の教育と小学校以降の学校教育は、整合性・一貫性を確保しつつ体系的な教育が組織的に行われることが必要

○幼児期から小学校にかけて身に付けてほしい力

  • 幼児期の教育と小学校教育の構成原理は、「3層構造」で捉えることが可能
          教育の目的・目標 ⇒ 教育課程の基準 ⇒ 教育活動
  • その上で、幼児期の教育と小学校教育での「教育活動」の連続性の中から、幼児期から小学校にかけて身に付けてほしい力(=「学びの基礎力」)を考えることが必要ではないか。
  • 学びの基礎力の構成要素としては、興味、自己統制、気付き、協同という意見が出されているが、このような考え方でよいか。

○幼児期から小学校にかけて身に付けてほしい力を育成するための活動

  • 幼児期から小学校にかけて身に付けてほしい力(=学びの基礎力)を育成するため、幼児期の教育で重視している「人とのかかわり」や「ものとのかかわり」の観点から、具体の活動を整理し、幼児期の教育から小学校教育への円滑な移行を図ることが必要ではないか。
  • 幼児期の教育と小学校教育の接続する時期を通じて、「人とのかかわり」や「ものとのかかわり」の観点から具体の活動を展開する場合に、どのようなことに留意する必要があるか

○幼小の指導観・子ども観などの違い、指導方法・指導体制の工夫の必要性

  • 幼児期の教育では「子ども⇒活動⇒内容」、小学校教育では「内容⇒活動⇒子ども」といったように、両者に違いはあるが、幼児期の教育と小学校教育との円滑な接続を図るためには、幼小がお互いの違いを大切にしつつ、相互理解を深めることが必要ではないか。
  • その上で、幼児期の教育は小学校の教育の目的・目標との連続性を見通した教育を、小学校は幼児期の教育の目的・目標との連続性を見通した教育を、子ども一人一人の特性に応じて展開していくことが必要。

○幼児期の教育と小学校教育の連携・接続の在り方(接続期など)

  • 幼児期の教育と小学校の教育を円滑につなぐことの重要性を、幼小の関係者間で共有し議論を深めていく上で、「接続期」というとらえ方は重要なのではないか。
  • 接続期の始期は年長からとする意見が多いが、終期については入学後数週間とする意見から、低学年修了とする意見まで幅広い。接続期の期間については、小学校への単なる「慣れ」の期間と捉えるのではなく、子どもの発達と教育の連続性を踏まえた検討が必要ではないか。

○教育環境等との関連

  • 幼児期の教育と小学校教育の双方の特質について理解を深め、それぞれのよさを取り入れて指導できるような教職員を育成することが必要ではないか。
  • 幼児期の教育と小学校教育の接続の意義や内容について保護者への理解と啓発を行い、家庭との連携を図ることが必要ではないか。
  • 教育委員会は、幼児期と小学校の教育の円滑な接続のためのコーディネーターとしての役割を果たすことが必要ではないか。 

 

 

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