幼稚園教育と小学校教育の円滑な接続の在り方について
北條 泰雅
中教審答申(17年1月28日) 子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について
幼児教育充実の必要性を提唱し、今後の具体的方策について提言。
初中分科会 教育課程部会の審議
(発達や学びの連続性を踏まえた幼稚園教育の充実)
(生活の連続性を踏まえた幼稚園教育の充実)
幼稚園教育要領(平成20年3月告示)
内容と内容の取り扱いにおいて追加、充実
第3章第1 指導計画の作成に当たっての留意事項
小学校学習指導要領 第1章総則 第1指導計画作成に当たっての留意事項
幼稚園や保育所などとの連携や交流を図る。
検討事項
1 発達と学びの連続性について
発達と学びは当然連続している。教育方法が異なっている。
幼児期の発達の特性にふさわしい教育方法=幼稚園教育の基本
幼児が体験を通して周囲の事象を体系化し、自分の中に取り込んでいく。
幼小の接続をより意識した教育課程、指導計画→幼稚園教育要領
年長の2学期ごろから、小学校での生活や学習を意識する。
小学校の生活、音楽、図画工作、体育、道徳などの教科に関して、幼稚園との接続を意識した学習指導要領の記述を求めたい。
2 連続性を確保するための教育方法について
段差はあってよいが、よりスムーズな移行期の対応が必要。
幼児期に自分が大切にされている、他者の話をしっかり聞き取るなどの共通の経験を保障しなければならない。園の規模、学級の規模も関係が深い。
教科学習を幼児期に前倒しすることは意味がない。非体験記憶は定着しない。
教育方法の移行期は小学校低学年と考えてよいのではないか。
小学校の教員は児童との愛着関係の強化に意図的に取り組むべき。
義務教育段階から高等学校教育に至るまで、体験学習、総合学習が一層重視されるべき。
3 その他
私立幼稚園(保育所)と公立小学校との円滑な接続を中心課題としなければならない
市町村教育委員会の積極的役割が求められる。
初等中等教育局幼児教育課