第7章 初等中等教育における校務の情報化

第1節 校務の情報化の目的とめざすもの

  校務の情報化を進める目的とめざすものについて、「2 校務の情報化が生み出す学校の変容」を視野に入れて簡単に述べる。なお、この章で記述されている校務の情報化例は、基本的に教職員一人一人に一台ずつのコンピュータが配当されている場合を想定していることを記す。

  ※ 校務の情報化が進んでいる職員室の様子(解説入り)などを示すイラストを入れたい。

第2節 校務の情報化が生み出す学校の変容

1.業務の軽減と効率化

  校務の情報化により、教職員の業務がどのように軽減・効率化するのかについて、それぞれの立場(職名別)から、具体例を示しながら述べる。

(1)管理職

  職員掲示板や電子メールの活用により、管理職から教職員への伝達や、管理職と教職員間とのコミュニケーションが頻繁に行えることにより、学校運営の効率化と改善が進むことを一例として示す。

(2)教員

  教員が処理する各種文書作成(指導要録、通知表、成績処理、各種提案など)が、校務の情報化によって、効率的に作成することができ、業務の軽減が図れることを一例として示す。

(3)養護教諭

  児童・生徒の健康診断データの一元化により、保健指導文書作成や保健統計処理が効率的に行うことができることを一例として示す。

(4)栄養士

  校務の情報化により、献立の作成や食数管理作業の軽減をはじめ、児童・生徒への給食指導も校内掲示板等を活用して行うことができることを一例として示す。

(5)職員

  校務の情報化により、各種手続きの周知や処理の効率化が図れたり、備品管理等が教育委員会のデータと連動して、適正に行うことができることにより、業務の軽減が図れることを一例として示す。

2.教育活動の質の改善

  校務の情報化により、児童生徒への教育に、また学校経営にどのように変化をもたらすかについて、具体例を示しながら述べる。

(1)児童生徒に対する教育の質の向上

  教職員の校務の軽減化・効率化を図ることにより、児童生徒に接する時間を増加させて、学習指導や生活指導を充実させる例を示す。
  指導案や自作教材の電子化・共有化は、教員の同僚性を高めたり、授業を充実させたりする例を示す。
  職員室ネットワーク等を利用しての児童生徒情報の電子化・共有化は、複数の教職員によ多面的な児童生徒のとらえを生み出し、より個に応じた教育を進めることができる例を示す。

(2)学校経営の改善と効率化

  グループウェアの導入等で、連絡事項を、職員朝会を開くことなく周知したり、教職員の動向や文書の一覧ができたり、入力された情報の二次利用、三次利用により、何事もスピーディに進めたり、教職員が本来すべき業務により時間を割くことができ、学校経営全体の改善が図れる例を示す。
  学校評価の電子システム化により、評価入力や分析が簡単にできるようになり、学校の現状分析、改善、公表等が効率的にでき、学校経営の改善が促進する例を示す。

3.保護者と地域との連携

  校務の情報化により、学校と保護者、地域との関係にどのような変化をもたらすかについて、具体例を示しながら述べる。

(1)保護者との情報共有の促進

  Webページや電子メールなどにより、学校の理念や教育方針、教育活動の内容などを情報発信することで、保護者が学校の日常を理解し、学校への信頼を高める例を示す。

(2)児童生徒や地域の安全・安心の確保

  不審者情報などを保護者にメール配信したり、ICカードを利用した登下校状況の把握などに情報システムを活用したりすることで、安全で安心できる学校づくりが推進できる例を示す。

(3)地域への情報公開・説明責任の明確化

  Webページなどの情報公開ツールを活用し、地域へ積極的に情報公開することにより、地域への説明責任を果たすことができること、また、地域による学校教育活動への理解を深め、地域との連携を生み出すことができる例を示す。

第3節 教育の情報化の進め方モデル例

  校務の情報化の進め方モデルを記述する。

  ※ 文字だけでは,イメージしにくいのでイラストを入れたい。

  • (1)校務の情報化のあるべき姿
  • (2)ネットワーク環境整備の状況別モデルケース
    • 校務情報化ネットワーク整備済みの場合
    • 校務情報化ネットワーク未整備の場合
  • (3)整備主体別モデルケース
    • 教育委員会主導の場合
    • 学校主導の場合

第4節 校務の情報化を進める上での留意点(推進の留意点)

  • (1)教育委員会と学校長のリーダーシップ
  • (2)校務の情報化について職員間での意義の共有
  • (3)校務の情報化に合わせた制度と公文書規定の見直し
    • 校内の仕事の仕組みや体制の見直し
    • 電子化にあわせた公文書の扱い
  • (4)学校情報セキュリティの確保
    • システム構成の基本
    • 一人一台PCの必要性
    • 校務データファイルの保存の仕方
    • 学校情報セキュリティポリシーの策定
    • 電子データの持ち帰り
  • (5)校務の情報化の効果の検証と見直し
    • 校務の情報化について効果を明らかにすることの大切さと運用やシステムの見直しを図ることによりより使いやすくすることの大切さを記述したい。

お問合せ先

初等中等教育局参事官付