第6章 特別支援教育における教育の情報化

第1節 特別な教育的支援を必要とする子ども達への情報化と支援

1.一人一人のニーズに応じた教育のあり方について

  コンピュータ等の情報機器は、学習の教材のみならず、障害をはじめとした特別な支援を必要とする子どもたちのニーズに応じてさまざまな活動の支援をすることが出来る。ここでは、特別支援教育の理念と共に、支援の必要な子ども達への情報教育の意義と課題を論じる。また、近年携帯端末やゲーム等さまざまな機器が情報機器として扱われている。それらの機器の活用や情報モラルについても論じる。

2.教育におけるアシスティブ・テクノロジーの意味

  障害のある子どもの情報機器を活用した指導においてアシスティブ・テクノロジーの考え方は大きな位置を占める。その定義と概説をここで示し、関連する情報について述べる。

第2節 小・中・高等学校等における特別支援教育と情報化

1.発達障害のある子どもへの情報教育の意義と支援のあり方

  平成19年度より特別支援教育が本格的にはじまり、通常学級に在席する発達障害のある子どもへの支援は大きな課題である。情報機器を活用した指導により、支援を必要とする子どもたちの学びを豊かにする方策について、その意義と支援のあり方を述べ、具体的な事例を紹介する。

2.特別支援学級における情報教育の意義と支援のあり方

  特別支援学級に在席する児童・生徒の情報機器を活用した指導についてその意義と支援のあり方について述べる。

第3節 特別支援学校における情報化

1.視覚に障害のある子どもへの情報教育の意義と支援のあり方

  視覚に障害のある子どもたちへの情報機器を使った指導と支援のあり方について、視覚からの情報の入力不足を補うさまざまな支援機器について紹介し、その意義と支援のあり方を述べ、具体的な事例を紹介する。

2.聴覚に障害のある子どもへの情報教育の意義と支援のあり方

  聴覚に障害のある子どもたちへの情報機器を使った指導と支援のあり方について、情報保障やコミュニケーションを支援するめのさまざまな支援機器について紹介し、その意義と支援のあり方を述べ、具体的な事例を紹介する。

3.知的障害のある子どもへの情報教育の意義と支援のあり方

  知的な障害のある子どもたちへの情報機器を使った指導と支援のあり方について、認知発達を支援し社会参加を促すための情報機器について紹介し、その意義と支援のあり方を述べ、具体的な事例を紹介する。

4.肢体不自由のある子どもへの情報教育の意義と支援のあり方

  運動機能に障害のある子どもたちへの情報機器へのアクセシビリティーの方策について、さまざまな支援機器を紹介し、その意義と支援のあり方を述べ、具体的な事例を紹介する。

5.病気療養中の子どもの情報教育の意義と支援のあり方

  病気療養の子どもたちへの情報活用能力の育成は、治療や教育にとって大きな要素となるコミュニケーション能力の育成が重要な要素となる。そこで、情報機器やネットワークの活用について紹介し、その意義と支援のあり方を述べ、具体的な事例を紹介する。

6.その他、重複障害等の子どもたちなどへの情報教育の意義と支援のあり方

  複数の障害を併せ持つ子どもたちなど重複障害の子どもたちなどへの認知発達を促す支援機器のあり方や、他のさまざまな障害のある子どもたちへの支援のあり方を述べ、具体的な事例を紹介する。

第4節 情報活用能力を育てる上での工夫と配慮点

1.教育課程編成における配慮点

  各教科等における情報機器や支援機器活用の配慮事項、特に自立活動における補助用具との関連について述べる。また、情報機器と支援機器の違いについても述べる。

2.障害のある子どもたちへの指導体制

  個別の指導計画における目標設定の仕方や支援機器等に関する研修や支援体制、個人情報の取り扱い、情報モラルについて述べる。

  

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