資料5 地域と社会の規範について(論点メモ)

論点1 子どもの徳育を社会全体で進めていくに当たり、地域に(特に)求められる役割は何か。
 ※ 地域がどのようなことに力を入れていくことを期待するか。
 ※ 地域のどのような力を活用すべきか。                        

→ 家庭や学校との役割分担について、どう考えるか。
   家庭や学校を支える存在としての地域の役割については、どうか。

《参考》地域の教育力に関する各種調査
○ 子どもを育てる上で地域が果たすべき役割(地域が積極的に関わるべき事項)として、「社会のルールを守ることを教える」を挙げる保護者が最も多い。~「自然を大切にする気持ちを育てる」、「人を思いやる気持ちを育てる」、「ものを大切にする気持ちを育てる」などが、これに次ぐ。
   〔文部科学省委託研究「地域の教育力に関する実態調査」(平成18年)〕

論点2 現代における地域・社会のあり様の変化と、これに伴う子どもの成育への影響について、どのように捉えるか。

→ 価値観の多様化、社会の規範の弱体化・流動化や、これに伴う影響について、どのように考えるか。

→ 地縁的なつながりの弱体化、地域の教育力の低下や、これに伴う影響について、どのように考えるか。

《参考》地域の教育力等に関する各種調査
○ 過半数の保護者が「以前に比べ地域の教育力が低下している」と実感。その理由としては、個人主義の浸透を挙げるものが特に多い。
   〔文部科学省委託研究「地域の教育力に関する実態調査」(平成18年)〕
○ 現在の近所づきあいの程度について、「とても」又は「わりと」「親しく付き合っている」とする者の割合は、「農産漁村地域」では約5割であるのに対し、「周りに団地など集合住宅の多い地域」では約2割。
   〔内閣府「国民生活選好度調査」(平成16年)〕

論点3 徳育の充実のためには、地域の力を(どのように高め、)どのように活用していくことが必要か。

→ 地域のどのような主体と、どのように連携を図っていくべきか。

→ 行政としては、どのような対応・支援が求められるか。

【求められる取組、効果を期待できる取組等(これまでの会議意見から)】
・ 地域のコミュニーティの中で、「親になるための学び」を提供していくことが必要ではないか。
・ 地域ボランティア活動の世界を子どものライフスタイルの中に切り開き、定着させることが有効ではないか。

《参考》地域の教育力の活用等に関する施策
○学校支援地域本部事業
  地域住民がボランティアとして学校の教育活動を支援する「学校支援地域本部」を設置し、地域全体で学校教育を支援する体制づくりを支援する。
○放課後子どもプラン[文部科学省・厚生労働省による連携事業]
  地域の中で、子どもたちが安全で安心して、健やかに育まれるよう、放課後や週末等の子どもたちの適切な遊びや生活の場を確保するとともに、小学校の余裕教室などを活用して、地域の方々の参画を得ながら、学習やスポーツ・文化活動、地域住民との交流活動などの取組を推進する。
○家庭教育支援基盤形成事業
  身近な地域における家庭教育支援を広く実施するため、「家庭教育支援チーム」の定着を図るとともに、持続可能な支援を行うための地域人材を養成し、多くの親が集まる様々な機会を活用して、子育て・親育ち講座等の学習機会を提供する。
○子どもの生活習慣づくり支援事業
  家庭における食事や睡眠など、基本的生活習慣の乱れに起因した子どもたちをめぐる問題に地域一丸となって取り組むため、「早寝、早起き、朝ごはん」といった子どもの基本的生活習慣づくりの定着に向けた方策及び成果を活用し、全国的な普及啓発を図る。

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初等中等教育局児童生徒課