参考資料2 全国学力・学習状況調査分析・活用の推進に関する専門家検討会議 関係団体ヒアリングにおける主な意見について(未定稿)

 

 全国連合小学校長会 :全連小、全日本中学校長会:全日中、
日本PTA全国協議会:PTA、 全国市町村教育委員会連合会:市町村、
指定都市教育委員・教育長協議会:指定市、秋田県教育長:秋田  

 

【公表の在り方、説明責任の重要性】

  • 各教育委員会や学校がそれぞれの結果を公表して説明責任を果たしていくことは重要。現状や今後の取組について公表することが大事。(全連小、全日中)
  • 市町村教育委員会や学校が説明責任を果たすために行う公表は、個々の学校名を明らかにするものではなくて、現状や今後の改善策などについて説明するもの。(全日中)
  • 各教育委員会の自発的な公表は、より充実した教育実践になりうるなど、様々なメリットがある。(秋田)
  • 市町村教育委員会は、主体的に市町村における学校全体の状況について数値データを含めた形で公表をすることが望ましい。強制してデータを出させても、教育改善にはつながらない。(秋田)
  • 保護者と学校に信頼関係があれば、学校もどんな結果でも今後の取組とあわせて保護者に説明するのではないか。(PTA)
  • 子ども1人1人にあわせた教育の視点の中で、教師によるデータの活用が進むようにすべき。(PTA)
  • 市全体の結果について、ほとんどの政令都市が自らの判断で公表している。現行の実施要領の取り扱いで混乱は生じておらず、現行のままで良い(指定市)

 

【国の提供資料】

  • 全国学力・学習状況調査結果チャートは役に立った。(全日中)
  • 教科教育等の観点からもっと充実した調査分析が欲しい。(市町村)

 

【都道府県教育委員会による市町村名を明らかにした公表等】

  • いたずらに数値を明らかにされ、そして混乱に至らしめるというような状況は何としても防いでいかなければいけない。(全連小)
  • 教師が子どもの指導に活用することがまだ十分に浸透していないため、調査結果の公表について、政治家やマスメディアに利用されて、関係者が困惑する状況になっている。(PTA)
  • (大阪などで)調査の趣旨に反する公表が行われたと思っている。(全日中、指定市)
  • 地域間・学校間格差の表面化や過度な競争をあおるような形での公表は避けるべき。(全日中、市町村、PTA、指定市)
  • 学力の特定の一部分であることや、数値により示される調査結果の解釈を併せて示すなどの配慮を一層進めて欲しい。(全連小、市町村)
  • 都道府県が市町村に予算措置の権限をちらつかせて、数値の公表を迫るのは地方自治権の否定につながりかねない。(市町村、全連小)
  • 離島やへき地など全国一律に教育環境が平等でなく、格差が生じていることを認識し、「学力調査の成績結果」を一律に公表することは問題。(市町村)
  • 現状の実施要領どおりの取扱いを遵守して欲しい。(全連小、全日中、指定市、市町村)
  • 全国の教育委員会は、文部科学省の方針を前提として参加に合意しており、都道府県が市町村や学校の結果を公表することが前提では、参加しない自治体、学校が出ることも予想され、悉皆調査の意義が薄れる。(市町村)
  • 県が域内の状況を公表できないので、運用面でゆるめて欲しい。(秋田)

 

 【実施要領の実効性を確保する措置】

  • 結果の公表は、数値が一人歩きするのではなく、その趣旨や意義などを国民に周知すると同時に、それぞれの関係者に安心感を与えるものでなければならない。(市町村)
  • 毎回、実施要領に反した情報開示の問題が続出するなら「不参加」の教育委員会が増加することも懸念される。(市町村)
  • 本会は、調査結果の取扱いについて、実施要領が遵守されることを前提に、全国学力・学習状況調査に協力する。(全日中)
  • 情報開示について、約束という枠組みで十分か、法的な解釈での規定を更に明確化すべきなのか明らかにして欲しい。(全日中、指定市、市町村)

 

【上記以外】

  • 単に学習到達度や平均正答率を把握するだけであれば、調査統計学上、悉皆調査である必要はない。子ども一人一人の学習の状況を見て指導に活かすことや学校、教育委員会、国が調査結果を分析し指導や支援のあり方の改善に活かすのであれば意義がある。(全連小、全日中)
  • 学力調査の意義・目的を教員、児童生徒、保護者等に対して明確に示していくことが重要。(全連小)
  • 調査する予算だけではなく、改善するための予算の措置も必要。(PTA)
  • 教育委員会に期待されている役割を考えると、実施要領等でデータを教育委員に提供することを義務づけて欲しい。(秋田)
  • 質問紙調査の実施は、生活習慣等の改善で意義が大きい。(全日中、市町村)
  • 授業がテスト対策に傾向し子どもたちが勉強嫌いになるおそれがあることについて、警戒しながら対応して欲しい。(秋田)

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初等中等教育局学力調査室