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国立大学法人等施設の長寿命化に向けたライフサイクルの最適化に関する検討会(第3回) 議事要旨

1.日時

平成30年1月31日 水曜日 10時00分~12時00分

2.場所

文部科学省 旧文部省庁舎4階

文教施設企画部会議室

3.議題

  1. 国立大学法人等施設の老朽化に関するアンケート調査結果について
  2. 国立大学法人等施設の長寿命化に向けた基本的な考え方の整理について
  3. その他

4.出席者

委員

齋藤委員、佐藤委員、鈴木委員、髙井委員(主査)、高草木委員、玉上委員、恒川委員、中西委員、名和委員、野口委員、山本委員(五十音順)

文部科学省

山﨑技術参事官、藤井計画課長、富田計画課整備計画室長、笠原参事官、松下参事官補佐

5.議事要旨

(○:委員、●事務局)

議題(1) 国立大学法人等施設の老朽化に関するアンケート調査結果について

・事務局より資料1に基づき国立大学法人等施設の老朽化に関するアンケート調査結果を説明。

○構造物の躯体や仕上げ等の延命化の議論で一番重要なのは、いつまでそれを使い続けるか。永久に残す技術は整ってきているので、重要な建築物等は残していく事も出来る。

○古くなると実験系の施設は使い勝手が悪くなるが、教室など、そこまで更新の必要性がないものもある。一律に修繕計画を作るのではなく、建物ごとに必要に応じて、キャンパス計画全体を見据えて作ることが重要。改修や建て替えのサイクルも建物ごとに異なっていいのではないか。

○教育や研究のプログラムに伴って建築物も変わっていくべき。建物や設備の老朽化以前に、教育が変わってきているので抜本的にそこを見直し、新しい教育プログラムに対応できる施設が必要。

○今ある建物を更新するだけではなく、中の使い方や動線などの、スペースプランニングのようなソフト面の改修も考えていかないといけない。

○教育研究棟などは、奥行きが15~20メートルで中廊下型が多いため、フレキシブルに使うのは難しく、そのことが民間のオフィス等と比べて改修の大きな障害になっている。

○Society5.0やSDGs等を考えると、大学のキャンパスは社会のモデルとなるような役割が重要。基本的な考え方においても、大学が社会を引っ張っていくという視点の記述が必要ではないか。

○各大学では修繕や改修の優先順位の考え方に悩んでいる。優先順位を考えるには、定量的な評価指標と定性的な評価指標が必要であり、それを教室棟、実験棟、研究棟など用途ごとに作った方がいいのではないか。

○施設としてのハード面の評価、ソフト面の評価を行い、それらの重み付けをどうするのか検討してはどうか。大学毎の性格が異なるため、どのような人物を育成するのか、力点の置き方が違う。これをどのように作れるかが大きい論点ではないか。

○建物を新しく建てる際は、内部を柔軟に改装できるようにしておくべき。アダプタビリティを高くすることが建物の長寿命化を図る際の基本。

○経済性を考えると、建て直した方がいいという結論に行きがちだが、個別の建物を残すかどうかは経済性だけではなく価値判断という別の観点も含めての検討が必要。

○鉄骨造のオフィスビルとは違い、RC造を建て替える場合は廃棄物の問題も考えなければならない。

○現在の民間のオフィスは、入居する企業によって使い方が異なるため、ビルを建てるときには、フレキシビリティを高めることが重要。また、20年、30年後の予測は難しいため、柔軟性を高めておくことが重要。

○効率性や経済性は大切だが、価値判断はものすごく重要。今までの価値をきちっと残していく事も大切。寄附金を出しやすくするような仕組みも重要。

議題(2)国立大学法人等施設の長寿命化に向けた基本的な考え方の整理について

・事務局より資料2に基づき国立大学法人等施設の長寿命化に向けた基本的な考え方の整理(案)について説明。

○機能を見直して不要になった施設を取り壊すことへの支援がない。大学の経営を健全化するという面もあるので、積極的にコンパクトな大学作りを支援する仕組みがあれば、インセンティブが働き、他の建物の長寿命化費用に回せるのではないか。

○長寿命化に向けた検討フロー図について、「長期的に活用する施設」か、「将来的に不要になる施設」かを振り分ける部分が一番重要であるため、ここをもう少し書き込むべきではないか。また、「長期的に活用する施設」の中に、改築・集約化する施設が含まれていることに少し違和感がある。

○同じフロー図について、「個別施設ごとの建物の性能や維持管理方策等を検証」の部分で、「所要額の把握」が一番目になっているが、「優先順位の判断」が先ではないか。

○長寿命化を考えていくうえで、新たな問題が発生すれば法令改正などの制度面の検討も必要ではないか。  

○10頁の図では、上に凸の劣化曲線が表現されているが、「性能」がこのような曲線を描くのはおかしいのではないか。「整備」の意味もあいまいで分かりにくいので、具体例を示した方がいいのではないか。

○アンケートの結果を見ると、空調も防水も15~20年程度を目標耐用年数としているが、10頁の更新年数を20~25年程度に引き上げたのはなぜか。

●空調などは目標値が15~20年程度とされているものが多い。しかし、実態を見ると何かしら維持管理や保守を行い、もう少し持たせているものもある。適切に点検保守や修繕を行いながら空調等を20~25年程度持たせ、80年や100年のライフサイクルを描けないかと考えている。

○6頁について、定期的な点検や維持管理は、基本的に現状をリアルタイムで把握できることが一番だと思うが、どのような頻度でどのような点検や維持管理をするのか、仕組みをより明確に提案できるといいのではないか。物理的なコストだけではなく、施設系職員の人件費等も考慮してトータルコストを考えないといけない。

○7頁で5つの整備内容に分類された建物を長寿命化のライフサイクルに当てはめた場合、それぞれどのように時間的な変化をするかを示すと分かりやすいのではないか。

○5頁で「間接経費として維持管理費等に充当可能な競争的資金等は増加」とあるが、実際にどの程度充当されているのか見るべきではないか。

○大学において、教育研究のニーズを施設整備に反映させる役割を担うのは誰なのか。そのような体制を作る必要があるのではないか。

○例えば植栽を整備や汚染の問題の解決を考える際に、その分野を専門とする教員の知見を使わない手はないと思う。各大学で専門の教員の意見が反映されるような体制作りをしたい。

○大学における主役は学生である。「長期的に活用する施設」と「将来的に不要になる施設」に分ける場合、学生のためになるのかということも含めて考えるべきではないか。

○大学や大学施設の求める姿や目指す方向性について、もっと危機感があることを強調するなど、長寿命化を進めるべきなんだという理念が伝わる表現になるといい。

○2頁目に、魅力ある教育研究環境の整備とあるが、これはモノとしての環境ではなく、新たな思考を生み出せるような空間という意味に捉えるとい

いと思う。そういう意味でもキャンパスマスタープランは非常に重要であり、そこから各整備計画へと落とし込んでいくと良いと思う。

○日常的な維持管理によって、長期的に劣化を防止するというのは難しいが、点検等で事故発生のリスクを減少させることは、建物を長く使うための重要な方策だと思う。報告書では具体例を加えるといいのではないか。

○「定期的な点検や日常的な維持管理」は「日常的な維持管理や定期的な点検」と書いた方が望ましい。これにより、劣化を防止することはできないと思うが、変状の有無を把握して予防保全を講じるということであれば、劣化を防止することになるのではないか。劣化してしまっていると、そこで何かアクションを取らないといけないが、予防保全措置が講じられれば延命化は図られると思う。

○目指す方向性に関して、国立大学全般にわたって必要なことが記載されているが、全部の大学が同じようにという事ではなく、個々の大学がそれぞれの特色や強みを生かす、それを施設のマスタープランの中にも盛り込むという観点についても触れてはどうか。

○設備系では、年数よりも運転時間・使用時間によって劣化が進むことが多い。耐用年数で目標を設けることは重要だが、併せて点検をしっかり行うことで初めて予防保全が出来る。

○日常的な維持管理も大事だが、定期的な点検として法令点検だけではなく、建物に関する様々な点検が必要であることについても触れてはどうか。

○この基本的な考え方を、観念的な話だけではなく具体的な事例を掲載した方が読み手にも伝わりやすいのではないか。

議題(3) その他

・事務局より、資料3に基づいて今後のスケジュールを説明。


お問合せ先

大臣官房文教施設企画部参事官(技術担当)

管理企画係
電話番号:03-5253-4111(内線2550)

(大臣官房文教施設企画部参事官(技術担当))

-- 登録:平成30年03月 --