環境教育に活用できる学校施設検討部会(第3回)議事要旨

1.日時

令和元年10月2日(水曜日)10時00分~12時00分

2.議題

  1. 現地調査の報告について
  2. エコスクールの活用に係る事例集(素案)について
  3. その他

3.出席者

委員

(委員)  伊香賀俊治、伊藤俊介、小泉治、小澤紀美子、古俣和明、鈴木賢一、田中稲子、長澤悟、長濱裕也 (敬称略)

(特別協力者) 五島政一、丹沢広行(敬称略)

文部科学省

(文教施設企画・防災部)笠原施設企画課長、西村施設企画課企画調整官、渡邉施設企画課課長補佐、原施設助成課課長補佐
(総合教育政策局)田中男女共同参画共生社会学習・安全課課長補佐
 

4.議事要旨

議事要旨
(○:委員・特別協力者の発言、●:事務局の発言)

<田中委員による講義>
○杉並区のエコスクールに着目し、運用実態から課題を整理し、教育面も含めたエコスクールの持続的な運営のためのガイドラインを作成するとともに、小学校のエネルギー消費量データから特性を明らかにすることを目的とした調査研究を行っている。
○学校に対するアンケート調査の結果では、環境設備の仕組みや効果がわからない、環境教育への活用に当たって建築士等の専門家に協力してほしい、という意見があった。また、設備の存在自体を認識していないような回答も見受けられた。
○管理運営に関する現状等も聴取しており、アンケートを通じて、引継ぎの在り方に課題があることも判明した。

○講義いただいた内容を、本事例集のコラム等で紹介できれば良いと思う。
○快適性を向上させるとエネルギー消費量は増加傾向となる。例えば空調設備の設置が挙げられる。省エネとの関係が難しい。
○設置者は多くの学校施設を抱えており、設備の維持管理の問題もある。
○一概に空調設備の設置は良くないとは言えない。空調設備はエネルギー消費量が増加する一面はあるが、学習環境の改善につながる。健康的な学習環境をつくることが大切である。

<事例集(素案)について>
○SDGsそのものではなく、ESDの取組を通してSDGsの達成に貢献するという考え方を抑えておく必要がある。
○そのため、省エネの観点だけではなく、学習意欲を高めるような健康面に配慮した環境を整備することが大切である。
○学校現場が施設設備を使いこなせていない印象があるので、課題とその解決策の実践例を示すことができれば参考になるのではないか。
○ハード面の取組が困難でも、すぐに取り組めるものも含め、提案性のあるソフト面の取組を事例集で示すことができると良い。
○エコスクールのメニューについて、SDGs等の概念につながるよう、どのような目的のために設置するのかといったことを記載できると良いのではないか。
○愛媛県伊予市立翠小学校をモデルにエコ改修前後の変化(授業への集中等)について論文を出している。同校の事例を本事例集で取り上げてはどうか。
○コラム等で取り上げる方向で検討しましょう。
○第1章のSDGs等の概念から第2章の事例へのつながりとして、どのような目的で事例を見るのかといったこと等を記載した方がよい。
○エコスクールのメニューに関わるところで、どのような学びの深め方があるか、授業での活用方法等をコラム等で紹介できるとより良い。
○過去の報告書等で示しているエコスクールの基本的な考え方を活用し、さらに膨らみをもたせた表現にするかどうか検討しながら取りまとめたい。
○施設を手段として、課題や昨今の取り巻く状況に対し、どのような取組の可能性があるかを記載できると良い。
○施設を活用した継続的な取組をどのように進めていけばよいか、その可能性と具体的手法の手掛かりを提供できるような事例集に取りまとめていきたい。

<現地調査の報告について>
○羽咋市立羽咋中学校は、CASBEEで最高評価Sランクを取得している。この取組や経験は、環境負荷の少ない施設整備のモデルケースとして、他の公共施設整備の参考にもなることに触れても良いのではないか。

以上
 

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