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小中学校施設部会(平成30年度~)(第4回) 議事要旨

1.日時

平成30年12月20日(木曜日)14時00分~16時00分

2.場所

文部科学省旧庁舎4階 文教施設企画・防災部会議室

3.議題

  1. 小・中学校施設整備指針改訂に向けた検討
  2. その他

4.出席者

委員

(委員) 岩﨑元,川越豊彦,倉斗綾子,小泉治,鈴木徹,田原優子,長澤悟,野中陽一,樋口直宏(敬称略)
(特別協力者)森政之(敬称略)

文部科学省

山川施設企画課長,西村施設企画課企画調整官,木村施設助成課課長補佐
初等中等教育局教育課程課教育課程企画室,高等教育局私学部私学助成課

5.議事要旨

・事務局より,参考資料2に基づき,これまでの議論における主な意見について説明。
・続いて事務局より,資料1及び2に基づき,報告書構成案及び報告書素案について説明。

○今回の改訂趣旨を含め,報告書において,今回の学校施設整備指針の改訂が持つ意義・意味を学校設置者へしっかりと伝えられるとよい。

○文部科学省の大臣懇談会等において,Society5.0に向けた人材育成に関する報告書がまとめられているが,報告書案で触れる必要はないか。

●現在の報告書案では,整備充実が必要な点の一つとして「ICTを活用できる施設整備」を挙げており,その重要な背景の一つとして言及するなど検討してまいりたい。

○アクティブ・ラーニングについて「ティーチングからラーニングへ」と言われているが,1970年代にもそう言われた。当時の一人ひとりを大事にするということに加え,今日はお互いの考えや意見を尊重し合いながら共に育つというのが教育の目指す方向であり,これらを踏まえた自由度の高いスペースを用意することが大事ではないか。

○学びの本質は変わっていないと思うが,学習の考え方が,知識を持っている人から知識を持っていない人に伝えるという形ではなく,各個人が持つ経験や知識を深めたり広げたり変えていくという形になってきている。それは,自分と学習の対象との関係で変わっていく場合もあれば,人対人との関係で変わる場合もある。スマートフォンやタブレット端末などによって学ぶ側が知識を得ることが容易になっている状況で,教師の役割も変化しており,どのような学習形態がふさわしいのか,施設面での対応を考えられるとよい。

○教室の中には様々なものが持ち込まれていることから,全体をコーディネートして「学習環境を効果的に改善する」ことの必要性に関するメッセージをストレートに報告書へ盛り込めるとよい。

○主体的・対話的で深い学びの実現に関して,施設面では,対話のできる環境をどのように作って深い学びにつなげていくか,という視点が重要になってくると思う。ラーニング・コモンズなどが例として考えられるが,報告書の中でどのように扱い強調していくか検討が必要。

○現状,かなりの部分の学習活動が普通教室で行われていることを考えると,ラーニング・コモンズやオープンスペースといった教室回りとともに,普通教室自体も多様な学習に対応できる豊かな環境にしていくことが重要。

○普通教室に多目的スペースなどを附属させて自由度の高い学習空間を実現するという考え方から,一斉授業も多様な学習形態の一つとしてとらえ,普通教室という枠組みにとらわれず,自由度の高い空間の中に一斉授業もできる場を用意するという考え方もあるかもしれない。

○「主体的・対話的で深い学び」や「アクティブ・ラーニング」といったものが,特別な場所で行う特別な活動ではなく,日常的な授業がそのように変わっていくものであると考えると,ラーニング・コモンズや図書室などの記載は,特別な場を用意することが重要,という間違ったメッセージとして伝わらないよう工夫した方がよい。

○「ICTを活用できる施設整備」で紹介する事例は,普通教室で少人数のグループを作り,タブレットを活用している事例の方が,主体的・対話的で深い学びというのがイメージできてよいのではないか。

○「ICTを活用できる施設整備」に関して,普通教室と,できれば特別教室についても情報化対応の重要性をまず記載し,その後に無線LAN環境について記載するのがよい。その際,多様な学習活動に対応できるよう,といった観点も盛り込めるとよい。

○ICTを活用して対話的な学びを行うこともあるので,全体の構成として,子供たちの学びに関することを最初に持ってくるとよい。

○家具の重要性についてもしっかりと盛り込めるとよい。

○P21に関して,学校施設の設計をする際には,実際のユーザーである教職員も含めて検討を進めることを入れていただきたい。

○学校設置者に,従来型の学校のイメージにとらわれず「自由な発想で学校を作ってよい」というメッセージが伝わるとよい。

○「主体的・対話的で深い学び」は,「主体的な学びのための学習環境」「対話的学習形態を自由に様々に展開できる空間」というように施設面の対応の仕方を分けて考えることで,よりはっきりイメージしやすくなると思われる。

○川崎市では,学校には教員の他,専門スタッフという形でいろいろな方が参画しており,その居場所をどうするかという課題がある。また,教員がリフレッシュできる専用のスペースも重要である。市民からは防災機能に関する要望が強く,特に体育館の空調についての要望が非常に多い。

○私の設計した事例では,職員室に隣接して教職員専用の談話室を設けた。談話室を会議室とは別に,教室より1まわり大きな面積を確保したことで,食事や休憩,ミーティング,製本作業など実に多用途に使われている。休憩ラウンジ等の教職員スペースを設ける際,ある程度まとまったスペースを確保すると用途の幅が大きく広がる。

○小中一貫・義務教育学校の観点からも,「異学年・異校種交流」の重要性についてきちんと触れた方がよい。

○学校をチームとして支える方々のスペースは,情報セキュリティの観点からも教職員の休憩スペースと一緒にするのではなく独立して設けることや,一方で教職員との連携のためどのような配置が望ましいかなど,その在り方を含めしっかりと記載した方がよい。

○教科や学年の枠を超えてチームとして子供たちを見ていくということと,コミュニティ・スクールのような考え方として,地域全体で子供たちを見ていくという大きい意味でのチームがあり,違いがわかるようにした方がよい。

○千葉県でも統廃合が非常に進んでいるが,富里市の富里南小学校では統合前の学校の歴史を伝える資料が展示されていてとてもよいと感じた。地域の歴史や文化などが学べるようなスペースの重要性についても,報告書の中で触れられるとよい。

○特別支援教育は,対象となる児童生徒数の数や状態が年度によっても,将来的にも大きく変わるので,自由度の高い空間を用意し,毎年の変動に応じて柔軟に教室やスペースを構成できる方法が必要とされる。これはアクティブ・ラーニングへの対応にも通じ,これからの学校施設において基本となる考え方の一つと言える。

○外国籍の子供たちへの対応や国際的人材を育てるための学校の在り方という観点も今日的な課題の一つとして触れてもよいのではないか。

・以上で,意見交換を終了。
・事務局から,資料3に基づき,今後のスケジュールについて説明。

―了―

お問合せ先

大臣官房文教施設企画・防災部施設企画課

指導第一係

(大臣官房文教施設企画・防災部施設企画課)

-- 登録:平成31年01月 --