参考1 国立大学等施設の設計に関する検討会(第2回)議事要旨

1.日時 

平成25年9月18日(水曜日) 10時00分~12時00分

2.場所

  文部科学省 旧文部省庁舎4階 文教施設企画部会議室

3.議題

  (1)検討会報告書の目次(案)について
  (2)その他

4.出席者

 [委員]香山壽夫(主査),上野武,小山薫,竹内徹,田村圭子,古橋秀夫,堀川晋,山本仁(敬称略)
 [特別協力者]齋藤福栄(敬称略)
[オブザーバー]笠原計画課整備計画室長
[事務局](文教施設企画部)関文教施設企画部長,長坂技術参事官,山川参事官,阿部監理官,濱田参事官付参事官補佐 他

5.資料

 資料1-1 大学施設の計画・評価の事例(堀川委員提出資料)

 資料1-2 持続保全生の高い建築を求めて(古橋委員提出資料)

 資料1-3 実験施設の整備等における安全衛生対策について(山本委員提出資料)

 資料1-4 新潟大学危機管理計画 地震・津波対応戦略の策定に必要な課題(田村委員提出資料)

 資料2     検討会報告書目次(案)

 資料3      今後のスケジュール(案)

 参考1      検討会(第1回)議事要旨

 参考2      国立大学等施設整備に関する指針等

 参考3      施設整備全体の流れ(例)

 

6.議事要旨

以下のとおり

 

・プレゼンテーションについて

 ・堀川委員より資料1-1,古橋委員より資料1-2,山本委員より資料1-3,田村委員より資料1-4についてプレゼンテーションを行った。

 

○資料1-4について,地震後に建物が安全かを判断する手立てがなく,避難者の受入れができない状態が想定されるが,新潟大学では地震発生時に迅速な対応ができるような体制・システム等はあるのか。

 ○体制などはないが,応急危険度判定士の資格を取得している施設担当者が,建築物の構造上の調査を行っている。内部被害については,みんなで対応しながらということを考えている。

 ○資料1-1について,各大学の理系,文系のCO2排出量を出されたのは非常に興味深い。東大では,工学系は1週間に100時間近く滞在しているところもあれば,文化系は10時間もいないところが多々ある。

建物ができてから何年までにどのくらいのエネルギーを消費するのかを判定する際,何時間そのこにいるのか。その時間をどのように活用しているのかといった中身が重要であり,実際の研究の中身について判定しないと,単純にCO2排出量を比較するだけでは難しいのではないかと思う。

 ○それぞれの活動内容を把握してCO2排出量を出すのは非常に大事だと思うが,設計者だけでは対応できない。維持管理者と協力し,活動状況をどのように評価していくかを検討していくというのは,1つの方法ではあると思う。

 ○資料1-2について,建物の維持管理まで行っていくということは,本来の考え方であり本質であると思う。

 

・議題(1)検討会報告書の目次(案)について

 ・事務局より資料2に基づき説明の後,各委員から以下の内容の意見があった。

 ○2  1.(1)2フレキシビリティへの配慮について,どのような変化に対応するフレキシビリティなのか。私立大学のように広い部屋を求めるのか,あるいは研究室という理念がないようなものを求めるのか等,共通認識が必要ではないか。

 ○2  1.(3)安全・安心な施設環境について,各施設にとって何が必要かというのはそれぞれで違う部分を「事故防止」でまとめられているが,「事故」という表現は,日常生活における事故や,実験における事故等,人によって捉え方が違ってくる。もう少し掘り下げると分かり易くなるのではないか。

 ○ソフトとハードが混在している。施設というハードの中に,ソフトの部分をどのように盛り込んでいくかが必要ではないか。

 ○リニューアル,リノベーション,再生や用途変更について設計時の時から考えていく必要があり,指針のどこかに盛り込むことが必要ではないか。

 ○改めて,設計を進めるための企画・期間が重要だと感じた。

 ○設計の初期段階からライフサイクルコストを考えていくという体制が必要ではないか。

○2 5.設計を進める際の留意点については,現在最後に持ってきているが,もっと前段で入れた方がいいのではないか。そうすることによって,見る人,読む人の意識付けが変わるのではないか。

○学内コンセンサスのところに,設計段階で決めた事項を残すことが大事だという記載を盛り込むことが必要ではないか。設計時の資料を残すことによって,リニューアルをどうするか,維持管理をどうするかといったマニュアルとなり,次の基本計画の資料としても重要になるのではないか。

○2 1.(3)1防火について,BCPについて記載されると思うが,構造や天井落下だけでなく,どれくらいの発電機が必要か,油や水はどれくらい必要なのかを考えていく必要があるのではないか。

○2 1.(2)サステイナビリティの向上について,これからの新しい維持管理として,ITCを活用した電力デマンド制御などを盛り込むことはできないか。

 ○ 2 5.設計を進める際の留意点はコンセプトとして重要なので,前段にくる法がよいのではないか。

 ○維持管理の項目を新たに追加してもよいのではないか。設計時の資料等をしっかりと残すことなどを指針に明記することで,各大学に維持管理について認識がもてるのではないか。

 ○ICTの活用について,指針のどこかに盛り込むことはいいことだと思う。

 ○ 2 1.(1)1 様々な利用者への配慮の中で,コミュニケーションへの配慮が項目としてあるが,これは2 フレキシビリティへの配慮と同列のレベルとして考えてもいいのではないか。

 ○ 2 4.諸室等の整備に関する留意点について,(3)コミュニケーション室とあるが,「室」で区切るような概念ではなく,コミュニケーションを促す空間作りとして広い意味で捉えた方がいいのではないか。

 ○大学に維持管理積立金制度をつくって,施設整備に活用できるような仕組みにしたらいいのではないか。

 

・議題(2)その他

 ・今後のスケジュールについて,事務局より資料3に基づき説明を行った。

 

 

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大臣官房文教施設企画部参事官