学校施設における非構造部材の耐震対策の推進に関する調査研究(第8回) 議事要旨

1.日時

平成25年10月28日(月曜日)15時30分~17時30分

2.場所

文部科学省東館15階15F会議室

3.議題

  1. 非構造部材の被害調査・分析方法等について
  2. 調査研究報告書構成(案)について
  3. 屋内運動場等の天井等落下防止対策事例集構成(案)について
  4. その他

4.出席者

委員

岡田主査、宇留間委員、国崎委員、壁谷澤委員、清家委員、中埜委員、矢崎委員、山田委員

文部科学省

関文教施設企画部長、長坂技術参事官、新保施設企画課長、奈良施設助成課長、山下計画課長、森防災推進室長、廣田防災推進室長補佐

オブザーバー

前田企画専門官(国土交通省)

5.議事要旨

※発言者は、○が委員 ●が事務局

(1) 事務局より資料の確認
・事務局より手引と通知について説明
・国土交通省より告示・技術基準の解説について説明

(2) 非構造部材の被害調査・分析方法等について
・事務局から説明
・清家委員、山田委員から補足説明

○全数調査というのは被害のあったものの全数調査ということか。
●被害に伴って災害復旧の申請があった書類をベースにしている。
○体育館の天井や段差ありの音楽室で脱落しなかった事例と脱落した事例とを比較できたらよい。
○分かる範囲で情報を整理したい。
○今回の震災でいろいろデータを集めている上で、過去の事例と比べたときに、過去には被害があったけれども今回はないとか、その逆はあるのか。
○過去に被害が多くあったが、今回はあまり被害が見られない非構造部材もある。過去の被害に関しては、基本的にはガイドブックに取り入れられており、今回東日本大震災の被害を見て、更に追加したり直したりしていきたいと考えている。
○能登半島の地震や新潟中越沖地震でも、外階段の被害はあったと聞くが、今回外階段は対象にはならなかったのか。構造体と同じ素材でできている外階段と、全く違う素材でできている外階段では、どちらも被害が起きており、子供たちが避難する階段として適正かという判断に関係する。
○校舎の耐震診断をやる際には通常外階段も含まれており、構造の方で対策を行った方がうまくいくと思う。構造体の改修等の際に、外階段も併せて対策を講じられるとよい。
○遊具について、安全な形状というのはどういうものなのか。そもそもその遊具に対して耐震設計という基準はあるのか。また、東日本大震災では、被害はあったのか。
●遊具に関しては、学校の中で設けている遊具も含めて、国土交通省で遊具の安全指針というものを示しており、それを文部科学省としても周知して安全確保を指導している。なお、東日本大震災の被害の中でどの程度遊具に被害があったかは、手元に資料がないが、少なくともその遊具の安全性を確保するために、どういう性能を持たせるかということについては、国土交通省の指針の中に書かれていると承知している。

(3) 調査研究報告書構成(案)について
・事務局より説明

○耐震化という事前対策はもちろんのこと、落下したときにどの程度人体に
影響があるのか、例えば非構造部材の落下がもたらす人体への影響として、破損時の変形、鋭利な形状による負傷の程度への影響といったところから、その場でどのような対処をしたらいいのかについても言及できたら非常に現場で活用しやすいものになる。
●ワーキンググループでつぶさに研究をするのは難しいので、大学の研究機関等で分析や研究をしている情報をまずは集め、どういったことが危険性として考えられるかということを確認したい。

○非構造部材の落下等による危険性や対策の必要性など、前書きなどでそういう情報が引用できるといい。

(4) 屋内運動場等の天井等落下防止対策事例集構成(案)について

○対策事例集の中に、Q&Aのようなものがあると非常に親切だと思うが、事例集に入れる予定はあるか。
●事務的には既にQ&Aを学校設置者に示している。

(5)その他
 ・事務局より、今後のスケジュールの確認

お問合せ先

大臣官房文教施設企画部施設企画課

防災推進係
電話番号:03-5253-4111(代表)(内線2235)、03-6734-2290(直通)

(大臣官房文教施設企画部施設企画課)