資料1 ポスト5か年計画に向けた取組について(案)

第2次5か年計画後の中期的視点に立った整備計画(以下「ポスト5か年計画」という」)に向けた取組で、今後検討すべき下記の3点について検討の進め方を整理

1.長期的視点に立ったキャンパス計画に関する検討について(別紙1)

(内容)
○キャンパス計画の基本的な考え方や考慮すべき視点等について検討

(体制)
○「今後の国立大学法人等施設の整備充実に関する調査研究協力者会議(以下「調査研究協力者会議」という)」の下に、有識者を含めたワーキンググループを設置

(スケジュール)
○検討内容については適宜、調査研究協力者会議に報告しつつ、年内を目途に一定の整理

2.新たな指標の開発について(別紙2)

(内容)
○大学施設が備えるべき機能として、環境適応性、安全性、機能性、室内環境等について検討

(体制)
○国立教育政策研究所文教施設研究センターにおいて、有識者を含めたワーキンググループを設置

(スケジュール)
○検討内容については適宜、調査研究協力者会議に報告しつつ、年内を目途に一定の整理

3.施設マネジメントに関するベンチマーキング手法等の検討について(別紙3)

(内容)
○大学の実状を踏まえたベンチマーキング指標の共通化等について検討

(体制)
○参事官付において、有識者からの意見聴取をしつつ取りまとめ

(スケジュール)
○検討内容については適宜、調査研究協力者会議に報告しつつ、年内を目途に一定の整理

 


別紙1 長期的視点に立ったキャンパス計画に関する検討について(案)

1.趣旨

 国立大学法人等においては、それぞれの個性や特色を活かした魅力あるキャンパスとするために様々な取組が推進されている。一方、国立大学法人等において必ずしも計画的な施設整備が図られていないとの指摘もある。
 このような課題に対応するため、国立大学法人等における計画的な施設整備を進めるための実効性のある仕組みが必要であり、長期的な視点に立ったキャンパス計画(以下「キャンパス計画」という。)の基本的な考え方や考慮すべき視点等を検討し、国立大学法人等に示す必要がある。
 このため、本調査研究協力者会議の下に、専門的な観点から検討をするワーキンググループ(「キャンパス計画検討WG」)を設置し、検討状況について適宜、本調査研究協力者会議に報告しつつ整理する。

2.検討事項

・キャンパス計画の基本的な考え方
・キャンパス計画を策定する際の考慮すべき視点
・実効性のあるキャンパス計画とするための方策
・キャンパス計画のモデルの提示
・その他

3.ワーキンググループメンバー

・調査研究協力者会議の委員2名程度
・キャンパス計画の専門家1名程度
・国立大学施設関係者1名程度

4.スケジュール

・検討事項については、年内を目途に一定の整理を行う。


別紙 2 文教施設研究センター

新たな指標の開発について(案)

1.背景

国立大学等施設の老朽化は,教育研究に必要な安全性・機能性の陳腐化や劣化を招き,教育研究の日常的な遂行のみならず,将来的な発展に重大な影響を及ぼす。
 国立大学等施設の機能改善を効果的に進めるには,世界的水準の教育研究を担う施設として備えるべき機能(安全,室内環境,機能等)及び今日的課題に対応するために必要な機能(環境適応,バリアフリー等)を明らかにし,現在の施設水準を客観的に判断できる新たな指標が求められている。

2.目的

事業選定におけるエビデンス及び国立大学等施設全体の整備需要の把握のため

3.検討事項

国立大学等施設が備えるべき機能に関する評価指標を設定するとともにその水準を検証する手法を検討する。

〇環境適応性

・断熱性・気密性→屋上断熱,壁面断熱,外部建具の断熱
・機器の効率化→省エネ機器の使用
・再生可能エネルギー→太陽光発電,太陽熱利用,風力発電,燃料電池

〇安全性(耐震,老朽)

・耐震性→Is値
・老朽化の状況→築年数,大規模改修からの経過年数,部位別調査*用
* 文部科学省が国立大学施設の老朽度を把握するため策定した既往の調査

〇機能性

・学生及び教職員当たり面積,電気容量,ICT環境等
・バリアフリー化→スロープ,多目的トイレ,エレベータ

〇室内環境

・室内環境の整備状況→換気,採光,照明,温熱環境等

〇その他

・メンテナンス→設備保守,清掃の充実度

4.体制

・WGをセンター内で設置。メンバーは次のとおり。
調査研究協力者会議メンバー 2名程度
建築及び建築設備の専門家 2名程度
国立大学施設マネジメント関係者 2名程度

5.スケジュール

・近日中にWG設置,年内を目途に指標(案)検討及び指標(案)の試行を実施


別紙3 施設マネジメントに関するベンチマーキング手法等の検討について(案)

1.目的

平成17年の「今後の国立大学等施設の整備充実に関する調査研究協力者会議」の報告書(「大学の活力ある発展と施設運営コストの最適化」)に基づき、国立大学法人等において、施設マネジメントの推進に向けた効率的な施設の維持管理を進める方策として、参考となる実践事例の収集を行うとともに、大学の実状を踏まえたベンチマーキング指標の共通化等の検討を行い、その結果を提示することで、各大学にベンチマーキングによる自己評価を踏まえた持続的改善を促す。

2.検討事項

施設環境の維持管理の最適化による施設マネジメントを推進するために、次の事項について検討。

・施設の維持管理の実態及び取組状況の分析
・グッドプラクティスに関する情報の収集
・ベンチマーキングに有効な指標の提示
・維持管理に要する経費の継続的な把握

3.体制

参事官付において、実態調査・分析及びグッドプラクティスに関する情報の収集を行い、有識者の意見聴取しつつ、取りまとめる。

4.スケジュール

・維持管理の平成20年度実態調査の取組状況のまとめを提示(6月上旬)
・検討内容については、年内を目途に一定の整理
(次年度以降、維持管理実態の継続的な把握)

お問合せ先

大臣官房文教施設企画部計画課整備計画室

(大臣官房文教施設企画部計画課整備計画室)