環境を考慮した学校づくり検討部会(平成20年度まで)(第9回) 議事要旨

1.日時

平成21年2月9日(月曜日)

2.場所

旧文部省庁舎 2階 第2会議室

3.議題

  1. 最終報告素案について
  2. その他

4.出席者

委員

藍澤部会長、伊香賀委員、和泉委員、大塚委員、小澤委員、小峯委員、新保委員、高井委員、長澤委員、中村委員、鷲谷委員

文部科学省

(文教施設企画部)岡技術参事官、長坂施設企画課長、森企画調整官、山本専門官、その他関係官

オブザーバー

(環境省環境教育推進室)大河原係員

5.議事要旨

 ・「分析作業の結果等」について意見交換が行われた。主な意見は以下のとおり。

○ 分析データ等に基づき具体性のある推進方策を検討することが必要である。

○ 省エネルギー消費実態を整理できたことで、対策の方向性が明らかになった。

・「最終報告素案」についての意見交換が行われた。主な意見は以下のとおり。

(全体に関する意見)

○ エネルギー消費に関する記述とCO2排出に関する記述が混在しているので整理する必要がある。また、地球温暖化、低炭素化、気候変動など類似の用語についても整理が必要である。

○ 今回の調査研究で得られた分析データ等に基づいて、今後の推進方策について踏み込んだ記述にした方がよい。

○ 報告書に添付する事例について、効果等を記述した方がよい。

(1章に関する意見)

○ エコスクール事業の評価について、意識調査だけでなくエコスクール整備による効果のデータを示せるとよい。

(2章に関する意見)

○ 小中学校のエネルギー消費量が少ないということと、教室の室内環境水準の低さとの関係について記述する必要がある。

○ エネルギー消費量を単に減らせばよいというものではなく、適切な学習環境を保つために目安となるエネルギー消費量を示した方がよい。

(3章に関する意見)

○ 学校施設は質的改善等によって新たにエネルギー消費を増加させてしまうが、無駄を省くことによって現状維持しながら質的改善等を図ることも可能である。例えば、暖房設備の更新と併せた冷房設備の導入を行えば、エネルギー消費量は現状よりも増加しないという試算もある。

○ エネルギー消費が増えてもバイオマスの利用などによってCO2排出を削減する方法もあり、CO2排出を減らしていくことを強調した方がよい。

○ 太陽熱給湯は、省エネ、省CO2の効果が大きい。

○ 設計においてパッシブ型の学校を設計することが最も重要であり、その上で太陽光発電の導入等の検討を進めていく方が望ましい。

○ 耐震化や老朽化対策に併せて実施する環境対策について、教室内の通風の確保など留意すべきことを示して欲しい。

○ 教室内の適切な温度、湿度、空気の流れなどについて例示した方がよい。

(学校施設における環境対策簡易診断資料に関する意見)

○ 上下水道のエネルギー消費原単位は、水源の場所によっても影響を受けることを記述する。

○ 学校施設の立地の特性が活かせる診断表にすることが望ましい。

○ 個々の学校においてエネルギー消費に大小の無駄があることが考えられる。無駄を見つけることと具体的な対策について記述があるとよい。

○ 自己診断によってどの程度の効果が得られるかを示すことによって、エネルギー消費を増やさずに快適にできるということを、子どもたち等が体験できるとよい。

以上

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大臣官房文教施設企画部施設企画課

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(大臣官房文教施設企画部施設企画課)