長崎大学高度安全実験施設に係る監理委員会(第5回) 議事録

1.日時

平成30年5月15日(火曜日)15時00分~17時00分

2.場所

文部科学省 研究振興局会議室(17階)

3.出席者

委員

(委員)笹川主査、春日委員、加藤委員、河本委員、平川委員、堀委員、筧委員、小松原委員(欠席:櫻井委員)
(説明者)長崎大学 調感染症共同研究拠点副拠点長、二村副学長(BSL4施設設置計画担当)、長野施設部長、中嶋長崎大学感染症共同研究拠点施設安全管理部門長、早坂感染症共同研究拠点施設・安全管理部門准教授

文部科学省

磯谷研究振興局長、千原大臣官房審議官、高谷研究振興戦略官、藤井大臣官房文教施設企画部計画課長、西井学術機関課長、高城先端医科学研究企画官

オブザーバー

山口内閣官房副長官補(事態対処・危機管理担当)付参事官、安居内閣官房国際感染症対策調整室参事官、木村内閣官房健康・医療戦略室参事官、磯貝厚生労働省結核感染症課情報管理官

4.議事録

○長崎大学高度安全実験施設(BSL-4施設)のセキュリティの確保に関する議論については非公開

【磯谷局長】  1月16日付で前任の関から引き継ぎまして、振興局長になりました磯谷と申します。どうぞよろしくお願いします。
 本日も皆様方にお集まりいただきまして、大変感謝申し上げます。既にこれまで4回にわたって本監理委員会において様々な御意見、御助言を頂いたところでありまして、心より御礼申し上げたいと思います。また、現在長崎大学におかれては、建設開始に向けて実施設計やリスクアセスメントなどが進んでいると聞いてございます。大学は世界最高水準の安全確保に万全を期しながら、地元の理解も得て、大学一丸となって本施設の整備を着実に進めていく必要があると考えてございます。こうしたことを踏まえまして、委員の皆様方には、それぞれの専門的見地から本日も忌憚ない御意見、御助言を頂きたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたしたいと思います。

その後、長崎大学から資料2から資料4について説明し、以下の議論があった。

【笹川主査】  それでは、今の御説明に対しまして何か御質問あるいは御意見等、委員の方でございましたらよろしくお願いいたします。
 条例に基づく住民の説明会、この規模ですと何回ぐらいやれるのでしょうか。
【長崎大学】  詳細につきましては現在検討中でございますけども、従来ですと、これまでは一軒一軒回って説明するという形をとったのですが、今回、BSL-4という施設でもございますので、一つの案としてはいわゆる説明会的な形でまとめてやるということも視野に入れて調整しているところでございます。
【平川委員】  質問を二つほどさせて頂きます。一つは、こちらの資料の3ページのところに説明会の写真が出ているのですが、ざっと見ると結構年齢層が高いところに偏っているかなという感じで、例えばもう少し子育て世代の参加者とか、あるいは何らかの形でそういう層へのリーチというのはどうなっているのでしょうか。おそらく子育て世代とかだと、安全性に関して、実は結構不安を持っていながらも、なかなかこういう場には出てきづらいということがあったりするので、そのあたりの声なり、こちらからのアプローチというのはどうなのかなというのがまず一つです。
 あと、地域連絡協議会においてなかなか双方向の意見の交換、議論になっていないというような批判があると伺ったのですが、具体的にそのあたりでそういう不満が出てくるような原因なり理由というのは、もちろん作らないでくれということに対して、こちらとしては作りたいというところで対立するというのは、これはもうある意味仕方ない部分もあるのだと思うのですが、それ以外のところで、例えば安全性を高めるためにこういう形にしてくれとか、何かかみ合いそうだけどかみ合わないもの、議論のすれ違いとかもあったりするのか、それとも本当にもう真正面からなかなか折り合えないというか、理解が得られないという形なのか、そのあたり、2点伺いたいと思います。
【長崎大学】  お年寄りだけに呼び掛けているわけでもないのですけれども、やっぱり一般的にこういう会に来るのが自治会の方とか、高齢者の方がほとんどという状況ではあります。ですから、クリスマス会に参加したりとか、夏祭りに参加して金魚すくい等のお手伝いをしたりとか、いろいろなことをやっています。長崎市PTA連合会の正副会長会議では一度説明会をやりましたけれども、小学校単位での説明会というのは実現しておりません。それから保育園にも一度アプローチはしたんですけれども、できていません。ですから、いろいろなありとあらゆる機会を捉えてやりたいとは考えております。
 それから双方向について、例えばこの前、4月4日の学長の定例記者会見で、「BSL-4の着工はいつ頃になりますか」と聞かれて、大学の中で検討している希望的観測について12月という話をしたところ、新聞にはそれしか載らなかった。12月着工という話になって、双方向と言っていたじゃないか、会議で言わないまま決めているんですかみたいなことを言われて、双方向が足りないということを指摘されたということです。それはこの前の地域連絡協議会で、建設までに必要な手続き等を積み重ねていくと早くて12月ということで、建設に向けて準備はするけど、皆さんの疑問に答えるという作業をやって、それが積み重なっている間には前に進みませんという宣言をしました。

【笹川主査】  どうもありがとうございました。
 まだ御意見も少しあろうかと思いますけども、予定時間を過ぎておりますので、もし何かございましたら直接長崎大学の方にお問い合わせいただきたいと思います。
 それでは、本日の議事はこれで終了ということでございますので、最後でございますけれども、今度審議官が代わりましたので一言、誠に恐縮でございますが、感想でも結構でございますので、審議官、よろしくお願いいたします。
【千原審議官】 恐縮でございます。4月1日で板倉審議官の後任として着任しました千原でございます。どうぞよろしくお願いいたします。本日も本当に大変貴重な御意見を頂きまして、ありがとうございます。まだまだ先が続きますが、引き続き先生方に御指導を賜れればと思います。
 また、大学の方では先生方の意見をしっかり踏まえて、特に安全対策、それから地元の理解を得る活動に力を入れていただければと思いますので、どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
【笹川主査】  どうぞよろしくお願いいたします。本当に今日はお忙しいところを御挨拶いただきましてありがとうございます。
 あとは御意見、どなたかございますか。
なければ、事務局の方から何かございましたら、最後に補足をお願いいたします。
【高城企画官】 本日は御議論、ありがとうございました。 次回の監理委員会の日程につきましては、長崎大学の取組を見ながら別途調整させていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
 以上でございます。
【笹川主査】  ありがとうございます。
 これで第5回の委員会を終了させていただきます。本当に今日はお忙しいところを参加いただきましてありがとうございました。また次回までよろしくお願いいたします。どうもありがとうございました。

お問合せ先

文部科学省 研究振興局 研究振興戦略官付

(研究振興局 研究振興戦略官付)