(資料4)提言に盛り込む事項について(案)

提言に向けて盛り込む事項(案)

1.はじめに

2.東北メディカルメガバンク計画全体について

(1)事業計画について

(2)推進体制について

  • 計画全体の推進体制
  • 東北大学における推進体制

(関連する主な意見)

  • 先行コホート研究、解析研究の実施者が計画段階から加わることも必要ではないか
  • 先行コホートの知見を最大限活用することが重要であり、そのためには論点に対応したWG等の体制構築が必須
  • 生体試料の配布先を決定する委員会等については、公平性を担保する観点から、東北大外に設置することも検討すべきではないか

3.各論

(1)健康調査、コホート調査、バイオバンク構築

○健康調査、コホート調査について

  • 医療体制の復旧との整合性の確保
  • 地方自治体との連携
  • 先行コホートの知見の活用、検証のための連携
  • 他のコホートと連携を可能にするための調査項目の検討
  • 震災影響の評価のためのコントロールコホートの重要性
  • 介入を前提とした効果的な調査・研究方策の検討

(関連する主な意見)

  • 長期間、安定的に診療情報、健康情報等を追跡していくためにも、まずは日常医療をしっかりと支える必要がある
  • 震災によって疲弊している地方自治体の負担感を軽減するため、状況をよく把握し、連携して実施すべき
  • 被災地の医療復興という観点から介入は必須だが、それを含めて有効な研究成果を創出するための方策を検討すべき
  • 震災の影響を正確に把握するために、被災地以外の地域での検証用のコホートの実施を検討すべき
  • 先行コホートの知見を最大限活用することが重要であり、そのためには論点に対応したWG等の体制構築が必須

○生命倫理、インフォームドコンセント

  • 先行コホートの知見の活用
  • 他のコホートと連携を可能にするためのインフォームドコンセントの検討
  • 幅広い機関が研究に活用できるようなインフォームドコンセントの取得
  • 形式のみならずインフォームドコンセントが実質的になることが必要

(関連する主な意見)

  • 先行コホートの知見を最大限活用することが重要であり、そのためには論点に対応したWG等の体制構築が必須
  • 強制力が働くような同意取得等、表からは見えない倫理問題にも十分留意しながら推進すべき
  • 我が国の財産として幅広い機関が利用できるよう、同意取得の取り方には十分留意すべき

○住民への広報、リクルートに当たっての留意点について

  • ゲノム提供、バイオバンク構築による住民・社会のメリットの説明の重要性
  • 現場のメディカルスタッフへの本事業の意義の浸透
  • サイエンスコミュニケーション能力のある人材の活用

(関連する主な意見)

  • ゲノムコホート等のもつ新産業創出等の将来的なものも含めた本事業の意義を現場の医師、看護士等へきちんと教育する方法の具体化が必須
  • 地域住民との信頼関係を構築するための本事業の意義等の周知が重要な役割を担うため、先行コホートの例も参考にしながら重点的に取り組むべき

○生体試料・生体情報の取り扱いについて

  • 生体試料・生体情報のバックアップ体制
  • 生体試料・生体情報の提供の在り方

(関連する主な意見)

  • 地震、津波等で貴重な生体試料、生体情報等を失わないためのバックアップ機能の具体化が必要
  • 得られた成果の情報共有の具体化を進めて欲しい

(2)ゲノム情報・診療情報等の集約、解析研究

○解析研究の手法について

  • 疾患の発症機序を解明するための研究の必要性
  • オミックス研究に関する既存の成果の活用と重点化
  • リクルートが想定どおりに進まなかった場合の方策の検討

(関連する主な意見)

  • 環境要因が関わる疾患は、疾患の発症機序等を解明するための研究を行う必要がある。
  • オミックス研究について、今までの成果を有効活用し、技術基盤の発展につなげるように留意すべき
  • コホートの規模が目標に届かなくても、科学技術的に意義のある成果を創出するための検討も併せて行うべき

○解析結果の協力者への回付について

  • 協力者への解析結果の回付について慎重な検討が必要

(関連する主な意見)

  • 解析研究の結果、重篤な疾患の存在が明らかになった場合の取り扱いを慎重に検討すべき

○解析研究から得られた成果の共有について

  • 解析研究の成果の情報共有の在り方

(関連する主な意見)

  • 得られた成果の情報共有の具体化を推進すべき

(3)本事業に携わる人材

○医師の育成、循環型医師派遣制度

  • 循環型医師派遣制度の現地派遣機関等の柔軟性の確保
  • 現場のニーズを踏まえた人員配置
  • 長期的な医師の育成方策に繋げる仕組みの検討

(関連する主な意見)

  • 循環型医師派遣制度の派遣期間は、地域の状況や人材の個性に応じて柔軟に対応すべき
  • 短期的には循環型医師派遣制度でもよいが、長期的な医師の育成方策も検討し、具体化すべき

○コメディカルスタッフ、バイオインフォマティシャンの育成

  • 多様なキャリアパスの具体化
  • バイオインフォマティクス人材育成におけるデータ収集と解析研究との間での 循環する仕組みの検討

(関連する主な意見)

  • 本事業に関わるコメディカルスタッフ、バイオインフォマティシャン等の人材にあると考えられる多様なキャリアパスの具体化、発信が人材集積には必須
  • バイオインフォマティクス人材にもデータの収集・整理とそれらを用いた解析研究との間で循環する仕組みが必要

(4)産学連携、知的財産

  • 産学連携の在り方
  • 知的財産に関する方針の明確化

(関連する主な意見)

  • 知的財産について、WG等を設置して方針を決定するとともに、人材確保等の取り組みを着実に推進すべき

4.将来的に検討が必要となる課題

  • 我が国全体のコホート研究、ゲノム等解析研究のあり方を議論する場を設定することが必要ではないか
  • 住民コホートと疾患コホートが両輪となるような次世代医療の実現に向けた研究のグランドデザインを描いてほしい

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(研究振興局ライフサイエンス課)