委員資料7 革新的HPCIとコンソーシアムに関する意見

平成22年4月1日

革新的HPCIとコンソーシアムに関する意見

宇川 彰 筑波大学副学長

 

○基本的視点

 我が国の計算科学が,健全で且つ国際的に最先端の競争力を有する発展をするための,全国的・全分野的な仕組みの構築が目標

 

1.革新的HPCI構築における課題

  • 組織的には,次世代スパコン拠点・各分野のスパコン拠点・スパコン保有情報基盤センター等からなる我が国のHPC基盤
  • ハード的には,スパコン(+ストレジ)群とネットワーク
  • ソフト的には,全国に拡がったスパコン(+ストレジ)リソースを利用する仕組み(シングルサイオン,グローバルファイルシステム,クラウド的機能,など)
  • ユーザ視点からは,全国に拡がった様々な分野の研究者コミュニティ・ユーザコミュニティと効率的にオーバーラップするHPC基盤

喫緊の課題:次世代スパコン拠点の明確な位置づけと構築

 次世代スパコンの開発・制作は進んでいるが,次世代スパコンを中心とする計算科学COEの構築は遅れている.

計算科学COE(計算科学研究機構(仮称))の持つべき性格:

  • 世界最先端の計算科学研究開発機能と次世代スパコン運用機能を併せ持つ組織
  • 科学的判断に基づいて責任ある次世代スパコンの運用が可能な組織
  • 以上の二点を可能とする,簡明で透明性のある設置形態

2.コンソーシアムの在り方における課題

構成に関する二つの考え方の何れがふさわしいか

  • 革新的HPCIを構成する拠点組織(次世代スパコン拠点,各分野スパコン拠点,スパコン保有情報基盤センター等)の連合体
  • 計算科学諸分野及び計算機科学に跨る分野横断的な研究者及びユーザ(産業界を含む)のコミュニティの連合体(次世代スパコン拠点や各拠点の主体性は確保)

リソースの効率的な利用を如何に実現するか

  • 次世代スパコンと各分野スパコンの役割分担
  • 情報基盤センタースパコンの役割

以上

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