参考1 次世代スパコンを中核とした研究教育拠点形成の具現化に向けた基本的考え方

平成21年1月9日
次世代スーパーコンピュータ戦略委員会

 次世代スパコンは、世界最先端・最高性能の計算機として、卓越した研究成果の創出が期待されている。そして、この施設における活動を通じて、計算科学技術の飛躍的な発展はもとより、科学技術の振興や我が国の国際競争力の強化に大きく寄与することが求められている。以上を実現するため、分野を越えた研究機能の構築、産業利用、人材育成、海外連携など、次世代スパコンに期待される諸機能が有機的に機能した世界トップレベルの研究拠点を作ることが必要である。また、そうすることにより、我が国のスパコン開発・利用の継続的な発展に寄与することが期待される。
 以下、次世代スパコンを中核とした研究教育拠点形成の基本的考え方を示す。

1 基本的方針

 次世代スパコン施設を中核拠点、戦略機関を分野別中核拠点とし、大学(情報基盤センター等)等と連携した計算科学技術研究ネットワークを形成し、以下を達成する。

  1. 次世代スパコン施設における研究機能構築(研究者、技術者が常駐)
  2. 次世代スパコンを核とした全国の計算資源の連携活用
  3. 各拠点が連携した研究推進・支援
  4. 各拠点が連携した人材育成、産業利用の促進
  5. 各拠点における情報発信、海外連携、理解増進活動

2 各拠点に求められる機能

○次世代スパコン施設

‐研究実施環境の提供
‐利用者選定
‐分野別中核拠点、情報基盤センター等主要計算資源保有機関との連携体制の構築
‐分野別中核拠点、情報基盤センター等と連携した研究推進・支援体制の構築
‐分野間の連携と分野融合の促進
‐計算科学と計算機科学を中心とした計算科学技術の基盤研究体制の構築
‐教育・人材育成プログラムの作成・実施
‐分野別中核拠点、情報基盤センター等と連携した産業利用の促進
‐情報発信、海外連携、理解増進活動

○分野別中核拠点

‐次世代スパコン施設に一定の研究拠点を設ける
‐戦略分野における次世代スパコンと他の計算資源の連携活用
‐戦略分野における次世代スパコン利用に係る研究支援協力
‐分野を超えた取組への貢献(分野融合研究、人材育成等)
‐人材育成
‐産業利用の促進
‐情報発信、海外連携、理解増進活動

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研究振興局情報課計算科学技術推進室

(研究振興局情報課計算科学技術推進室)