資料3 産業利用を考える上での論点

〈現状認識〉

○現在の産業界でのスパコンの利活用の状況はどうか。特に産業界における利用ニーズは?

〈利用環境の構築〉

○代表的な商用アプリケーションソフトウェアの導入
○チューニング等支援の充実
○利便性
 プリ・ポスト処理、クロスコンパイラの提供、
 大規模データの転送手段 等
○セキュリティ
○共用イノベーション事業との連携等、他の計算資源との連携

〈産業利用枠のあり方〉

 ○利用形態

 産業界のニーズを踏まえた利用形態
 ■トライアルユース
 ■データパラレル実行
 (通常の一般利用では利用を認めない計算規模のものであっても産業上の必要性に鑑み利用を認めるか)
 ■成果の取扱い
 基本的には既存の特定先端大型研究施設であるSPring‐8の考え方を踏襲するものの、次世代スパコンの利用に際し特に検討すべきことはあるか。
[SPring‐8の例]
 ◆利用報告書(本文はA4一枚程度の分量)

  • 利用目的および利用成果の概要
  • 利用方法および利用の結果得られた主なデータ
  • 結論、考察、引用(参照)文献等

「SPring‐8 User Experiment Report」としてWebで公開し、この報告書を以て成果公開と見なす。
この他にも、産業利用報告会を開催し、口頭発表やポスター発表を行っている。

◆公開延期制度(最長2年)

  • 知的財産権の取得等のため
  • 延期中でも利用研究課題名は公開
  • 特許取得など目的を達成した場合は速やかに公開

◆利用料金(施設本体部分とビームライン部分それぞれの運営費(光熱水費、保守費、人件費等)、固定資産税、火災保険料から利用分に応じて計算された金額)

  • 成果占有の場合
     専用ビームライン:312,000円/シフト
     ※1シフト=8時間
     共用ビームライン:480,000円/シフト
     ※共用ビームラインにおける時期指定は、5割増の720,000円/シフト
  • 成果公開の場合
     平成18年後半期より消耗品は実費負担。
     定額分:10,300円/シフト(利用者別に分割できない消耗品)
     従量分:必要に応じて算出(寒剤ガス類等及びストックルームで提供する試薬パーツ類・文具記録用品等)
  • 成果公開・優先利用枠の場合
     科学研究費補助金等の大型研究費の獲得により一定の評価を経た課題について、成果公開を前提とした優先利用枠
     ・優先利用料:131,000円/シフト

〈人材育成〉

○どうやって産業界の人材を育てていくか

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研究振興局情報課計算科学技術推進室

(研究振興局情報課計算科学技術推進室)