政策評価に関する有識者会議スポーツ・文化分科会(第5回) 議事要旨

1.日時

平成30年7月24日(火曜日)14時~16時30分

2.場所

文部科学省旧庁舎第2会議室

3.議題

  1. 事後評価書(平成29年度実績)(案)について
  2. 事前分析表(平成30年度実施施策)(案)について
  3. その他

4.出席者

委員

田邉委員、源委員、湯浅委員

文部科学省

藤野サイバーセキュリティ・政策立案総括審議官、岡村大臣官房政策課長、今泉スポーツ庁国際課長、林大臣官房会計課財務分析評価企画官、稲田大臣官房政策課政策推進室長、秋山文化庁長官官房国際課国際文化交流室長、若林大臣官房政策課政策推進室室長補佐、今村スポーツ庁政策課課長補佐、越競技スポーツ課課長補佐、松崎健康スポーツ課課長補佐、吉見障害者スポーツ振興室室長補佐、益永オリンピック・パラリンピック課専門官、大橋文化庁長官官房政策課課長補佐、荻原文化庁文化部芸術文化課専門官、他

5.議事要旨

1.文部科学省事後評価書(平成29年度実績)(案)について

文部科学省より資料1に基づき、文部科学省事後評価書(平成29年度実績)(案)について、説明があった。その後、質疑応答がなされた。
主な委員の意見は以下のとおり。

・事後評価であるので、今回の評価結果に至った原因を知りたい。施策目標11-2達成目標1参考資料1で統合型クラブへの障害者の参加率について、「これまでに参加していないが受入れは可能である」のように参加していないケースも多くあるが、この理由は何か。
・施策目標11-2達成目標1参考指標2に障害者スポーツ指導者の割合があり、「活動する場が無い」理由として、「仕事や学業と重なることが多い」が圧倒的に多いが、この結果を受けた次の計画へのフィードバックはあるのか。
・施策目標11-1達成目標1に「女性の活躍の推進」があるが、指標で捉えているのか。
・アーティスト・イン・レジデンスについて、地域に対するインパクトは質的なものとして測定できるので活用してほしい。
・達成目標2「スポーツを通じた経済・地域の活性化を図る」の測定指標として地域スポー ツコミッションがあるが、これが地域の活性化につながるロジックを教えていただきたい。
・施策目標11-1達成目標1にある「女性の活躍の推進」について、女性のスポーツの実施率に加え、スポーツの競技団体の役員や国際連盟の役員も考えられるかが、そちらの指標はあるのか。
・施策目標12-3達成目標1測定指標1・2は、個別の事業のアウトプット指標になっている。達成目標1の測定指標1で活動回数が多いことが良いことなのか。何を達成したのかという効果を測る指標にシフトした方が良い。
・人が交流することによってプレゼンスが上がる、国際文化理解が高まるということについて政策の数値化というのは難しいが、こういった効果を測るスキルを文科省の中でも付けていく必要がある。
・達成目標1の測定指標2~4については予算規模に応じて数字が決まるものだが、これを政策評価としてよいのか。事業を通して何を達成したいのかというアウトカムを測るような指標にもう少しシフトした方がよい。
・アーティスト・イン・レジデンスについて、長期的な効果と短期的な効果をそれぞれ測れる指標の選定を引き続き議論されたい。

2.文部科学省事前分析表(平成30年度実施施策)(案)について

1 文部科学省より資料2、資料3に基づき、文部科学省事前分析表(平成30年度実施施策)(案)の施策目標11-1から11-4までについて説明があった。その後、質疑応答がなされた。
主な委員の意見は以下のとおり。

・施策目標11-1の施策ロジックモデルについて、公立学校における耐震化とあるが、そのロジックはどうなっているのか。
・施策目標11-1の達成目標1の測定指標4について、体を動かすのが好きか嫌いかというものと、スポーツが好きか嫌いかというのは、少し違うのではないか。体を動かすことは、その後の健全育成や体力向上に効果があると考えるが、その辺りは分けて考えているのか。
・施策目標11-1達成目標2に「人材と場の充実を図る」とあるが、これはアウトカムというよりも、それによってどういう変化が起きるかということだと思う。どういうロジックになっているのか。
・施策目標11-3達成目標1測定指標1・2について、メダル獲得のための環境整備や人材育成の事業について、メダルの数だけを測定指標としているが、環境整備や人材育成を測る指標の設定を検討いただきたい。
・障害者のスポーツ参加について、スポーツ、障害福祉関係者が連携して実施する体制づくりが書かれているが、どういった配慮がなされていて、社会のハードルが減少するような仕組みがあるのか。

2 文部科学省より資料2、資料3に基づき、文部科学省事前分析表(平成30年度実施施策)(案)の施策目標12-1から12-5までについて説明があった。その後、質疑応答がなされた。
主な委員の意見は以下のとおり。

・施策目標12-1自体は大きな目標にも関わらず、測定指標2は新進芸術家という一部の人の話(事業レベル)になってしまっているので、施策レベルでの指標の設定を検討いただきたい。
・各事業を横串に刺すように、課や事業をまたいでデータをとっていかないと、それぞれの事業の成果が可視化されないのではないか。
・アウトプットとアウトカムが混同されたものが非常に多い。(施策目標12-4)
・既存の事業に縛られずにロジックを考えていく必要がある。

3.その他

文部科学省より、資料6に基づき、政策評価の今後のスケジュールについて説明があった。

お問合せ先

大臣官房政策課政策推進室