資料6 今後の大学入試センター試験実施に係る大学からの意見について

再発防止対策

1.円滑な試験実施方策について、今後、大学入試センターに措置してほしいこと

  • 説明内容、問題冊子配付方法を大幅に変更する場合には、大学の準備や監督者への周知等に必要な時間を必ず確保すること。
  • 監督要領の記載の見直し及びその内容に基づいて、監督未経験者によるシミュレーションが必要。
  • 再発防止のために実施方法が再び変更すれば、更なるトラブルの発生の恐れもあり、大幅な変更は避けるべき。
  • 事前登録制の理解が不十分な受験者が少なからず存在したことを踏まえ、改めて周知方法を検討すべき。
  • 人為的ミスを防止するため地理歴史及び公民の問題冊子を合冊化すべき。
  • 地理歴史及び公民の問題冊子を合冊化する場合は、問題冊子運搬・配布要員の増員分の人件費が必要。
  • 2科目受験者と1科目受験者の試験室への入室開始時刻をそれぞれ受験票に明示すべき。
  • 地理歴史及び公民の問題冊子配付方法については、配付ミスの発生が十分に予想され、問題点を指摘する大学は多かった。入試センターは、試験を実施する現場の意見を試験実施方法等の改善に反映する努力が必要。
  • 試験実施上必要な事項については、詳細に明示したマニュアルを作成すべき。
  • 網羅的なマニュアルとは別に、ポイントを絞ったシンプルで実際の業務がイメージしやすい資料が必要。
  • 監督者が試験実施方法の変更点等を容易に理解できるような全国統一DVDを作成してほしい。
  • センター試験の実施方法が過度に複雑になっており、実施内容を簡素化することが必要。

2.円滑な試験実施方策について、試験実施大学が今後、措置したいこと

  • 主な変更点等の理解度を確認するためのチェックリストを作成し、監督者が変更内容を正しく理解しているか確認できる仕組みを確立。
  • 学内の試験実施における職員の危機管理体制を強化し、事故処理連絡体制を確立。
  • 監督要領の指示内容に沿って事前にシミュレーションを実施。
  • 業務量増加を考慮し、監督者増員の必要性の有無を検討。
  • 試験監督者への事前説明及び試験当日の説明をさらに徹底。
  • 試験実施上懸念される問題をしっかりと把握し、監督者に対しその点を確実に周知。
  • センター試験業務に関する大学職員の認識を深めるため、入試センター職員を招聘し、学内説明会を開催。

(参考)大学が学内の説明会で使用した説明資料について

 それぞれの大学において、入試センターが作成したマニュアルや説明用のスライドを活用している他、変更点等のポイントを抽出した大学独自の資料を作成している。
 大学が独自の資料を作成し活用する理由は、以下のとおり。

  • 説明資料が複数になると、試験室で監督者が必要箇所を素早く探すことが困難。
  • 入試センター作成スライドは、試験実施本部の進行管理担当者向けに構成されており、監督者への説明として内容が適していない。
  • 入試センターの資料は網羅的に過ぎ、ミスが発生する恐れのあるポイントが看過され易く、また、監督業務に直接関係のない情報が入っているため
  • 監督要領等の精読と理解を前提に作成されているため。
  • 所持品置き場を設置するなど、大学独自の取り組みに対応した資料が必要なため。

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