資料5 一般社団法人国立大学協会提出意見書

平成24年3月16日

平成24年度大学入試センター試験に関して

国立大学協会入試委員会  

 このたびの大学入試センター試験の実施にあたり、国立大学の一部において、試験監督者等に対する事前の周知が徹底されていなかったために、試験の円滑な実施が妨げられ、受験生に多大の心労をかけたことを国立大学として、大変重く受け止めている。

 国立大学協会は、大学入試センター試験に関して各大学で自主的に行っている検証作業の結果を収集・分析し、その結果を踏まえて、大学入試センターと緊密な連携を図りながら、再発防止に全力を傾注する。

【トラブルの発生原因について】

1)リスニング機器の試験会場への不達について

  • 実施大学における確認作業が不十分だったため。

2)問題冊子の誤配付について

  • 二冊を同時に配付することに対する、監督者の理解が不十分であったため。
  • 「地理歴史」と「公民」の問題冊子が二分冊になっていたため。

3)試験開始時間の10 分以上の繰り下げについて

  • 携帯電話の取扱や不正行為への注意事項等の説明事項が増えたこと、配付する問題冊子が増えたこと等により、試験開始前の説明時間が不足したため。

【改善方策について】

1)リスニング機器の試験会場への不達に対して

  • 大学における確認作業の徹底を図る。

2)問題冊子の誤配付に対して

  • 各大学での説明会において、監督者等へ試験方法の周知徹底を図る。
  • 大学入試センターと協議し、問題冊子の造り(合冊にする等)や監督者の説明内容の改善を図る。

3)試験開始時間の10 分以上の繰り下げに対して

  • 大学入試センターと協議し、試験開始前の受験生への説明内容を精選する等、時間的余裕をもたせる。

【今後のセンター試験に関して】

  大学入試センター試験が、大学入学志願者の高等学校段階における基礎的な学習の達成度を測るとともに、各大学のアドミッション・ポリシーに基づく入学者選抜に不可欠な試験として機能するように、今後、よりいっそう大学入試センターと緊密な連携を図りながら、改善の協議を重ねていきたい。

お問合せ先

高等教育局大学振興課大学入試室

電話番号:03-5253-4111(内線2469)

(高等教育局大学振興課大学入試室)