「数理及びデータサイエンスに係る教育強化」の拠点校の選定について

平成28年12月21日
数理及びデータサイエンス教育の強化に関する懇談会

文部科学省では,「数理及びデータサイエンスに係る教育強化」の拠点校について,学識経験者等の有識者で構成する「数理及びデータサイエンス教育の強化に関する懇談会」における評価結果を踏まえ,拠点校の選定結果をとりまとめましたので,お知らせします。

有識者による評価の観点は以下のとおり。

【数理・データサイエンス教育強化に係るビジョン】(◎は重点事項)
◎センターの整備により,全学的な数理・データサイエンス教育を強化するというビジョンを明確であり,その工程が具体的かつ現実的なものであること(センターの機能として教育・研究のバランスがとれていること)
◎センターが地域や分野における拠点となり,他大学等への波及効果を生むものであること
◎大学が有する強み・特色を生かした取組であること
・数理・データサイエンス分野の専門能力の向上と他分野への応用展開の双方を実現し,相乗効果を生み出す構成であること
・上記に沿った形で,学部教育(一般教育・専門基礎教育・専門教育)から大学院教育までを視野に入れた体系的な教育となっていること
・幅広い分野の学生が受講する工夫をすることとなっていること

【実施体制】
・専任教員の配置がなされること(バーチャルな組織となっていないこと)
・専門分野の枠を超えた教育強化に必要な実施体制を整備すること(数理・データサイエンス分野のみでなく,できる限り幅広い分野の教員等が組織的に参画することとなっていること)
◎構想が実現可能な実施体制となっていること(マンパワー,大学のポテンシャル等)

【教育内容】
◎数理的思考やデータ分析・活用能力をバランスよく修得させるような教育内容が構想されていること(数理とデータサイエンスのバランスがとれていること)
・上記能力を活用し,社会における様々な問題の解決・新しい課題の発見及び価値の創出につなげられる教育となる工夫がされていること(例えば,自身で発見した具体的課題に応じて,多様なデータを分析可能な状態に変換することや,足りないデータを調査・実験などで追加する等の戦略を設定・実行した上で,数理的モデリングにより当初目標を達成・価値創出するなど)

【その他】
・成果指標の設定が適切であること
・産業界等とネットワークを形成する素地があること
◎事業計画終了後もセンターにおける教育を維持・発展することが見込まれる計画となっていること(実施体制や教育内容など)




数理及びデータサイエンスに係る教育強化」拠点大学選定校一覧

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大学名

事業名

1

北海道大学

数理的データ活用能力育成特別教育プログラム
~データサイエンスセンター(仮称)の設置~

2

東京大学

数理・情報教育研究センターの設立

3

滋賀大学

データサイエンス教育の全学・全国への展開
-データリテラシーを備えた人材の育成に向けたカリキュラム・教材の開発-

4

京都大学

データ科学イノベーション教育研究センター構想
-21世紀のイノベーションを支える人材育成-

5

大阪大学

数理・データ科学の教育拠点形成

6

九州大学

九州大学「数理・データサイエンス教育研究センター(仮称)」構想



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