【資料3-1】中央教育審議会における対面授業及びインターネットを活用した授業に関する主な意見

【対面授業に関する意見】

・社会人にとって通信教育は重要だが、適する分野とそうでない分野がある。面接でなければ学べない分野もたくさんあるので、どのように組み合わせるかが大事。(平成22年2月18日大学規模・大学経営部会(第6回))
・ビジネスでも学生同士のコミュニケーションは重要。フェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションなしに、外の人と付き合うのは無理がある。(平成23年7月5日大学教育部会(第2回))
・学部段階の教育では、4年間、教員と学生が全く相対しないのは問題。学部段階では、知育、体育、徳育など、豊かな人間性を涵養することが重要であり、社会空間、公共空間の中で教育を行うことを考えると、学部教育で完全デジタル化はできないのではないか。(平成23年7月29日大学教育部会(第3回))

【インターネットを活用した授業に関する意見】

・先生が実際の体験を語ることで方向性を見つけ出す社会人学生が多いので、インターネットで講義を一方的に流す方法では社会人教育は成り立たない。(平成22年2月18日大学規模・大学経営部会(第6回))
・100パーセントICTで教育を実施した場合、一番問題になるのは本人確認ができないこと。本当に本人が受講しているか確認ができない。(平成24年3月12日大学分科会(第103回))
・インターネット大学については、設置審査や設置後の設置計画履行状況調査において、技術的に何ができるという問題以前に、そもそも大学教育としてどういったものを提供するかという点で大きな問題を抱えていることを、たびたび指摘されてきた。(平成24年3月12日大学分科会(第103回))
・サイバー大学の設置計画履行状況調査では、個人認証がどうこうという技術的な問題以上に、大学教育として提供する内容が問題になった。どこかで講演したものを記録して、それを大学教育として受けさせ単位を与えることが一体何なのかということが問題になった。(平成24年3月12日大学分科会(第103回))
・ICTだけで教育を行う大学の質の問題や、特区を全国に展開する際に教育の質が担保されているかといった点について、協力者会議でもしっかり議論いただきたい。(平成24年3月12日大学分科会(第103回))

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