資料4 獣医師需要数の増加要因と減少要因~「獣医師の需給に関する検討会報告書」(平成19年5月)より~

獣医師需要数の増加要因と減少要因
~「獣医師の需給に関する検討会報告書」(H19.5)より~

<増加要因>

・飼養動物の飼養頭数の増加
→乳用牛・肉用牛については、「食料・農業・農村基本計画」において、「食料自給率向上に向けた1015年の畜産物の生産努力目標」が設定されている
・飼養動物1頭あたり(または飼養農家1戸あたり)の必要診療回数の増加
→犬・猫については、獣医療技術の向上に伴う高齢化や、健康管理に対する飼育者の関心の高まりを踏まえ、必要診療回数の増加が予想されている
→関東・近畿・東海において、必要診療回数が多い傾向がみられる


<減少要因>

・1日あたり診療可能頭数の増加
→肉用牛については、繁殖農家の経営規模の拡大や高齢化による戸数の減少の傾向が続けば、診療可能頭数も増加することが予想されている
→犬・猫については、診療以外の業務の獣医療補助者による代替が進めば、診療可能頭数も増加することが予想されている


<参考:獣医師の供給に関する傾向>

・新規参入獣医師に占める女性の割合は増加傾向
→若年層ほど女性獣医師の占める割合が高い
→女性獣医師は小動物診療に従事する傾向がみられる
・小動物獣医師に比べ産業動物獣医師の平均年齢が高く、高齢化が進行
・男性獣医師の就業率は60歳までは約85%
→以降は退職により就業率が低下するが、80歳を越えても獣医療に従事する者も全体の約1割程度いる

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